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カテゴリ:テレビの話
オレたちには100点か0点かしかないんだよ
ホシ挙げりゃ100点、挙げ損なったら0点だ 80点とか90点とかそういう中途半端な点数 はオレたちデカにはねえんだよ 昭和50年10月。新聞記者岩瀬厚一郎と新米カメラマン 吉崎真由は、緊張の面持ちで一人の初老の男の背中を見つ めていた。この男こそが「落しの八兵衛」「ケンカ八兵衛」 「鬼の八兵衛」など数々の異名を持ち、「捜査の神様」と まで呼ばれた名刑事平塚八兵衛であった。 戦後間もない日本を震撼させた「帝銀事件」、科学捜査の 信憑性が問われた「警備員殺人事件」、そして戦後最大の 誘拐事件と言われている「吉展ちゃん誘拐事件」。それらの 事件の捜査に文字通り体ごとぶつかり、解決に心血をそそ いだ八兵衛だったが、9ヶ月前「三億円事件」の時効成立 を前に突然、退官。波乱に満ちたその刑事人生を振り返って もらおうとした岩瀬だが、八兵衛は背を向けたままだった。 去年に2夜連続で放送されましたスペシャルドラマでしたが、 ようやくにして全編を通して見終えることが出来ました。この ドラマが放送されるまでは当然のことながら平塚八兵衛という 人物のことは全く知らなかったので、ドラマの原作となった 小説を読んだりしたのですが、やはり映像化になると同じこと を伝えるにしろ、受け取り側としては伝わってくる迫力という のは全然違ってきます。実際にあった戦後事件史の中でも特に 重大なものと位置付けられる事件をピックアップされていま したが、小説では他の事件にも数多く触れられていますので ぜひともシリーズ化してほしいと思いました。 このドラマを見て思ったのが、八兵衛氏の事件の捜査に挑む 気迫と情熱の凄まじさで、昭和の人たちの力強さというものを 感じることが出来ました。また八兵衛氏だけでなく、一緒に 捜査をする人たちも同じような気概に溢れていまして、ある意味 サラリーマンと化してしまった現代では失くしてしまったものが ここに活き活きと描かれているように思えました。三億円事件の 指揮をしていた際に、時代が変わってしまったことを痛感した 八兵衛氏は自分のやり方が通用しないと突然退官することに なってしまうのですが、それでも八兵衛氏の生き方には時代が 変わっても失くしてはいけない大事なものがあるというのを 気付かせてくれる、業界は違えども現代人がこれからも伝えて いかないといけない何かが込められた作品だったと思います。 刑事一代 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.08.19 20:10:35
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