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テーマ:八重の桜(393)
カテゴリ:テレビの話
城好きな人なら誰しも、日本各地にある名城をどうやって
攻め落とそうか考えると思います。 そのためには城の見取り図である縄張図を入手して、実際 にその地に立ち土地の高低差を考えながら城の守りを想像 してどこが手薄か考える、城へ登城するときには自分が その城を攻める気持ちで行くというのが醍醐味だと僕は 思います。 ただ、現代に生きている僕たちでもそうした城の楽しみ方 もあくまで前提としては戦国時代の足軽目線であり、当然 戦国期に乱立するように建てられた城も、あくまで刀や槍、 銃に弓という対武者戦を想定し作られているものが大多数 です。 しかし時代は進んでロングレンジ攻撃が可能な長距離兵器 の登場により、戦は戦争へと名前を変えることによって その様相が大きく様変わりしました。 知識と経験はどうしても別物で、知ってはいてもそれを 体感しないことにはどうしても理解出来ないのと同じこと で、今回のエピソードで三郎が仲間たちと小田山に登ると 鶴ヶ城がよく見えると言った言葉の恐ろしさに気付いた 尚之助はさすがだと思います。 ネットで調べてみますと、小田山山頂から鶴ヶ城まで直線 距離にして約1.5キロ、鶴ヶ城が作られた時代にはそれ ほどの距離を攻撃する手段はなかったため問題なかった のですが、幕末のメジャーな大砲であった四斤山砲の最大 射程は約2.6キロとありますが有効射程は約1キロ。 さらに射程距離の長いアームストロング砲がこの頃日本へ 伝わってきていまして、小田山から広角射撃を行なえば城 を攻撃することなど容易いものと考えますと、この小田山 を死守するのが先決となりますが、地理的には鶴ヶ城から 南東の方角という、おそらく戦いとなれば最前線になるで あろうところにあるというのは何かのイタズラのように 思えました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.05.19 11:34:01
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