カテゴリ:桑原水菜&ミラ旅
「シュバルツ・ヘルツ」を読みました。
この題名を見て先ず思い出したのは「シュバルツ・モンド」というケーキ。 ミラージュの契ワインさんが販売しているクリスマス便のお菓子です。 意味は「黒い月」(直江ケーキ♪) で、今回の新刊は「黒い心臓」ということで先ずは題名にワクワク♪ 桑原さんの1巻をリアルタイムで読むのは初めてなので、これもワクワク♪ ところが、桑原ものにしては大人しかった・・。 1冊に1回は必ず身悶えしたくなるよーなシーンがある筈なんですが、 珍しく無い・・。 まだ1巻だから?? 物語は心臓移植をドイツで受けた少年が様々な不思議事件に巻きこまれていくサスペンス。 移植された心臓に謎が潜み、これを狙う人々の思惑が錯綜。 不思議な力も出現し・・ 例えば背中から羽が生えたり、バトルシーンになると変身したり。 変身場面はなんだかアニメちっく!『着装』(リュステン)と唱えると西洋風鎧に剣が出現~ さて登場人物ですが、主役は嘉手納奏(カデナ・カナデ)という早口言葉のよーな名の少年。 奏の移植コーディネーター・アイザック。 奏の謎の同級生・神楽崎、奏の危機を救った美女・ウルテア 等など。 この中で一番黒いのは多分アイザック。彼は容姿の好い外人で、メガネキャラ。 「何があろうと君は必ず僕が守る。僕を騎士だと思ってなんでも頼って」 こんな風に主役に守護系の言葉を吐きまくりますが・・味方なのか敵なのか今一不明で・・ 直江変換できない。 「黒い心臓」はどうやら人の体に寄生して脳にも影響を及ぼすようで、これはちょっと換生ぽい?? 桑原ものだとどーしてもミラージュから離れらず、つい回ってしまうのが難点。 それにしても「シュバルツ・ヘルツ」はあっさりしたテンションでした。 私的に苦悩も萌えも感じられず、誰の小説を読んでいるのか分からないほど。 ちょっと辛口ですが、主役に個性が無いのです。状況に翻弄されているだけという感じで・・。 挿絵に夢花李さんを選ぶあたり、多分これまでとは違う濃度の物語を狙っているのでしょう・・。 「炎の蜃気楼」や「神紋」に浸かった身にはインパクト弱めな1巻でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.04.03 23:27:09
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