太郎、おおいに褒められる
先週、太郎の通う保育所で今年度最後の参観があった。・・といっても、年に3回しかないんけど。最後の参観は劇、と決まっている。そして去年からはきちんと舞台を作って年少、年中、年長の保護者に見ていただく。おおっ珍しくイベントっぽいぞ。太郎たちの出し物は「だいくとおにろく」「何の役?」と聞くと「ナレーター」でも書いてあるものを読むのではなく、全部覚えて3人ずつのグループで声をそろえて言うらしい。大丈夫??太郎たちの先生はこの保育所に10年ほどいるので多分今学年で移動になるそうだ。だからか、ものすごい気合の練習を繰り広げていた。その先生の気迫が伝わったのか、いつもよりはみんな良い子にしている。太郎はバカでかい声で朗々とナレーションをしていた。隣の子の声が全く聞こえない。ああ、申し訳ない・・。あれじゃビデオを撮っても、太郎の声しか入ってないだろう。しかし先生、きっと失敗の少ない子を各所に配置してばらばらにならないようにしたな、と感じさせる配役と配置。人前に出るのが平気で声がでかい太郎もきっとそういう意味で抜擢されたのだろう。劇の最後、クラスメイトの発達障害のある子が走りまわりだした。でもみんな自分のことで精一杯でほったらかし。その子が太郎の横で何とか止まったので、太郎はずっと手をつないで「○○ちゃん、もう少しやからがんばって」と声をかけていた。私は「先生、きっと太郎にこうするように言ってたのね」と思っていた。が、それは太郎のアドリブだったらしく、終わった後に先生たちから口々に「本当は○○くんは太郎君の横に立つはずじゃなかったのに、何の指示もしてなかったのに優しく声をかけてくれて、励ましてくれていた姿に感激しました」と言われ、あらそうだったの?と驚いた。クラス1誕生日が早く、クラス1大きな子なので、何かと先生に頼りにされているようなところはあるようだった。でも、今回はみんなで最後まで劇ができるようにと太郎が自分で考えて判断してやったことと聞いて、私もちょっと嬉しかった。ぼーっとしてて頼りないけど、優しい子になってくれてよかった。という訳で担任の先生はもちろん主任先生や園長先生にまで1週間にわたって褒められたおした太郎でした。