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カテゴリ:文献
<子供の頃、ふと鉄塔を見上げて不思議な気分になったことはありませんか?> ずっとずっと以前に、 草加を流れる伝右川をどこまでもさかのぼってみるという ちょっとした冒険をしたことがあります。 結局、川の流れを途中で見失ってその旅は終わったんですが、 友人に聞くと自分も伝右川をさかのぼって、途中見失った事があるという。 みんな同じような経験してるんですね。 男の子は冒険心と探究心があるんです。 4年前、まだ2歳の娘を自転車の前かごに乗せて、 黒目川の沿道をさかのぼっていったことがあります。 気が付くと遥か東久留米の方まで行ってしまって、 帰るのが大変でした。 夜、遅くなってしまい、2歳児を連れて何たることかと ママに怒られたのは言うまでもありません(笑 <この鉄塔を最後の最後まで行くと、 秘密の原子力発電所があって、 そこから鉄塔は電気を貰ってるんだ> 東京都保谷市と埼玉県日高市を結ぶ全長28.1kmの送電線が「武蔵野線」。 僕の住む隣市・新座の平林寺を通っています。 この線を結ぶ80数基の鉄塔になぜか魅せられた小学5年生みはるが、 2歳年下の友人・アキラと一緒に『鉄塔調査隊』を結成し、 鉄塔を巡りながら送電線の彼方、「秘密の発電所」を目指すひと夏の冒険物語。 いまや男の子を持つ親になった僕も、 いつの日か、こういう冒険を許さないといけない日がくるんでしょうか(笑 映画版の方は、電車男・チビノリダーの伊藤淳史くんが好演しています。 原作はやや文体が重く、こちらのほうがむしろ楽しめますが、 レンタルにはあんまり置いていません。(ウェアハウスなら取り寄せてくれます。) 誰もが懐かしい、一度は通り過ぎる少年時代を追体験してください。 日本ファンタジーノベル大賞・受賞作品。 銀林みのる・著 新潮文庫・刊 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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