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灰色の空のむこうには…

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2010.08.01
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カテゴリ:テレビの話
西郷から長州との同盟の承諾を得た龍馬は、陸奥を連れて
高杉がいるという大宰府へと旅立った先に出会ったのは、
都を追われた三条実美を警護していた中岡慎太郎でした。

とまぁ、いきなり中岡慎太郎に出会い、初登場にも関わ
らず土佐勤皇党に所属していて龍馬と旧知の仲だったと
いうご都合主義なのはこの龍馬伝のある意味特権ですよね。

これまでも龍馬や弥太郎に武市と、それぞれに脚光を当て
すぎただけにそれ以外の人物を極力流しまくっていたせい
で、どうしても唐突感が否めないのは仕方ないのですが、
それを言ったら今回の亀山社中の面々だって全員の顔と
名前が一致するかと聞かれれば、僕には無理っす。


今回の三条を説得したのは、龍馬というよりも陸奥のほう
だと思うのですが、それにしてもいくら陸奥の話が巧いと
言っても脱藩浪士を初対面の公家衆の前に一人にするのも
どうかと思うのですが。

さすがはカミソリ大臣と後年に異名を持つ陸奥だけあって、
いくら中岡や武市の知り合いだからという龍馬の無謀な
申し入れを不審に思う三条をあっさり説得できたのです
から、この頃からその片鱗はあったと思うとすごく切れる
人物だったんでしょう。

三条から桂宛ての書状を受け取った龍馬たちは、長州を
目指して桂と対面、龍馬たちの説得に桂も憎き薩摩と手
を組むことを承諾するとは、何だかこれまでの龍馬伝から
するとあまりにとんとん拍子に行き過ぎのような。


と思ってましたら、藩論を纏めるのに苦心した西郷がよう
やく藩主を説得して長州に乗り込もうとしたところで、
中岡を長州で降ろしていきなり進路を京に変えたために
桂の怒りを買い、あわや破談になるというところで物語
は終わったのですが、これは船中に幕府の隠密がいたこと
に関係するのでしょうか?

隠密を一人取り逃がしたとなれば、たちまち薩摩と長州
の同盟は幕府の知るところとなり、本国はいいとしても
京都などの藩邸のある出先機関は何の構えもなく幕府から
の攻撃にさらされる危険を考えれば、その用心も当然かと
思うのですが、いくら緊急事態とはいえ中岡にすら何の
説明もなしに京都に向かうとはどうかと思うのですが。


それにしても今回の龍馬伝は大河ドラマでありながらも
どちらかというと青春ドラマっぽかったのですが、こう
して龍馬や中岡たちのような志士たちが大藩に掛け合って
世の中を動かそうとする場面を見ていると、何だかやっと
幕末の大河ドラマというスタイルになってきて、なかなか
見応えがあり、次回からの展開にかなり期待したいです。





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Last updated  2010.08.01 23:12:01
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