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テーマ:八重の桜(393)
カテゴリ:テレビの話
幕末とはいえ士農工商という、明確な身分制度で人が区別
されていたこの時代、尚之助が武士として矜持すべきもの があるかと問われると、これがなかなか難しいものです。 生まれは諸説ありますが医者の息子とも貧しい出石藩士の 子とも言われてますがどちらにせよ家柄も低く、それにも 関わらず藩には暇をもらっているため位もないという状況。 貧しい藩士、しかも跡取りでなかった尚之助にしてみれば 立身出世のために学問で身を立てようと、有能な洋学者に なり覚馬の推薦により会津藩の教授としてその才を発揮 しますが、やはり文より武が尊ばれる時代としては屈強な 会津藩士の中で暮らしていますとコンプレックスを感じて しまうわけで。 そんな尚之助が、自分にしか出来ないことと熱心に行って いたのが新式の銃の開発でして、それが完成した暁には 武士として名を挙げれることで矜持を持てるのではないか と思うのは当然のこと。 だからこそ、いつも新しい銃の試射は八重がしていたのを 会心の作が完成したからこそ自分で撃ったのであって、 その自信が会津藩の砲術指南役という武家としてしっかり とした家柄の娘である八重へ結婚を申し込むに至る後押し とも取れる、命中したときの尚之助の珍しくも掛け声の 大きさにどれだけの思いが込められていたか。 どちらかというとドラマの中では受身的な役回りで、これ まで流されるままに生きてきたように見えた尚之助が、 自らの意志で掴み取ることで大きく成長したように見えて 感慨も一入でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.04.27 19:00:52
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