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カテゴリ:テレビの話
助けを必要とする人間を見過ごすことは出来ない
でなければ、オレたちはただの妖怪になってしまう 夏ドラマで「荒川アンダーザブリッジ」というカブリモノと いうかイロモノなドラマを見ていたせいもあってか、この秋 ドラマでは古典アニメの「妖怪人間ベム」が実写でドラマ化 するとの紹介がされていまして、同じイロモノ枠かと思って いました。 僕はアニメ版のほうは子供の頃に再放送で飛び飛びにしか 見たことがないのであまり詳しく覚えていませんが、主人公 であるベム、ベラ、ベロの存在はあまりにも有名すぎるもの で、それをジャニーズの亀梨氏に杏女史、そして今を時めく 福くんが演じるということにかなりの衝撃がありながらも、 前出の「AUTB」もかなりメジャーな人たちがカブリモノを してたなぁというのがイメージに残っていましたので同じ枠 とばかり思って第1話を見たのですが…。 半分好奇心、半分不安な感じで見ていたにも関わらず、まず はオープニングの歌で懐かしさが爆裂したかと思えば物語と してもすごく練り上げられてまして、ラストまで目を離せない 展開にぐいぐいと引き込まれ時間を忘れてしまうくらいでした。 この人間の嫌な部分というか暗い負の部分、いわゆる悪の部分 を徹底的に描きながらも、それでも人間に憧れる妖怪人間で あるベムたちの叫びは胸に突き刺さるものがあり、亀梨氏の ぶっきらぼうにも見える人との交流に慣れてない姿がより哀愁 を感じさせたり、はすっぱな姐さんキャラでありながらもどこ か暖かさの残るベラは杏女史のはまり役だったのではないかと 思います。 最終話まで欠かさず見ていましたが、オリジナルのアニメ版が 最後どうなったかを知らないので、このドラマでは最後には人間 になれるかどうかと毎回楽しみに見ていまして、最終話では期待 を裏切らないラストは感動ものでした。 何より第1話の妖怪になったシーンと最終話での妖怪としての シーンはシチュエーション的には似ていながらも、ベムたちが 守るべきものが同じ仲間の妖怪から人間へと明らかに変わっていた ところに心を打たれてしまいまして、こうしたベムたちの心の変化 というか人間への想いを言葉以外で表現するところに制作された 方々のこのドラマへの愛情を感じることの出来た、素晴らしい ドラマでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.01.03 00:03:53
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