土曜日の晩、いつものように買い込んだ食料品を冷蔵庫に入れようとしたら異臭がした。
　冷蔵庫のモーターが動いていない。
　コンセントを抜き差ししても叩いても、まったく動かない。

　ご臨終である。チーン（-人-）南無・・・
　9年と半年の命だった。

　故人、いや故機はファン式の冷凍庫ではなく、霜が大量につくたびにマイナスドライバーとハンマーで砕き除去しなければならなかった。
　今ではそれも良い思い出である。

　しかし、思い出に浸っている場合ではなく、閉店間際の家電販売店を駆けずり回った。
　どこへ行っても「早くて火曜日の配達になります」と。
　リサイクルショップですら、やはり火曜日だった。

　そのリサイクルショップで、○ジマは当日配送もしているという情報を小耳にはさみ、行ってみると機種に限りがあるが確かにそのようなシステムがあった。
　自分が欲しい冷蔵庫は、そのシステムの該当機種ではなかったが、「月曜日に配達できる」ということだった。
　困ったときの神様、○ジマ様である。
　ありがとう、○ジマ。

　○トームセンの店先には「困ったときにはあなたの○トームセン」というような大きな看板があったので、「料金を上乗せしますから、もう少し早く配達できませんか？」と、ちょっと無理を言って頼んでみたが、「できません」と無表情（- -）で言われた。
　看板に偽りあり、である。
　そういえば、最近の○トームセンはいつ行っても客がまばらで、店員は皆とても暗い表情をしている。
　売れないから暗いのか、暗いから売れないのかわからんが。

　しかし、あの○マダ電機でさえ、火曜日配達が限界ということだった。
　家電販売業界というより物流業界のシステム的な限界なのだろう。

　○ジマの対応は新しいと思う。
　従来は、とにかく安さを追求することで売れたわけだが、いち早くサービスの質に目を向けたわけだ。
　顧客のニーズに敏感なのだろう。

　というわけで、購入したのはこれ。
　冷凍庫が下側になっているタイプは、今売れ筋という。

ナショナル NR-B142J-S 税込 30,979 円) 送料込 発売日：2006/11/10 【仕様】 定格内容積(総容積) ：135L 冷蔵室定格内容積 ：94L 冷凍室定格内容積 ：41L 幅 ：480mm 高さ：1119mm 奥行：584mm 質量 ：33 kg ノンフロン冷媒：有 運転音 ：23 dB

　○ジマの価格は、税込33,800円で、この楽天ショップ最安価格より3,000円弱程高いわけだが、料金を上乗せしてスピード配送してもらうと思えば、妥当だと思う。
　ネットショップだと、販売価格が安くても受注から配送に１週間以上かかることはざら。
　在庫を持たないことでコストカットしているからである。
　冷蔵庫の無い生活が１週間以上もつづくのは耐え難い。

　ちなみにNR-B141J（発売日：2005年12月）は一つ前の型で、それなりに安くて然るべきだが、送料を加えると新型より割高になるネットショップが多いので気をつけよう。
　それと、某メーカー（松下電器から分裂した歴史がある）の機種は、ナショナル製と同時期発売・同容量・同タイプにもかかわらず25,000円前後で販売され、NR-B142Jより1万円近く割安だが、よく見ると中国製だったりする。（扉の内側に記載されている）
　まさに日本人の技術力、ものづくりに対する生真面目さを高く買ったということだ。
　今回のように突然壊れ右往左往するケースを考えると、なるべく信頼性の高いものにしたいということで決断した。
　それと、「とにかく一番安いものは避けろ」という個人的な教訓に従ったということもある。

　尚、NR-B142Jの詳しいレビューはある程度使用した後にあらためて書こうと思う。