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カテゴリ:創作
パイナップル交差点
真ん中に噴水のある、いのちだけが行き来出来る交差点。 今日もパイナップル交差点では 生野菜市場へと向かう「七星歯ブラシ」たちと ところてん小学校へと向かう 「生まれたての言葉の子」たちの流れで ごったがえしていました。 それはもう、ごったごたです。 七星歯ブラシたちの自慢のとがった柄に 生まれたての言葉の子たちの「れ」や「げ」や「え」などがひっかっかて 通りきるのも大変です。 もし、ここにところてん小学校の、あの有名な給食のおばさん、 そう、「食っちゃ寝婆~婆」がいたら、 みんな大きな寸胴に入れられて、 七星粥の出汁にされてしまうところです。 それほど、今日もパイナップル交差点が 活気があって 元気なんです。 あ、いま交差点で、生まれたての言葉の子が一音、転びましたよ。 「う」くんです。うううううう、ってうなってるでしょ? 彼は泣いても、ううううう。 怒っても、ううううう。 おなかが痛いときもやっぱり、ううううう。 でね、笑うときは、「ふ」ちゃんを呼んで、うふふふふ。 パイナップル交差点がどこにあるか、そっと教えましょうか? それは意外と近く。幼稚園の洗濯機の右横1メートル。 その下、地下333メートルに小川が流れています。 そこにアルミホイルで出来た船に載って3歳下れば、 パイナップル交差点の中央の噴水ですよ。 「食っちゃ寝婆~婆」は意外と簡単に会えるかもしれませんよ。 優しいから、安心してね。うふふふふ。 「たまの美くし箱」より お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年06月25日 19時24分54秒
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