カテゴリ:高岡ミズミ
高岡ミズミさんの新刊「天使の爪痕」を読みました。
又また、奈良さんのスンバラシイ挿絵に惹かれて飛びつきました♪ 斜めのバックミラーに映る二人が最高~。 扉絵カラーも読む気満々にさせる学生服 とにかく奈良さんの絵は色彩も構図も好き過ぎるため 毎回内容がイラストに負けないよーに・・・と願うばかり。 で、今回の作品はどうだったかといえば・・ 負けていませんでした♪ 『天使の爪痕』は水商売経営業・桐嶋とヤクザの息子・瀬ノ尾の物語。 (人相の優しい方が893息子/笑) 二人は高校時代から15年の付き合いですが、お互いの不幸な家庭環境が災いし 親友から一歩を踏み出すことができません。 生まれ落ちた環境や肉親の死など、変えられない宿命に翻弄される彼らは ラストで人生をリセット。 一応昼メロ的ハッピーエンドを迎えていますが、今後はどうなるのか?? 微妙~に気になる終わり方でした。 この物語は瀬ノ尾の桐嶋に対する想いと、努力しても報われない状況が虚しくて切ない。 刃傷事件で言った本音は可愛そうで、思わず胸がギュッ 『次に生まれ変わるときは・・瀬ノ尾の家には生まれない』 独立独歩の桐嶋も瀬ノ尾の想いと本音には流石に冷静ではいられず・・ 今後は恋人のために三白眼を発揮して欲しいですっ。 さて、切ないと言えば脇役の充也もかなり哀れ。 この人と瀬ノ尾でドラマが生まれてもイイような関係で、充也も憎めませんでした。 『天使の爪痕』は『天使の啼く夜』のスピンオフ作品。 奈良さん挿絵なので、前作は当然買って読んだのですが・・ ほとんど記憶に無いっ(大汗)。 なので今回思い出すのに少々苦労してしまい・・ こんな訳で私的には『爪痕』>『啼く夜』でした。 にしても、今回の物語は主役二人の名にビックリ。 だって身内の名前なんだもの かなり萎え萎えになりましたが・・ 文章は名字で進んだために 復活! 楽しく読書できました♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.08.01 20:30:39
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