カテゴリ:桑原水菜&ミラ旅
「赤の神紋14」を読みました。 (13巻感想はここ)
13巻から2年以上新刊が無かったこの作品。 最近はチェック怠り、発売から2週間たってようやく気づいた14巻ですが・・ 何と最終巻でした 実はこのまま「ガラスの仮面」状態になるのでは?? と少々心配だった「神紋」・・。 が、そこは流石桑原さん!あの「ミラージュ」でさえ完結させた人なので、 きちんと片をつけてくれました~♪ 最終巻はオーギュスト役をかけた戦いに決着がつき、 登場人物それぞれが己の弱さを乗り越え一歩前進。 特に蓮城の葛藤からの脱出は見もので、結局彼は榛原の才能には勝てないものの、 榛原作品という自分が死ぬほど惚れこんだ世界を昇華させ、 ケイも榛原も藤崎もそして自分自身をも救うことができました。 そして肝心のケイとの関係ですが・・ やっとこさ最後まで達成~~ 欲を言えばもう1回くらい甘甘ラブラブが読みたかったですが・・ とりあえず最初の監禁狂犬ぶりが嘘のよーなハッピーエンド 榛原と蓮城の関係も一目置きあう友人のよーな仲になり、 途中蓮×榛もありかなと思っただけに・・よかったです(笑)。 「赤の神紋」はあしかけ9年半かかった小説のようですが、 私が出合ったのは7年前で「炎の蜃気楼」に嵌ったのがきっかけでした。 で、読んでみればスケールは違えどミラージュと同じような <サリエリとアマデウス>的なテーマで、 才能に対する羨望・嫉妬・劣等感でグルグル、ドロドロ。 しかも登場人物は演劇小説だけにオーバーアクションな変人多数で、突っ込み所も満載。 特に蓮城は直江と重なるものが微妙にあったので・・大好きになりましたっ この作品は小説家・連城響生、俳優・葛川蛍、劇作家・榛原憂月の 複雑な三角関係を描いた物語でしたが、 蓮城の作家としての葛藤が桑原水菜の葛藤に思えるところも興味深く、 そして人を虜にする毒たっぷりの榛原作品は桑原小説そのもののような 気がしてなりませんでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.01.20 16:07:53
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