夢のある金持ちと、夢のない金持ち
ある雑誌のコラムで、ジャーナリスト落合信彦氏が書いていたことに共感。「不動産王のドナルド・トランプと以前話したが、あれほどつまらないやつはいなかった」常に口から出るのは「いくら儲かった、いくら損した」と言う話。聞いていて何も魅力を感じなかったそうです。その前に会った人がテッドターナー。CNNを作ったりメジャーリーグの球団を持ったりした人です。彼は常に夢を語り、聞いている落合氏までワクワクするような男で、自分だけではなく他人にも夢を見させることができる人なのです。落合氏にとって、ホリエモンや村上ファンドの村上氏、そして楽天の三木谷社長もドナルドトランプとダブって見えています。ボクは三木谷社長がJリーグやプロ野球でチームを持つということに、ただの金儲け成り上がりじゃないというイメージを持っていました。儲けたお金を文化的な部分に回していこうという姿勢に共感を覚えたものです。ただ、楽天球団の育て方を見ていると、ろくな投資もせずに(人材と言う一番大事な部分にです)結果だけを見ている。彼にとっての結果はイーグルスの順位よりも「黒字かどうか?」なのではないかという気までしてきます。ヤンキースは今期100億円以上の赤字かもしれないと報道がありましたが、ニューヨークの人に夢を与えるための投資ならば!というハートを感じます。そこまでの決意が彼にあったかどうか。あの選手層では、田尾監督でなくても100敗くらいしてしまいますよね。とにかく、「金がすべて。お金の力でなんでもできる!」という姿勢は決して共感者を生みません。彼らはここまで多くの方からの資金を集めてきました。彼らのビジネスプランに夢を見たのか、ただ乗っかって儲けたかったかはわかりませんが、早くから彼らに目をつけていた方たちは儲かったと思います。それはそれとして、ボクは多くの社長さんとお会いしてきた中で「銭や、銭や!」という感じの社長には全く魅力を感じませんでした。逆に、壮大な夢を掲げて、それも絵空事ではなくしっかりとした戦略の元で「率先垂範」して動いてる社長やリーダーはオーラがあります。光輝いています。そういう社長の下には、たとえどんなに忙しくても文句言わずに頑張る社員達がたくさん寄ってきます。夢で詐欺を働く悪いやつもいまだに多いですが、その話に乗るのも、その夢に魅力があるからなのでは?(単なる儲け話に乗るバカも多いですけどね)人に夢を語り、そしてその夢を実現させる。こんなリーダーにもっともっと出会ってみたいものです。自分自身がそうならなくちゃね!