灰色の空のむこうには…

僕の仕事前に見る、ちょっとした楽しみであったＮＨＫ連続
テレビ小説の「おひさま」がとうとう最終回を迎えました。

僕が見始めたのは６月頃と、物語も後半になってからの参加
だったのですが、ヒロインである陽子を中心に丸山家の人々
やその周りの人との時代に翻弄されながらもたくましく生き
ていく心温まる交流に、気が付けばずっと見ていた彼女より
僕のほうがハマってしまっていました。


昭和の初期から戦後までと激動の時代を描きながら、その
暗い時代を明るく自由に生きようとするその姿にはどこと
なく勇気づけられるものがあり、ある意味では自伝的な語り
で進められている物語だからこそ、登場した人物たちのその
後のことも端々に出てきたりしてとても良かったです。

丸山家の新しい夢である「百白花」が出来てからは、少し
消化試合的なエピソードの連続にはちょっとがっかりして
しまいましたが、総じて見ますとハッピーエンド的なラスト
でしたし、現代の白紙同盟もあまりにはまり役すぎて絶妙
すぎるくらいでした。

まぁ余談ですが、真知子さん役をしてたのがずっとマイコ
女史だったので現代役を演じられた司葉子女史のことを
ネットで見つけたときには何の違和感もなく「シバコ」女史
と呼んでいたのは若干恥ずかしかったりしましたが。


物語としても、そもそもたまたまラジオを聞いてそばを食べ
にきた、家庭に無関心な夫に反抗期な子供たちという今風の
女性が陽子のお店の写真を見て話を聞くというところから
始まったのですが、陽子の半生の話を聞くうちに感じ入る
ものがあったのか、現代と語りが交互に入れ替わるうちに
成長していく姿が見てとれ、ラストでのこれまでの感情的な
女性の見違える姿に先人の一生は聞くだけでも学ぶべき大い
なる糧があるんだと感じました。

僕の中では、この話を聞いていた女性の旦那さんが某ドラマ
の女性刑事のお守り役をしていた刑事でして、最後に転勤に
なったのは女性刑事がラストでとんでもないことをしたため
その人は関係なかったのですが連帯で飛ばされたのかなと、
チャンネルは違っても同じ世界の出来事のようでして、これ
から先のことを自由に想像することが出来そうでなかなか
面白かったりしました。