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カテゴリ:なんちゃってレビュー
一昨日の話ですが、同居人が幼少期に一番好きだった絵本がやっと見つかったとかでやけに喜んでいたんですよ。
あまりに一番を強調するので、『ハイジ』とか、『小公女/子』とか、『母を訪ねて三千里』とか、そのあたりの世界の名作を想像するじゃないですか。 「『小さな赤いめんどり』。 知ってるでしょ?」
聞いたこともござーせん。 すると、意気揚々と絵本の内容を語り始めました。 一瞬で全容がわかるあらすじ家事を手伝ってほしいと、めんどりが何度も仲間の猫とブタとネズミにお願い。 だが「手伝わないよ」と全員つれない返事。 手伝わないと言われつづけながら、自分で麦を育てて収穫し、パンまで焼いたがんばり屋のめんどり。 「パン焼けたけど、食べるの手伝う?」 「手伝う!手伝う!手伝う!」 「あれぇ、どうせ手伝ってくれないんだよね、じゃそういうわけで。」 めんどりはパンを一人占めしましたとさ。 短い内容ですし、ネットで探したら絵本の出版社が全訳を載せてましたので、興味のある方はこちらをご覧ください。 めんどりと麦 [いずみ書房] 感想私があまりにも無反応だったので、この絵本の内容が理解できたのか尋ねられました。 「んーーー働かざる者食うべからずってことを言いたいのかもしれないけど、微妙。」 「えーーー。なんで?」 このめんどりを母親的な存在として見た場合、仲間には無償の愛情を注ぎ続けてきたと解釈できます。 無条件で人からいろいろしてもらって当然、と考える仲間は典型的な子供の思考回路を持っています。 本当にこのめんどりが母親のように優しかったとしたら、不出来な仲間にイライラしつつも、一度は「あげないよ」と悪態をついたうえで、最後は折れてパンを分けあって食べるでしょう。 しかし、このめんどりはパンを一人占めしてしまいました。 それもパンを欲しがっている仲間全員の目の前で。 「今までの仲間の態度からギャフンと言わせたい気持ちがあっても、最後に思わせぶりでケチな態度を取ってしまったら自分まで彼らと同等のレベルになり下がったと私だったら考えるね。私的にはこのめんどりは最後にとても残念なことをしたので、絵本の内容としては微妙。」 めんどりがパンを食べたことは伏せて話が終わってたら名作の余地はあったのかもしれないけど、と付け加えると、同居人はガックリと肩を落としました。 「今までこの絵本を誤解していたよ。働かなければパンをもらえなくて当然。だから最初に努力しなきゃいけないと思っていたから。」 私はその解釈も的を射ていると思いました。 世の中、皆が皆持ち物や愛情を無条件で分けあうというシナリオを持っているわけではありません。 多くの人々は労働の対価として賃金を得ていますし、農作物も手間ひまかけて育てなければ収穫できません。 人間の信頼関係も一朝一夕に成り立つものではなく、長い年月をかけて自分から働きかけ築いていくものです。 そう考えれば最後のめんどりの行動は非常に人間らしく現実的ととらえることもできますし、イソップ寓話の『アリとキリギリス』にとても近い概念だと思います。 オリジナルは怠け者のキリギリスを餓死させるという残酷なものですから。 しかし、そのようなあっさりと予想できるような結末よりは、優しい心を持つ大切さみたいなものをプラスしなければ、あまり日本人ウケはしないでしょう。 同居人は深いため息をつきました。 「小さい頃、毎晩母親に読んでとせがみ、スペインにまで持って行ってボロボロになるまで読んだのに……あの頃のたった一冊のすばらしい思い出の本はもう僕の中から完全に消えてなくなってしまった。」 えっ、たった一冊ですかい? 二冊くらいはあってもいいだろ?(二冊かよ) とは言ったものの、よく考えてみれば、我が家は絵本禁止でしたから、子供の頃の思い出の絵本はゼロ冊……。 参考:終わらない漫画の話 【おまけ】 おすすめの絵本はあるのかと聞かれたので、成人してから煩悩丸出しの銀行の待合室で『100万回生きたねこ』を読み、人目もはばからず号泣したという思い出を語り、あらすじを紹介したところ、即答されましたね。 「輪廻転生の話なんだろうけど、泣きどころが全然わかんない。微妙。」 解釈は人それぞれのようでございます。 ←こちらからこっそりコメントでけます
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最終更新日
2014.11.19 12:18:46
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