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カテゴリ:テレビの話
油絵は塗り重ねることで色に深みが出る
突然ですが、「絶対零度」の感想です。 僕はこのドラマは前シリーズの未解決事件特命捜査の頃 から見ていまして、この夏ドラマで新シリーズが始まる ということでスペシャル版を見て驚愕してしまいました。 その驚きのラストもさることながら、「絶対零度」の魅力 は桜木が犯人の立場に立って事件を追想していく、いわば 事件ではなくその心情までが語られるものだと思っていた のですが、それが180度の方向転換で進行形の事件に 潜入するものに変わるとは。 どうなることかと思いながらも見ていましたら、公安か と思えるようなハラハラする潜入捜査は、これはこれで アリかなと思いだした矢先に今回の話です。 僕としては今回の作品は、たとえこれまでのサスペンス で題材に取り上げられたことがある絵画にまつわる事件 でも、とても素晴らしい丁寧に描かれた作品だと思い ました。 事件は事件で進行する中で、その事件の渦中の当事者と 思われる画家がそうせざるを得なかった真相が、間接的 に明らかになっていくにつれ物語は盛り上がり、その 20年という年月を経て届けられた最後のピースこそが これまで塗り重ねられてきた画家の半生の真骨頂だった のではないかと思います。 1時間という枠にも関わらず、あまりの事件の広がりと 収束の見事さに感動してしまい、また素晴らしいなぁと 思える回が出てくることを期待して最終回まで見続け たいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.09.15 17:02:12
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