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ショップハンター

ショップハンター

2014.11.12
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 当ブログの主旨としては、よい商品やサービスをヨイショするような内容をズラズラ書いて、見込み客のやる気、買う気をアップしてもらうのがよいのでしょうが、コストパフォーマンスを無視した紹介はマズいと思うんですよ。

 使った人が満足しなければ、よい商品とはいえないのです。

 その最たるものが高額商品。
 特に工事を伴うものや、大型の電化製品は、購入時の価格より、数年後もちゃんと使えるのか、本当にエコなのかを考慮しなければ、安易に手を出さないほうがいいと私は思います。

 前回の流れで、今回は床暖房システムについて語ります。
 なお、すでに床暖房を導入済みの方にはあまり参考にならない情報ですし、床暖房による冬の暖かさは格別であることを経験したうえでお話しさせていただきますので、お気を悪くなさらないでいただければ幸いです(前回の記事はこちら)。

 それでは、こちらのエコキュートという暖房システムの画像をご覧ください。



 このセット価格は70万円を超えます。
 多くの人にとって結構な金額といえますが、寒さには変えられないと検討中の方もいらっしゃることと思います。
 しかし、業者を呼んで工事費用を含め実際に打ち合せしていくと、イレギュラーな問題もつぎつぎと浮上し、気づくと 100万超えなんていうのもザラの世界です。

 こちらもご参照いただけると幸いです。
 導入費用だけで 70万~110万の幅がありますね。

 温水床暖房の設備費用のイニシャルコスト [日本床暖房工業会]
 
 実際には、このほかにも床下配管工事が別途だったり、床暖房仕様の床材変更費がプラスされたりしますから、これだけではすまないでしょう。

 太陽光発電で蓄電した電力を暖房に活かす動きは数十年も前からありますが、ガスやオール電化による暖房設備が認知されつつあっても、全国の各家庭に普及するほどの広がり方ではありません。
 冷静に考えて、多くの地域の住民にとっては、床暖房はあったら便利で快適だが、なくても生死を左右するレベルではないということです。

 国が補助金を出して、個人にも暖房設備にバンバン投資させようという動きもありますが、百万近くの初期投資の上に、ランニングコストもかかりますから、本当に導入すべきか毎年考えあぐねているうちに春を迎えてしまう家庭も意外と多いのではないでしょうか。


 設備投資の検討は、汲み取り式の便器に似ているかもしれません。
 水洗便器が登場したころは、周りが汲み取り式だらけだったため、水洗式のメリットは知りつつも水代と工事費を考えると導入は考えられなかったが、周りが次々と水洗式を導入して汲み取り式が小数派になると、自然と水洗式の導入を考えるようになるという流れです。


 建設業界全体が今後は床暖房システムつきの住宅のみを取り扱うようになれば、いずれ逆転現象が起こり、床暖房システムを導入していない家庭は時代遅れになっていくのかもしれませんが、その動きを作るには国を挙げて仕掛けをつくっていかなければならないので、今後もしばらくはこの状態が続くでしょう。

 個人的には、日本では一部の地域を除き、焦って導入するまでもないと思います。
 ただ、以下のような条件に該当する方は検討の余地があるのではないでしょうか。

床暖房を導入する理由


1. 金銭的に十分余裕がある

 快適に過ごすことが生活を豊かにするとお考えの方なら、導入のメリットは十分あります。
 最高の設備でストレスフリーの冬を満喫してください。

2. 毎年気温が下がると、入院沙汰になるほど体調が悪化する

 日本は高齢化社会のため、血圧が変化しやすいご高齢の方はトイレや風呂で倒れて病院に運ばれるケースが今後も増えていくでしょう。
 また、気温の変化で風邪をこじらせやすい体質の方も、寒い家の中で我慢し続けるよりは、暖かく快適な家で過ごしたことが心身ともに健康になれるかもしれません。

3. 大所帯のために、もともとかなりの光熱費がかかっている

 冬場は十万円を超える光熱費の支払に頭を悩ませている方は、数年分の投資をしたつもりで床暖房を導入してもよいかもしれません。
 導入後は、従来の光熱費に比べるとランニングコストを低く抑えられる可能性があります。
 ランニングコストの目安については、業者に問い合わせてみるとよいでしょう。

床暖房を導入するまでもないケース


 ここでは、導入のメリットがほとんどない場合についてお話しします。
 すぐに元を取りたい、という考えが先行する方は、今は導入の時期ではないのかもしれません。

 たとえば、床暖房に似た設備は低コストで用意できますし、ランニングコストを計算するとどちらが現実的でお得かがわかります。

サンプルプラン:省エネ設計のホットカーペット + 着る毛布でつくる簡易コタツ

 こちらのホットカーペットは 3畳タイプで半面暖めができますから、一人のときはもちろんのこと、家族が揃ったときもカーペットの上でぬくぬく過ごせます。
 また、毛布を併用することによって、カーペットの熱を身体全体に回すことができるため、一人のときは着る毛布で暖かさ一人占め、二人やそれ以上のときは一緒に毛布にくるまって簡易コタツとして使用できます。





 カーペットの本体価格は 11,800円ですね。
 商品ページではエコが強調されてはいるのですが、消費電力を元にした電気料金の計算方法が書かれていません。

 そこで、このカーペットのランニングコストを計算してみることにします。

1時間あたりの消費電力 292w
1日10時間稼働 x 5ヶ月(150日) = 1500 時間
電気代:1kw あたり 23 円


 よって、

292w x 1500時間 ÷ 1000(K換算)x 23円 = 10,074円


 1年(正確には冬の5ヶ月)で 10,074円の電気代が導き出されました。
 これを 10 年続けても 100,740 円、20年で 201,480円、30年で 302,220円、40年で402,960円と、この間に電気の基本料金が上がったとしても、40年そこそこでは床暖房の初期費にも満たないという考え方です。

 しかも、立派な設備を導入しても、メンテは必要になりますし、故障すれば修理費がかかりますので、導入しただけで終わりではないことにご注意ください。
 
 文字数の関係でこれ以上は書けなくなってしまいましたが、新たに設備投資をされる際は、これから何年使うのか、そして本当にお得なのかを十分検討されることをおすすめします。


 業者を敵に回してしまったような気もしますが、利用者の事情を本当に考えた上で導入をすすめなければ、利用者は喜ばないでしょう。


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最終更新日  2014.11.13 12:05:05
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