カテゴリ:木原音瀬
木原さんの『月に笑う』上・下巻を読みました。
→並べると1枚の絵だった! この作品は調度去年の今頃出たものなので、木原本が基本的に苦手な私は1年も出遅れ 萌え友さんのお薦めでようやく重い腰を上げたわけですが・・ スンゴク面白かった~~~!! この人の小説は一度足を踏み入れたら最後、どーにもこーにも止められず、 先が気になるドキドキな文章が憎いほど上手い~~~っっ!! しかも妙に頭に残る切なさと情念も一杯で・・、 が、そのわりにキャラ萌えしないとゆーか、むしろイヤな奴が多いという不思議ワールド。 で、今回の「月に笑う」も例外ではなく、全体的にダメダメな人が多いですが、 それでも登場人物が少しずつ変わって行く姿から目が離せません。 この作品は虐めにあっていた中学生・路彦と 偶然それを助けたヤクザ・信二の交流が9年にわたって描かれ、 短気で乱暴な信二と内気で弱虫な路彦は水と油ほど環境と性格が異なる二人。 それでも何故か惹かれ合い、曖昧な関係が断てないまま ヤクザのトラブルに巻き込まれて八方塞がりに 結果いつも威張っていた信二が路彦の成長と共に上位に立てなくなり、 結局<路彦×信二>の逆転形に。 路彦の底知れない執着と肝の据わり方には惚れ惚れできました。 「月に笑う」のイラストを担当したのは梨とりこさん。 最近この人のカラー表紙に目が魅かれることが多く、先が楽しみな絵師さん。 素敵な作家さんとたくさん組んでヒット作を出して欲しいです! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.12.25 11:23:34
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