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カテゴリ:テレビの話
前回のラストで大怪我をした少女を手術で助けたと思ったら、
いきなり南方先生が姿を消して終わったので、どんな展開に なるのかとドキドキしながら始まるのを待っていましたら、 あまりのあっさりの展開には拍子抜けしてしまいました。 姿を消した先生が走馬灯のようにその少女から続く未来を 見たかと思えば、自分とは違う未来の自分を見たところで 少女の容体が急変して、結局助けることが出来なくなって 元に戻ってきた南方先生。 そこから考えると、やっぱり未来は南方先生の行動によって 変わったりするのですが、それでも歴史の修正力というべき 本来の運命というのは定められていまして、そこから外れ ようものなら容赦なく神は歴史を変えようとしたことを取り 消そうとするという結論に。 これは江戸時代にタイムスリップした南方先生という設定上、 このドラマの世界観がどういうものかという説明が必要な ため致し方ないところもあるのですが、これって素直に受け 入れるには少し難しいところが。 というのも、そもそも前提として野風さんを助けたことで 現代で南方先生の恋人である美紀は生まれないとこのドラマ ではなっていたのですが、、先ほどの結論からすると野風さん が違う人生になったというのも修正力が働いていない以上 美紀が生まれないというのはおかしいんじゃないかと思う のは僕だけでしょうか。 そもそも、たまたま少女を助けたことで未来に今の南方先生 が生まれなくなったとしたら、この江戸時代に南方先生が来た ということ自体の展開もなくなるのですから、全てが変わって しまうような。 それでもこの時代を変えることで南方先生や美紀が生まれない 歴史があるとすれば、未来に生まれていたという歴史の修正力 に引っかからないということになるわけで、それならそれで 本来助かるべき人しか助けることが出来ないという今回の話に 違和感が出てくるように思いますが、考えすぎでしょうか? そんな神の定めた運命に翻弄される南方先生の下に、田之助 さんが症状が進行して手足がぼろぼろになった兄弟子をもう 1度舞台に立たせてほしいと連れてくるのですが、これがまた 微妙なエピソードでした。 定められた運命をただの医者でしかない自分に変えることが 出来ないと悩みながらも治療を続ける南方先生でしたが、その 結末はバッドエンドながらも満足して逝った兄弟子の姿には、 この時代の考え方が見え隠れしまして、何だか現代医学を否定 しているように見えました。 細く長くという現代医学よりも、太く短くという一生を送る ことが大事だと考える江戸の人たちは、当時の考えとしては わかるのですが、助けられる命しか助けることが出来ないと いう設定といい、なかなか今回のエピソードは医学にとって 挑戦的なものだなぁという印象を受けました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.06.01 18:48:40
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