カテゴリ:かわい有美子
かわいさんの新刊『夢にも逢いみん』を読みました。
この本は10年前の作品を加筆修正したもので、 内容はエセ平安時代ファンタジー。 世の中から忘れ去られた皇子・桂の宮が帝になるまでを描いた物語でした。 とはいえ桂の宮は野心家ではなく、後ろ盾の尉惟さえ側に居れば 満足な健気皇子。 そして尉惟も己の出世よりも宮との絆を深くするために奔走するので・・ かわいさんが後書きでデレ×デレと書いていましたが、 正にそんな感じで何やら新鮮 が、デレ×2な二人も後継ぎ&結婚問題で月日とともに想いがスレ違い、 特に桂の宮は嫉妬で猜疑心が強くなって行きます。 宮と尉惟は9歳と15歳から共に歩んだ関係で、主従であってもほぼ源氏物語。 9歳児を一目見たときからメロメロな15歳ってどーよと思いますが、 童子・桂の宮からは危ない あじみねさんのイラスト力が凄かったです (これについてはかわいさんの後書きが笑えます!) さて、ラストの二人は20歳と26歳に成長し、尉惟の泣かせる歌と捨て身の愛で関係は修復。 今後はお互いの強い独占欲と執着心で、妻を迎えようが子供ができようが 揺るぎ無い関係が続く筈。 表向きは非常~に温厚できちんとした人達なので宮中でも上手くやっていくことでしょう♪ でも宮様の後宮に入る女性は腐女子の素質がないと乗り切れないかもしれません(笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.04.02 20:07:53
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