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テーマ:八重の桜(393)
カテゴリ:テレビの話
頑固ですからね、会津は…
覚馬を手伝おうと会津にやってきた尚之助が呟いた言葉 ですが、まさにこの一言にこそすべてが込められている と言っても過言ではない、的確に会津の人たちを捉えた 言葉だと思います。 今回は江戸で最先端の知識や技術を習得した覚馬が藩の あちこちにかけあって、蘭学所をはじめとした教育改革 に乗り出そうとする話。 僕も知らなかったのですが、幕末の要人たちの間でも この山本覚馬という人物は一目置かれた存在だったにも 関わらず、歴史から名前が消されているのは幕府軍の 先鋒だった会津藩の人間だからだと思います。 いつから八重が歴史の表舞台へ立つことになるのかは わかりませんが、それまでは現実として他藩の人物たち にも認められていた覚馬がいかなる人物であったか、 その紹介を含めた展開でないと八重が登場する幕がない ので主人公かと見紛うばかりの目立ちようでしたが…。 確かに江戸と会津では流れている時間が違うため、自分 の思いが伝わらない覚馬のやるせない憤りはわからない でもなかったのですが、きちんとそこの部分は描かれて いませんでしたが僕からすればこれは覚馬のやり方も 悪かったというのも否定できないと思います。 蘭学や鉄砲がいかにすぐれているのか、それを会津の人 たちに説明することで受け入れられる努力をしたのか どうか、佐久間塾への入塾テストのときに自分に何が 足りないか腑に落ちたときの感動を重役や藩士に伝え きれてなかったのではないでしょうか。 識者たちが集まる江戸においては象山のように説明せず ともその学識の深さに人は集まりますが、古来からの 伝統と身分制度がきっちり根付いた会津ではたかだか 砲術師範の覚馬へ対してそうなるはずもなく、自身も そうしたしがらみがあったからこそ旧習など蹴散らして 前へ進むよう象山も伝えたのだと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.01.20 22:30:48
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