カテゴリ:長寿について
古い新聞記事ですが、
痩せているより小太りのほうが長生きするという内容が 掲載されていました。 以下にその記事を抜き出しました。 …………引用ここから………… 岩手、秋田、長野、沖縄の14市町村に住民登録(1989年12月末) した昭和5~24年生まれで、協力を申し出た男女約4万人を 十年間追跡調査した結果、その間に亡くなった男性943人、 女性483人の肥満度合いを解析した。肥満度合いは国際的な 基準であるBMI[体格指数=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)]で見た。 そこで基準群(23.0~24.9)の人の死亡率を1として7段階に 分けた群が、その何倍に相当するのかを調べたところU字形を示した。 痩せすぎも太りすぎも悪いわけで、予想されたとおりの結果だった。 特に最やせ群(14.0~18.9)と最デブ群(30.0~39.9)は 両群男女とも死亡率が2倍高かった。特に男性では基準群の 両脇に位置する(21.0~22.9)が1.3倍であるのに対し、 軽度デブ群(25.0~26.9)は統計学的な差が出なかった。 肥満群も27.0を超えて初めて危険性が増す。 痩せすぎは、タンパク質や脂質が不足する低栄養状態にあり、 体の抵抗力が弱まり、血管がもろくなりやすい。 ガンや感染症になった場合、体の免疫機構を働かせるには BMIが19~23程度では不足することが上記の結果を 生んだと考えられる。 一方、女性では死亡者が少なく、統計学的にはっきり言えない ものの、BMIが25以上では死亡率が高い傾向を示した。 (読売新聞2003.10.5) …………引用ここまで………… こういう記事にだまされてはいけません。 「BMIが19~23程度では(タンパク質や脂質が) 不足することが上記の結果を生んだと考えられる。」 ということで、 「タンパク質と脂質を摂るためにお肉を食べましょう。 そうして軽度デブ(25.0~26.9)になりましょう」 という提灯記事です。 協力者は昭和5~24年生まれ。 ということは、2003年時で、 昭和5年の生まれの人は73歳。 昭和24年生まれの人は54歳。 この疫学調査は、54歳~73歳までのことのことしかわかりません。 これは日本人の平均寿命にも届いていません。 この年齢までの軽度デブ者が生存率が高いということで、 その後の生存率も高いはず、ということが言いたいのでしょうが、 そういうことにはならないでしょう? ということで、 百寿者(百歳以上の人)の体型について見てみましょう。 その前に、日本には何人の百寿者がいるのでしょうか? 推移を見てみましょう。 1950年には97人。 1985年には1740人。 1998年には1万人。そうして、 2005年9月には2万5千人を越えたということです。 あ、ことしの発表によりますと、 3万6000人! ということですよ? 『わかさ』2006年7月号によりますと、 「百寿者の平均的な体型」ということで、次のように書いてあります。 女性対象者1341人。男性は566人。 まずは女性からいきましょう。 平均身長:141.9cm 平均体重:39.0kg 平均BMI:19.5 男性は? 平均身長:154.7cm 平均体重:49.1kg 平均BMI:20.5 みなさん痩せ気味に近いです。読売新聞の記事が正しいとなると、 この方達はとうの昔に亡くなっているはず(?)。 ところで、 百寿者の人数はこのまま増え続けるのでしょうか? 長寿村の100歳食 長寿村の秘食 日本の長寿村・短命村新版 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年11月01日 20時20分53秒
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