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カテゴリ:随想
中国の都市に住む人々の多くは、
電車やバスを待っていても、日本人の様に並ばないらしい。 上海などの大都市でも、車も信号をあまり守らないらしい。 オリンピックが開催される前に、そういうマナーを改善しようとする 動きがあるのは、やはり「恥ずかしい」と感じる人がいるからだろう。 問い合わせが殺到してパンクしている年金問題。 みんな、我先にと言う状況だ。 多くはすぐには受給されない、10年・20年先の人たちからの問い合わせだ。 「まずは58歳以上の人を優先して、問い合わせに応じる」 という設定にしてメディアで告知していれば、 当初の混雑もずいぶんと緩和されただろうに...... なんて考えていたら、誰かが同じ様なことを文化放送で話していた。 「生きるために、命の次に大事なお金」という社会構造になっている。 人・物・時間・お金・情報、これら大事とされるものの順番に 含まれていない大事なものって......? 僕が現在毎日通っている病院は、さきたま丘陵のへりにあって、 裏から湧き水が流れている場所がある。 旧川越街道、東京との県境。 湧水は今でも湧き出ているのだけれど、残念ながらそれを見ることはできない。 ある施設の駐車場の崖から湧き出ていた湧水は、そのままでも飲める水として、 天然のちょっとした都会のオアシスとして知る人ぞ知る名所だった。 かつてNHKなんかも取材に来てTVでとりあげられたりしていた。 僕も仕事が終わった夜遅く、帰り道にあったので、バイクを止めて、 ペットボトルで水を汲んだり、そのまま顔を洗ったり、 口をつけてガブガブ飲んだりしたものだった。 年間を通していつも水温は15度くらい。冬は暖かく感じた。 ある晩の深夜、いつもの帰り道。 車できた男の人と話した。 ここの水が好きだと言う。今、家が無くて車で生活してて、 仕事もなく所持金があと800円....などと云うので、それじゃ困るだろうと 1000円渡したことがあった。それ以来、あったことないんだけれど。 湧き水はだんだんと有名になって、わざわざ遠くから汲みに来る人もいた。 この水じゃないとダメだと、1時間くらいかけて、 ポリ容器で何十個も汲むという、明らかに業務用で使っている飲食店の経営者もいた。 土日などは行列ができて、行列は行列を呼んだ。 行列は争いを生み、「いつまで汲んでいるんだ。」「早くしろ。」 しばしば喧嘩も見られるようになった。 もともとある施設の駐車場だった湧き水。施設のオーナーが良かれと そこで汲むのを好意で黙認していてくれたのだけれど、 とうとう争いや無断駐車でその施設そのものに迷惑がかかるようになり、 やむなく湧水が出てくる崖をブロックの塀で覆ってしまった。 淋しい限りである。 水はみんなに等しく在ったのに、それを上手に分けられなかった。 人はまだ、大人同士が集まっても、これくらいのレベルなんだね。 作りすぎた牛乳やキャベツを捨てたりするのも似てる。 自衛隊に投じている予算は福祉の何倍? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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