灰色の空のむこうには…

前回の感想でも書きましたが、今回の完結編は本当によく
ストーリーが練られているなぁと感心させられてばかり
です。


このドラマは歴史ファンタジーでありながらも、史実に
沿って物語が展開していくので、南方先生や龍馬さんが
どのように活躍していくのかが楽しみだったりするのです
が、今回の南方先生の川越藩での活躍をよそに薩長同盟
が結ばれる経緯がとても良かったです。

史実はどうあれ、南方先生が幕末にタイムスリップした
ことによって歴史が多少なりとも変わったのですが、これ
まで何気なく描かれてきた数々のエピソードが一つに結実
して同盟へと至った龍馬さんの思想や西郷さんの口説き方
など、このドラマを見てきたからこそこれはこれであり
だなと思える展開にただただ引き込まれるばかりです。

あくまで主人公は南方先生で、龍馬さんはサブキャラの
はずなので、龍馬さんが薩摩に身を寄せたかと思いきや
もう薩長同盟締結とは時間の経過が早すぎるので、もう
少し見ていたい気もするのですが。


川越藩の件は、血というか血脈というところにこの時代
の考えをリアルに描いていたという意味では、なかなか
感慨深いものがありました。

ちょっと咲さんが南方先生を差し置いて、前に出すぎな
ような気がしますが、どちらかというと南方先生が前に
出なさすぎなためにこれはこれで良いのかもしれません
が。


川越藩での手術を無事に終え、また江戸での暮らしに
戻るかと思えば、大井宿で大怪我をした少女の手術を
している最中に身体が消えてしまった南方先生。

川越藩に行く前に立ち寄った宿で、どうしてこうも少女
がピックアップされていたのかが気になっていたのです
が、まさかこんな感じで関わってくるとは予想外の展開
にこれから何が起こるかまったくわからないので、次回
の放送がとても待ち遠しいところです。