カテゴリ:■ 舞台
仕事の後、大阪に行って、大野智主演の舞台「転世薫風 テンセイクンプー」を観ました。
ストーリー 京の街に、一人の男が立っている。 白いロングコートを身にまとった男、風峰 薫(大野智)。 その周囲を一斉に男達が取り囲んだ。 それはなんと、幕末の勤皇の志士たち。 鋭い刃が薫の頭上に振り落とされようとしたその時・・・。 白いコートから突然猛烈な光が放たれ、渦を巻き、瞬く間に薫の身体を包み込んだ・・・。 その薫の身体は、現代のある研究施設に姿を現す。 そこは氷室(羽場裕一)という名の、ある科学者の研究室。 薫の姿を見て、研究助手の三木(秋本奈緒美)が報告する。 「データ確認。実験ナンバー208」。 薫はこの研究所の「転世システム」で、幕末期の日本にタイムスリップさせられ、また現代に戻ってきた。 「転世」即ち時間と空間を飛び越える力を持つことは、科学者・氷室の夢だった。 あの白いコートこそが「転世」のメインシステム。 そして薫は、高い時給をエサに募集した、実験台だった。 このままここにいてはまたどんな危険な目に遭うか分からない。 逃げ出そうとする薫に、氷室の部下・龍(森貞文則)と虎部(伊波銀治)がつかみかかる。 その時、薫は必死の思いで白いコートを奪い身にまとった。 慌てた龍と虎部が電磁棒を手に薫に襲いかかる。 と、その時、コートがショート。 ガイドマシンが先を噴き、再び薫の身体は激しい光に包まれた・・・。 時代は移り、とある舞台の上で、「戦国の風」と題した芝居が行われている。 「風助」という名のはぐれ忍者が、戦のない世の中を夢見て、同じ想いを持つ仲間を集めるために旅を続けている・・・という筋書き。 演じるのは男装の美少女、おとき(美波)だ。 と、突然その舞台の上に、空から男が堕ちてくる。 薫だ。 心配そうに薫を覗き込む座頭の伝兵衛(羽場裕一)、座員の辰(森貞文則)と寅(伊波銀治)、役者の伝次(武田義晴)、伝八(工藤潤矢)、そして伝三郎(西ノ園達矢)。 やがて目覚めた薫を、伝兵衛たちはこう呼んだ。 「サスケ」。 全く話しが見えない薫は何気なくブレスレットを見る。 と、そこには1623の数字。 そこは江戸時代の初め。伝兵衛一座の芝居小屋だった。 薫は再び「転世」したのだ・・・。 一方現代。氷室の研究室では、爆発を起こしたガイドマシンの復旧作業が進められている。 氷室は焦っている。 薫のコートには、これまでの全ての実験データが保存されているからだ。 早急に薫とコートを確保しなければならない。 江戸時代、伝兵衛の芝居小屋。 足を怪我したおときに変わって、薫が主人公の風助役を演じている。 見事な踊りに芝居は大評判だ。 その楽屋に突然一人の女、みゆき(秋本奈緒美)が現れる。 「やっと見つけたわ・・・」 その背後に、黒い忍者装束の集団。 そしてその中から、首領・服部半蔵(平野勲人)が姿を見せる。 隠し持っていた短刀を抜き放ち、半蔵たちに襲いかかる伝兵衛たち。 薫も、襲いかかってくる忍者たちを何とか撃退。 伝兵衛たちとともに、逃げのびる。 伝兵衛たちは、かつて豊臣秀吉に仕えた武将・真田幸村の家臣たち、俗に言う「真田十勇士」の生き残りだった。 主君・幸村が大坂の陣で徳川勢に討たれて以来、伝兵衛たちは旅芝居の一座に身をやつしながら、密かに徳川への復讐の機会を狙っていた。 服部半蔵らは、徳川の命を受け、伝兵衛たちの命を狙っていた。 そして伝兵衛たちが「サスケ」という名は、真田十勇士きっての忍術使い、猿飛佐助のことだった。 共に徳川への復讐を果たそうと言う伝兵衛に、薫は言う。 「戦になれば人がいっぱい死ぬんだろう。もうヤだよ・・・そんなの見るのは」。 その夜、薫は密かに逃げ出そうとする。 と、そこにおときがいた。 幼い頃に親に捨てられ孤独な身の上の二人。 争い合うのではなく、人と人とが手を取り合って笑顔で暮らせるような、そんな平和な世の中を望む二人・・・。 薫はおときに秘密を話す。 「俺、もっと先の時代から来たんだよ。何百年もずっと先の国から」・・・。 おときと同じ夢を見るために、もう少しここにいようと思う薫。 だが次の朝、薫の前に突然黒装束の男達が現れた。 服部半蔵が、伝兵衛たちをおびき寄せるために、薫を連れ去ったのだ。 半蔵の隠し砦に現れる5人の忍びの者たち。 伝兵衛、伝三郎、伝次、伝八、そしておとき。 薫を助け出すために、決死の戦いが始まる。 果たして真田十勇士たちの運命は・・・。 そして薫は、無事現代に戻れるのか・・・。 と言う話しで、笑えて感動もあって凄く良かったです! 最後、ちょっと泣きそうになっちゃいました! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年01月31日 20時24分33秒
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