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テーマ:文房具のお話(1)
カテゴリ:なんちゃってレビュー
以前、楽天プロフィールのコレクションで、消せるボールペンのご紹介をさせていただきました。
消せるボールペンのインクは、昔は紙に糊状にくっつくタイプで、消しゴムで軽くこすればポロポロとインクが剥がれ落ちるという原理だったように記憶していますが、フリクションボールというボールペンには、熱反応によって色が変化するインクが採用されています。
消せるボールペンのしくみペンの上部についているラバーでこすると、書いた文字がきれいに消えます。 これは摩擦熱による無色反応ですが、実はインク自体は紙に付着したままの状態となっています。 ドライヤーの熱をしばらく当てても、同じようにインクの色を消すことができます。 逆に、文字を消した紙を冷凍庫にしばらく入れておくと、消した文字が冷却効果によって再現されます。 消せるボールペンを悪用するケースが増えてきている消せるインクの特性を活かせば、学習、文章チェックや、下絵付け作業などに大活躍する文房具の一つにはなりますが、この便利さゆえ、悪用されるケースも増えてきています。 以下、実際に発生した消せるボールペンの悪用事件をいくつか挙げてみます。 ― 2013年2月 学校給食で不正経理 女性臨時職員が4200万円横領 [MSN 産経ニュース West] ― 2013年4月 調書改竄 容疑の大阪府警警官を書類送検 --- 消せるボールペンで調書を作成し、容疑者が署名押印した 書き直して改竄 [MSN産経ニュース](ソースページ無効) ― 2013年12月 インク消せるペン悪用 車庫証明書偽造の疑い、4人逮捕 [朝日新聞] 私利私欲のために、他人を欺く材料として消えるインクが悪用されてはたまったものではありません。 たまたまこのようなタイプのペンを使った経験があれば、利用の現場を目撃した時点で気付く「かも」しれませんが、軸がプラスチック製のペンは似たり寄ったりのデザインが多いのが現状ですし、自分の知らないデザインなら気づかずじまいになってしまう可能性も十分考えられます。 しかし、このインクの存在を知らなければ、こういったペンがどのような使われ方をしているのか知るすべもありませんから、今回はこのような形で記事を掲載するとともに、今後の詐欺行為の巻き添えにならないように、用心していただく際のヒントになればと思っております。 重要な打ち合わせの際や、書類に書き込むためのペンは必ず自前の物を用意する信用カード利用時のサイン、企業間取引の重要書類への書き込み、契約書への署名など、これらは必ず自前の消えないインクのペンを使ってください。 もっと身近な例ですと、宅配便の荷物受取時のサインも、必ず自分の消えないインクのペンを使いましょう。 取引の際に、「このペンを使ってください」と勧められることがあるかもしれません。 いくら相手が善良そうな人間に見えたとしても、高級仕様の消せるボールペンを差し出しているかもしれないのです。 このようなボールペンを差し出された時、あなたはこれが消せるボールペンだと一瞬で見破れる自信はありますか?
文具マニアや、文具業界の方でないかぎりは、なかなか難しいのではないかと思います。 ですから、自己防衛や思わぬトラブル防止のためにも、自前の筆記用具を使うのが確実で間違いがありません。 特に、署名に使うボールペンは、専用のものを持っておくことをおすすめします。 ちなみに、私は署名用のペンはモンブランと決めていますが、使用中のモデルは楽天での取り扱はないようです。 かれこれ 10年以上愛用していますが、専門店でインクカートリッジをいつでも調達できるのでまだまだ現役です。 専用のペンを用意した方が良い理由は、あなたの署名のインクの太さが一定であることが、あなたの署名文字の個性(特徴)にもなり得ますので、署名の偽造防止に一役買ってくれることになるからです。 日本でも署名の機会が増えてきていますので、なるべく長く使えるペン(モデルチェンジの少ないペン)を一本持っていると、重要なシーンで何かと役に立ってくれることでしょう。 ←こちらからもこっそりコメントでけます お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.01.25 18:47:28
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