◇漢珍亭＠JR中央線荻窪駅（駅北口に出てルミネに沿って左手へ。１分ほどで右手のビル＝慶仁ビルの２階）； ラーメン ￥５８０，焼き餃子 ￥４７０。
近頃新装オープンした杉並公会堂が，まだ建て替えられる前に行って以来の再訪。「丸福」なき今（「丸福」自体は三鷹＝関東バスの「武蔵野営業所」バス亭付近に移転して再開した模様。実店舗は未確認），春木屋と共に荻窪ラーメンの伝統を守る名店だと思いまする。
スープはもちろんショウユ味でありんすが，一般的な感覚から見るとやや甘めのお味だす。飲んでみれば，トンコツと鶏ガラのダシが如実に実感できまいた。あとは（ひょっとして）昆布とかタマネギの甘みも。
麺は稲庭うどんに縮れがかかったような平打ちの形状。具のメンマはアメ色に近いくらいにかなり煮込んであり，歯触り柔らかで甘めのお味。チャーシュウは２枚で，かなりしっかりとした食感（もも肉じゃないかしら？）。一番の自慢は味付け煮卵で「無敵のラーメン論；大崎 裕史 著＠講談社新書」によれば，この店が煮卵発祥の店である由（さらにちなみに，その昔東京に出てきたばかりの歌手森進一がアルバイトしていたことがある由）。当今流行りの半熟煮卵ではなく，オデン種のように茶色く煮締まっておます（今回は注文しませんでしたが，その煮卵の煮汁は「お約束」のかたちで注いでくれまする）。あとはチャーシュウダレの染み込んだやや甘口の挽肉と茹でたモヤシ，刻みネギが少々載ります。唯一残念だったのは，麺の茹で方が少し柔らかすぎてコシに乏しかったことくらいじゃにゃ。
今回は初めて餃子も取ってみまいたが，これが大当たり♪ 中身が透けて見えるほどの薄皮の中に，ニラとキャベツからなる具がタップリ入っておます。特筆すべきはそのつまり具合で，お寿司のシャリのように口の中に入れたとたんにホロホロと崩れていく絶妙の締まり加減だす。お味の方はニラ独特のキリッとした苦みとキャベツの甘みが上手に調和した上物でし。ビールを取って餃子だけ２人前注文してもええナン♪と思ったことでありました(^^)。４７０円で６ヶじゃけん，これで１ヶ＝約７８円は安いでし(^_^)！
昼どきには行列もできるようでありまするが，昨今のラーメン案内本ではだんだん掲載されない傾向も，，(-_-;)。でも，近頃の才能を競い合うような「とんがった」雰囲気のお店ではなく，長い歴史を反映して地元のオジチャン・オバチャンがふらりと立ち寄るような，街の景色の一部となっているお店だす(^^)。
◇漢珍亭＠JR中央線荻窪駅（駅北口に出てルミネに沿って左手へ。１分ほどで右手のビル＝慶仁ビルの２階）； ラーメン ￥５８０，焼き餃子 ￥４７０。
