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カテゴリ:テレビの話
要するに、密室に抜け穴を作らせりゃいいって
ことだ 僕の好きなサスペンスシリーズである横山秀夫サスペンス 第3弾となる本作は、山梨県警捜査一課強行犯係三班が 担当することになった事件の顛末をイヌワシの生態を キーワードに、班長代行となった東出目線で徹底的に 描き出した作品でした。 いつもこのシリーズを見ていてすごいなぁと感心するのが、 何の脈絡もないちょっとしたエピソードが途中で何気なく 挿入されたりするのですが、実はその一コマがラストでは 事件の直接の伏線として成立しているところでして、中 にはその伏線がわかりにくいのもありますがかなり練り 上げられたストーリーとなっているところです。 さらには独特なこのタイトルこそが今回の物語のみどころ を的確に捉えていまして、本来的な意味でこの密室の抜け 穴が意味するところをわかったときのスッキリ感は他の サスペンスにはないものです。 それというのも、このサスペンスシリーズはこれまでも 何度か感想を書いてきましたが、今までの作品に比べると 多少はライトな感じにせよ水槽の中に頭を突っ込まれた 状態のような息苦しさは健在でした。 事件解決へと物語の展開が二転三転することで、犯人逮捕 へと執念をかける刑事たちの心理状態も逮捕のためなら 極限にまで追い込まれていく様は手に汗を握るだけでなく 鬼気迫るものがあり、そんな仕事に全てを賭ける男たちの 生き様をまざまざと見せつけられたドラマでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.07.27 00:19:47
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