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カテゴリ:祈り
映画”おくりびと”を観てきました。 吹雪の中をドライブ中のシーンから始まった映画は、 職探しで見かけた募集広告の ”旅のお手伝い”は誤植で本当は・・・ ”安らかな旅立ちのお手伝い”というコミカルな始まり 心に残ったシーンが、いくつかありました。 銭湯を経営していた同級生のお母さんの納棺のシーンや 火葬場での職員(銭湯の常連客)との再会 彼が、棺の窓を閉める時に 「この次にも一緒に会おうな!」と 母を亡くした息子さんに火葬場の職員が、語るシーン 「私は、沢山の人のお別れの場面に立ち会っている 死は、すべての終わりではなく、扉の向こうへ行くだけ!」 納棺師が、幼い頃失踪した父親を思い出し その父と川原でのたったひとつの思い出の石 ”石文”・・・むかし文字もない時代に相手への想いを 石を送って気持ちを伝え合った。 自分と母親を置き去りにしていった父への想いの変化が 薄紙をはがすように優しく表現されています。 また、お雛様を飾っている部屋で おじいちゃんを納棺した場面、和服を着た3人の女性 おばあちゃん・娘・孫娘が、おじいちゃんの顔に 赤い口紅のマークをそれぞれに付けてお別れの場面は おじいちゃんが、家族のみんなに愛されているのが よく伝わってきました。 そのシーンを観ていて思い出しました! 私の夫が亡くなった時のこと・・・ 家族が、駆けつけた時には、戦いで敗れた武士のような 壮絶な最後の様子が感じられましたが、 その後、看護師さんが、きれいに身支度を整えて下さり 再び病室へ戻ると 夫は、すっきりとして眠るようでした。 思わず、 「お疲れ様! もう安心してあちらへ行って好いよ! お父さん、格好好い~!」 と口付けをしました。 と・・・その時 夫の口元が、照れ笑いをしているように口角が上がったのです。 そばで見ていた長男と夫の妹も気付いて 「父さんが笑った!」と「お兄ちゃん、笑ったね~!」 とみんなで驚いたのでした。 人の死は、急に訪れ、別れが、切なく悲しいものです。 そこに故人を愛する気持ちや尊厳をもつ心があれば 素晴らしい黄泉の国(彼岸)への旅立ちであると感じます。 そしてちょうど今は、お彼岸! あちら側に行っているご先祖さまたちを思いお墓参りに 行ったりする1週間ですね~♪ お彼岸にぴったりの映画でした! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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