灰色の空のむこうには…

正直、あえて言わせてもらっていいかしら。

どう考えても、トンガリ頭がガンダムを操縦するよりも
中華娘が操縦したほうが、いろいろと効率がいいような
気がするんだけど。


っていうか、この世界の軍人って、どこまで危機管理
意識がないのかしら？

UEが２機接近して１機は捕捉していたというのに、
もう１機はどこか行ったからってロストするなんて、
どこまでお粗末なの。

たかだかコロニー周辺くらいの索敵しかしてないにせよ、
目の前の敵でいっぱいいっぱいでもう１機に対処せず、
後手後手に回るなんてわたしたちがいたプラントでは
ありえない失態よね。

むしろ、民間人であるトンガリ頭を前線で戦わせながら
正規の軍人たちが後方支援ってよくわからないわ。


それにトンガリ頭もトンガリ頭で一段落ついたときに
帰還することなく、現況を報告しないで艦からの命令
でそのままいつまでも一般人である中華娘を乗せたまま
戦うっていうのもいただけないわね。

そりゃ、男の子なんだからどさくさ紛れに触れ合って
いたいのかもしれないけど、この謎な中華娘がなし崩し
的に戦闘に巻き込まれても騒がなかったからよかった
ものの、普通の乙女ならこういう状況だとパニックに
なって戦闘どころじゃないはずなんだけど。

だいたいトンガリ頭のガンダムを見て最初は逃げ出した
中華娘だというのに、コックピットに乗ってからは
大人しいというのは何だか解せないわ。


解せないといえばやっぱりAGEシステムの使えなさは
聞いてる分にはカッコイイ言い訳をしてたけど、わたし
のにらんだとおりだったわね。

それにラストでライフルのエネルギーがなくなったガン
ダムがUEの攻撃からコアを身を挺して守ろうとしたとき
いきなり騎士道精神に目覚めたのかUEが攻撃をしないで
飛び去っていったんだけど、それまで軍事基地を完膚なき
までに攻撃して破壊の限りを尽くしたUEが今日のところは
これくらいにしといてやろうといきなりキャラが変わった
ように去っていくのって、無理がありすぎてどうにも理解
出来ないわ。

別に揚げ足を取ろうとして見ているわけじゃないんだけど、
それでも物語が雑というか粗がありすぎて、リアリティ
のない学芸会みたいな感じに見えて仕方ないのよね。


わたしの名前はルナマリア・ホーク。

最近ではヒロイン道まっしぐらで忘れられてるかもしれ
ないけど、こう見えてもプラントが誇る栄えあるザフト軍
で赤服を着ていたエリート軍人乙女なのよ。

なぜか何度も出撃していたにも関わらず、設定はともかく
として敵機の初撃墜は１２話だったから、ムダ撃ちばかり
してるトンガリ頭の文句をあまり言えないんだけどね…。