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カテゴリ:テレビの話
君がため をしからざりし 命さへ
ながくもがなと 思ひけるかな 僕は古典の中で特に「伊勢物語」が好きなのですが、その 魅力と言いますとやはり物語の面白さだけでなく、作中で 詠まれる歌が素晴らしいところです。 意外に和歌好きな僕なのですが、どういうわけか百人一首 にはまったくときめかず、古典の中の和歌ばかりに目が 行くというのは自分のことながら不思議でしたが、この夏 のアニメで本作「超訳百人一首うた恋い。」を見て、その 理由がようやくわかりました。 このアニメの素晴らしいところは、百人一首といえば百首 詠まれた歌だけのイメージがあるのですが、その詠まれた シチュエーションだけでなく詠んだ人やそれに纏わる人物 たちを紹介してくれるところです。 どうにも僕にとって、これまで百人一首というのはただ歌 がそこにあるだけで、それを読むだけではそこには何の 感情も湧いてこなかったのですが、このアニメを通して 改めて歌を詠みますと詠み人の人生が刻まれた証のように 浮かび上がって見えるから不思議なものです。 また、平安中期から末期にかけて文学史だけでなく歴史的 にも有名な人物もかなり登場したり、その当時の風俗など もわかりやすく紹介してくれているので、いろいろと参考 になること間違いなしです。 残念ながらアニメのほうは終了してしまいましたが、ぜひ とも百首すべてのエピソードを紹介していただき、和歌 だけでなく当時の貴族の人たちも僕らと同じように悩んで いたんだと、もっと身近なものに感じたいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.09.30 15:26:51
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