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Mar 20, 2006
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 作家はニューヨークに住むインド系アメリカ人女性の短編集っていうことである。
本のカバーの裏に載っている写真を見ると、インド系の可愛らしい女性だ。
 各話の設定も多くが白人社会の中のインド系の人となっている。外国の小説の面白さは、異国の中に身を置き生活していることでの価値観の相違のようなものをストーリーの中で楽しむのだが、この小説の場合、アメリカという国でワンクッションあり、さらにインド系ということでワンクッションあって、僕の思考回路ではいささかツークッションが上手く頭の中に入ってこなくて、初めはちょっと読み辛いところがあった。次期慣れたけれど。
 各話のテーマは結婚生活、あるいは結婚ということで統一されている。ストーリー的には短編なのでいろいろ展開はしないが、設定で読ませる作家だ。特にエロチックなしぐさや会話などが特に上手い。シーンとしてセックスの場面は無いのだが、エロチックという問題を常に話の主軸にして、結婚という問題を書いている。
 僕が1番気に入ったのは「病気の通訳」という、インドに観光に来たアメリカ人夫婦とインド人通訳の話だ。 この本の中ではちょっと異質な作品であるが。





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Last updated  Mar 20, 2006 05:28:24 PM
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