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食育に栄養学も食事バランスガイドもいらない

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2008年11月01日
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カテゴリ:長寿について
古い新聞記事ですが、
痩せているより小太りのほうが長生きするという内容が
掲載されていました。
以下にその記事を抜き出しました。

…………引用ここから…………
岩手、秋田、長野、沖縄の14市町村に住民登録(1989年12月末)
した昭和5~24年生まれで、協力を申し出た男女約4万人を
十年間追跡調査した結果、その間に亡くなった男性943人、
女性483人の肥満度合いを解析した。肥満度合いは国際的な
基準であるBMI[体格指数=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)]で見た。
そこで基準群(23.0~24.9)の人の死亡率を1として7段階に
分けた群が、その何倍に相当するのかを調べたところU字形を示した。
痩せすぎも太りすぎも悪いわけで、予想されたとおりの結果だった。
特に最やせ群(14.0~18.9)と最デブ群(30.0~39.9)は
両群男女とも死亡率が2倍高かった。特に男性では基準群の
両脇に位置する(21.0~22.9)が1.3倍であるのに対し、
軽度デブ群(25.0~26.9)は統計学的な差が出なかった。
肥満群も27.0を超えて初めて危険性が増す。
痩せすぎは、タンパク質や脂質が不足する低栄養状態にあり、
体の抵抗力が弱まり、血管がもろくなりやすい。
ガンや感染症になった場合、体の免疫機構を働かせるには
BMIが19~23程度では不足することが上記の結果を
生んだと考えられる。
一方、女性では死亡者が少なく、統計学的にはっきり言えない
ものの、BMIが25以上では死亡率が高い傾向を示した。
(読売新聞2003.10.5)
…………引用ここまで…………

こういう記事にだまされてはいけません。

「BMIが19~23程度では(タンパク質や脂質が)
不足することが上記の結果を生んだと考えられる。」

ということで、

「タンパク質と脂質を摂るためにお肉を食べましょう。
そうして軽度デブ(25.0~26.9)になりましょう」

という提灯記事です。

協力者は昭和5~24年生まれ。
ということは、2003年時で、
昭和5年の生まれの人は73歳。
昭和24年生まれの人は54歳。

この疫学調査は、54歳~73歳までのことのことしかわかりません。
これは日本人の平均寿命にも届いていません。
この年齢までの軽度デブ者が生存率が高いということで、
その後の生存率も高いはず、ということが言いたいのでしょうが、
そういうことにはならないでしょう?

ということで、
百寿者(百歳以上の人)の体型について見てみましょう。
その前に、日本には何人の百寿者がいるのでしょうか?
推移を見てみましょう。
1950年には97人。
1985年には1740人。
1998年には1万人。そうして、
2005年9月には2万5千人を越えたということです。
あ、ことしの発表によりますと、
3万6000人!
ということですよ?

『わかさ』2006年7月号によりますと、
「百寿者の平均的な体型」ということで、次のように書いてあります。
女性対象者1341人。男性は566人。
まずは女性からいきましょう。

平均身長:141.9cm
平均体重:39.0kg
平均BMI:19.5

男性は?

平均身長:154.7cm
平均体重:49.1kg
平均BMI:20.5

みなさん痩せ気味に近いです。読売新聞の記事が正しいとなると、
この方達はとうの昔に亡くなっているはず(?)。

ところで、
百寿者の人数はこのまま増え続けるのでしょうか?


長寿村の100歳食

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日本の長寿村・短命村新版





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最終更新日  2008年11月01日 20時20分53秒
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