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テーマ:デイリーワイン広場♪(231)
カテゴリ:ワイン覚え書き
★シャトー・トゥール・ド・ミランボー CHATEAU TOUR DE MIRAMBEAU[2004](AC BORDEAUX SUPERIEUR) ; 使用品種 メルロー 80%,カベルネソーヴィニョン 20% :
8月1日に続き「メルロー主体のボルドー4本セット」@ワインブティック ヴァンヴァンさんから3本目のお品。どうもエチケット(=ラベル)に見覚えがあるような気がしたので過去ブログを調べたところ,やっぱし「当たり年」の2003年モノについて2005年10月3日にレポートしてありまいた。(あの頃は,\1150で買えたんじゃのぉ,,遠い目。むむむ,,,対ユーロ円安,憎し!(笑) コルク長はがんばって50ミリ,アルコール度数は12.5度。お色はやや紫色がかったルビー色。透明度,やや低し。 飲んでみて最初に思ったのは,「せっかく美味しいんじゃから,できればもう数年寝かせてから売ればエエのにのぉ。」ということでありまいた。 果実味は,(たとえば巨峰の果汁を凝縮させたかのような)濃い~エキス感があふれんばかりでありまいた。そして酸味は乳酸菌飲料に通じるようなお味。そのくせエーテル香は,ヘタをすると目に沁みるように強く,また樽香も十分には乗り移っていない印象。よって「まだまだ若いのぉ」と思った次第。 シロート考えじゃけん,このようなお味というのは,醸造過程における第1段階のアルコール発酵(徐梗・破砕した原料ブドウを酵母の力によって発酵させ,アルコールと炭酸ガスに分解させる発酵)を経たのち,マロラクティック発酵(リンゴ酸を,乳酸と炭酸ガスに分解して減酸させる発酵)は十分に行ったけんども,いかんせんまだヴィンテージが若くてエチルアルコールがこなれていないってな事に起因するのでは(↓の「註」参照)? ,,,なんどと,あれこれ分析しようとしても所詮こちとら門外漢なんじゃけん,当たってるわけないナリ。意味の無い,スノッブなつまらない飲み方でありまする(^^;)。 そういうわけで,改めて虚心坦懐にグラスを傾ければ,,,例えて申せば「面長,ロングヘアーの大人っぽい女性」のようなエレガントなお味のお品でありまいた(^_^)(,,,なんどと,今度は茫洋としたインチキ文学的表現でお茶を濁して去っていく~ ヘ(;^^)ノ スタコラサッサ [「ボルドーワイン4本セット 送料無料 メルロ主体のまろやかで膨らみある癒し系ボルドー」@ワインブティック ヴァンヴァン さん,\6350(税込み,送料込み,クール代別)。] ワンコの背景知識的「註」: もともと葡萄果汁には酒石酸とリンゴ酸が多く含まれ,それに少量のクエン酸が含まれているのだそうです。これがアルコール発酵を経ると,乳酸,酢酸,コハク酸などが生成されまする。 ついては,アルコール発酵を経ただけでは一番多量に存在するリンゴ酸のせいで,そのお味は大変飲みにくいものじゃそうな。 そういうわけで,マロラクティック発酵を経ることによってリンゴ酸を減少させ,乳酸を増加させることによって飲みやすくする,というわけだす。 なお「早飲みタイプ」のお品や,また酸味が効いていることを身上とするお品(ミュスカデなど)はこのマロラクティック発酵をほとんど行いませぬ。ついでに申せば,シャブリやボジョレー・ヌーヴォーはこの発酵を未完了にて仕上げたワインである由。 (以上,「ワイン常識がガラリと変わる本」@渡辺正澄,藤原正雄 著,講談社「+α(=プラス・アルファ)文庫,また「ワインの常識の非常識」@山本博 著,人間の科学社 の記述から抜粋・改編)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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