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カテゴリ:レポート
今や、「一億総“清少納言”」の時代である。
どういうことか? 古典の傑作である「枕草子」は、平安時代の一宮中女性の随筆である (「日本の3大随筆」の一つ!)。 もっと言えば、日々の出来事や自らの感情の機微を綴った当時の 「公開(?)日記」とでも言えようか。 「公開日記」・・・・うんっ? そうっ!今で言えば「ブログ」に他ならないのである! ただ、両者の間には決定的な違いがある。 それは、前者が平安時代の煌びやかな宮廷文学として花開いたのに対し、 後者は、「インターネット」という20世紀末の大発明が生み出した、文字を読み書き出来る人なら 誰にでも取り組める、言ってみれば、「一大庶民文楽(ブンガク?)」だからである。 つまり、自らの想いや考えを綴った「よもやま日記」を公開するという特権階級のみに許された行為を、現代のネット社会は、「ブログ」という形であらゆる人が楽しむことを可能にしたのである! 今となっては当たり前のことではあるが、考えてみれば、これはとっても「スゴイ」ことである。 誰もが日刊新聞の「コラムニスト」よろしく、自らの心のうちを不特定多数の「読者」にいとも簡単に 一度に公開・発信できるのだから! この辺りのことは、以前にも何度か紹介した私の同窓生の著作「時代はブログる!」 を初めとする、いわゆる「ブログ解説本」に詳しいので、是非そちらをご参照頂きたい。 私がここで言いたいのは、近い将来、少なくとも日本においては、文字を読み書き出来る全ての人が、「マイブログ」を持つようになるだろう、ということだ。 そう、「一億総“清少納言”」と化す時代が来るだろう、ということなのだ! ここでもう一度考えてみると、これは、「さらにスゴイ」ことである。 「ブログ」にはまだまだ想像もつかないような様々な可能性や活用法が秘められていると思わずにはいられないのである。。。 何れにせよ、「公開日記のパイオニア」(?)である清少納言の豊かな感受性、感性の鋭さ、題材を見つける視点等々は、我々、現代の「ブロガー」にとって大いに参考となるところであろう。 そう、我々日本人の体には、清少納言のような「豊かな感受性」を受け継ぐ血が、誰にも流れているのである(そういうことにしておこう)! だとすれば、「ブログ」は、まさに現代の日本で「花開く」べくして開いた日本らしい文化なのではあるまいか!? というわけで、我々にとっては、まさしく「使える!『枕草子』」なのである。 かくいう私も、歴史上のスーパーコラムニストにあやかり、“西湘納言”もとい、 “湘南納言”とでも名乗れば、今より少しはマシな文章が書けるだろうか・・・(^^;。? ・・次回は、「ブログの可能性や活用法」について、さらに考えを深めてみたい ★あなたも今様「清少納言」?⇒「人気blogランキング」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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