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カテゴリ:文献
「だいじょうぶ。
きっとよい道が拓かれます」 もしも身の周りに、本当は輝いている人なのに今は落ち込んでいる人や、 どうしても元気を出して欲しい人がいたら、 サン=テクジュペリじゃないけれど、この本をお奨めします。 女性や将棋を知らない人も楽しめます。 受験や将来が不安な人、リストラでがっかりしている人、 青春を取り戻したい人......など全人対応型の読みやすい小説です。 「俺、知ってるよ」 「しょったん、泣いてたろ」 瀬川さんがサラリーマンから将棋のプロになった話は多くのマスコミで取り上げられたので、 おそらく記憶に新しい出来事だと思います。その彼のノンフィクション自叙伝です。 彼の文才も凄く、平易な言葉で淡々と書いてある文章が心を打ち、 いくつかのエピソードは共感を呼び、笑らい、気付かぬうちに涙します。 小説としては伏線の張り方もよく、ノンフィクション・ドキュメンタリーとしても一級品です。 青春、甘酸っぱい思い出もところどころちりばめて.... 多くの図書館で見かけますが、なぜかあまり借りられていないけれど、 素晴らしい本です。ココ一年で一番心に響いた本でした。 アマゾンのブックレビューでもオール5つ☆☆☆☆☆というのが、 それを物語っていますので、そっちを読んでもらったほうがいいでしょうか(笑 僕はブックレビューを書くのが下手で^^ どうも白々しくなってしまうようです(笑 アマゾンブックレビュー 話は少し変わりますが、最近は夏休みの宿題用にと、 ネット上に著作権フリーの読書感想文例が落っこちているそうです(*゚O゚)! デパートの文具売場にも夏休みの工作セットや自由研究セットが安価で売ってありますね。 創造することや考えることそのものを学び取るのが子供の務めなのにです。 教師のほうも、提出物がアレンジしてあってもさすがに「例文」や「セット物」だとわかりますね。 容認しているとしたら、これでは「共同のやっつけ仕事」ですねぇ。 (´ヘ`;)とほほ・・ ちなみに将棋は勝つことも負けることも全部自分の責任です。 マージャンやトランプのように運が入り込まないからです。 自分で考えて指し手を選んで、相手の考えていることまで考えて、指します。 負けることの痛みがわかればそこには自然に礼節が生まれるんです。 「瀬川くん」 「プロになる気はないのか」 作中に登場する遠藤正樹さんというアマチュアの強豪は、 一度挫折した瀬川さんを不可能だと思われたプロの道に再度導いた人です。 昨年の赤旗主催の将棋大会・赤旗名人戦・埼玉東部地区を3位で勝ち抜いた僕は、 全国大会の予選・埼玉県大会でこの遠藤正樹さんと初戦で対戦いたしました。 結果は駒を並べる時から緊張していたので、惨憺たるものでしたが、 この遠藤正樹さんも実に爽やかで素晴らしい人でした。 内側に静かだけど、熱いものがありました。 「もしもし、瀬川です。僕、プロになりたいです」 講談社・刊 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年07月19日 01時23分06秒
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