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カテゴリ:テレビの話
自分を消すことなんてできない。
本当の自分なんてものはいない。 人間は、どこへ逃げようと自分から逃げること はできないのよ! 嘘と本当がクリームのように溶け合って生きて いるのが人間だからです! 新ドラマが始まる時期になるとこれでもかというくらいに 番宣がされるので見ていますと、どこかで見たイロモノ枠 だなぁと印象があったのがこのドラマ。 王子様にお姫様、それに物の怪と夢がテーマならそれも ありかと思いながら軽い気持ちで見てますと、回が進む ごとにぐいぐい惹きこまれる面白さには驚かされました。 物語としては、他人の無意識と繋がることでその人に 関わる悪夢というべき予知夢をみる悪夢ちゃんの悩みを 担任である先生が解決するというのをベースに展開して いくのですが、その悪夢が学校だったり関係者だったり 担任の先生自身のことだったりと、象徴的なことをバラ バラと描きながらも最後には繋がっていくストーリーは 人と人の絆を感じることが出来て、とても良かったです。 何よりスタート当初はただ人当りが良くていつも笑顔な だけの担任の先生が、偽りの仮面を外して本音で生徒たち とぶつかるようになってからが本当の物語のスタートとも いえるものでして、綺麗事ではない現実としての生き方を 突きつける問いかけなど、自分が傷つくことを恐れずに 真正面からぶつかるからこそ語れる言葉には、すごく重み があったように思いました。 すべてが偶然のように見えて必然であったこのドラマは、 テーマとしてはこれまでない奇抜なイロモノなジャンルと してスタートでしたが、その面白味はとても奥深いところ にあり、表層的で人間関係が希薄となった現代社会だから こそ失われつつある大切なものを教えてくれたような気が します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.01.04 13:42:27
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