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テーマ:八重の桜(393)
カテゴリ:テレビの話
やはり今回のエピソードでの見所といえば、岩倉具視と
薩摩が手を組んだことだと思います。 時は第二次長州征伐前なので西暦で言いますと1865年、 ナレーションからは幕府はまだ慢心していたことが語られ ていたのでそれなりに権力があった頃、どのように立ち 回るかをすでに考えていた薩摩がブレーンとして見出した のが岩倉具視というのはなかなかに面白い選択だったと 思います。 普通なら、現状で勢力を持っている公家に取り入ることで 京での勢力を増そうとするところ、佐幕派と疑われたこと により蟄居を命じられ朝廷を追い出されたとはいえ、それ までは尊王攘夷を行わんと一線で活躍していた岩倉に目を 付けたというのが、なかなか薩摩らしいかなと。 岩倉のその思想と行動力が薩摩には必要だったというのも あるのでしょうが、宮中でのしがらみや後ろ盾が今はない ために他藩からオファーされることもなく、しかも小判を 積み直すと手を出す目敏さ。 この才覚こそ、宮中の公家たちにはないものでありながら 確固たる時勢を読む目を持つ者として、なかなか侮れない ものであり、250年余り続いた幕府も気運があったとは いえこのわずか3年後に無くなることになるとは、恐らく 誰もこの時には想像してなかったと思うと、この邂逅こそ とても重要な意味があったと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.05.19 20:53:21
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