4月に入ってとにかく就活生は面接ラッシュ。
そうなるとボクも当然忙しくなります。
毎年4000人以上の面接(新卒8割、中途2割)をしていますが、
今年は景気が良いのでとにかく採用側の気合が違います。
どの会社も良い人が採りたい。
求められるスキルの断然トップが「コミュニケーションスキル」です。
おしゃべりな人を指すわけではありません。良く話すけど内容が
ない・伝わらない・うるさいだけ、の人はバツなのです。
- 話したい事が簡潔に、分かりやすく伝えられる
- 言葉のキャッチボールにリズム感がある
- 相手の話をキチンと理解でき、それに正しく答えられる
よき話し手であり、聞き手であるということですね。
ただ、今年特に気にしているポイントは別にあります。
それは
- 誠実さ
- 責任感
なのです。最近の企業ではコンプライアンスという言葉が
重要視されています。
売り上げや利益を上げれば何やってもいいという考えが
社員や会社の中にあると「アイフル」のようになってしまいます。
やはり「Win to Win」
売り手も買い手もハッピーになる。もっと言えば、売り手の中の
経営者も従業員もハッピーになる事が大切です。
最近の企業事件では、会社ぐるみで悪いケースもあれば、
管理体制の不備とか甘さをついた社員の一部の悪いやつ
が起こした事件もあります。
企業ぐるみは言語道断ですが、社員個人によるものは、
入り口を強化する事で防げる可能性が高いと思うのです。
その入り口とは「採用」となんですよ。
と言うわけで、優秀でも倫理的に問題が出てきそうなら
シャットアウトしなくてはいけません。
いかに企業犯罪を起こさないかという基準での採用も
大事になってきています。
なかなかそこを見抜くスキルは、企業の人事担当者には
あまりないかもしれません。ボクたちプロ面接官でも難しい
ですね。
ただ、普段の日常会話や行動をしばらく観察していくと
見えてくるものがあります。
- 人をねたまない、うらやまない
- 良いものを良い、きれいなものをきれいとほめられる
- 表と裏が無い人は少ないが、あまりに差がある人はダメ
- 人の意見を素直に聞ける、受け入れられる
- 大小に関わらず、成功体験がある
- 他人の成功に拍手を送る事ができる
こんな基準で見ていくと、人間として素晴らしいかどうかが
見えてきますね。新卒はともかく、中途採用となるとなかなか
人間は変われないものです。
人手が足らないからと言って、怪しい人材を採用してはアウトですヨ!
今年の新人たちへ。
高い理念としっかりした目標を持って進みましょう。
人と人との出会いを大切にして、誠実に生きていきましょう。
きっと道は開けます。