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2015.01.03
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 リュック・ベッソン監督作品といえば、私はカーチェイスをすぐに想像するのですが、みなさんはいかがでしょうか?それとも『レオン』[1994年]でしょうか^^?
 今回は 2014年公開映画『LUCY』のレビューになります。



 個人の所感として、基本コンセプトが『パウダー』[1995年]とほぼ同じな(類似のセリフも散見される)ので、まだ『LUCY』をご覧になってない方は、こちらの『パウダー』をご覧になってから『LUCY』をご覧になったほうが楽しさが倍増するのではないかと思います。



わかりやすいあらすじ


 台北でチャラついた生活を送るルーシー。
 外国人仲間から怪しいアタッシュケースを手渡されたのが運の尽き。

 私は何も知らないのよ!と泣き叫んでも、そうは問屋が卸さないのが韓国マフィア。
 アタッシュケースの中身の運び屋をやらされるハメに。

 運び先で腹を蹴られるというアクシデントにみまわれ、ルーシーの腹に仕込まれていた薬物が全身に流出。
 人間の脳の働き(脳力)を飛躍的に向上させる力があるというこの薬物。

 フツーの人間が極限まで脳力を開花させたとき、その先には何が待ちうけているのか?

みどころ


1. 既視感漂いまくりのシーンの数々

 あれ、このシーンってあの映画でも見たよね、この映画でも見たよね、というようなデジャブ感がハンパありません。
 その代表的なものをいくつか挙げるとすれば、先述の『パウダー』を筆頭に、『リミットレス』[2011年]、『フェノミナン 』[1996年]、『マトリックス』[1999年]、『2001年宇宙の旅』[1968年]、『E.T』[1982年]などがパッと思い浮かぶでしょう。


2.おしゃべりルーシー

 最初から口数が多いルーシー。
 覚醒してから、いろいろなことが理解できるようになったと語りはするのですが、具体性はあまり感じられないため、科学者も呆気に取られるばかりです。
 もともとがフツーの人だったので、身に起こり始めていることを事細やかに形容するのは不得手なのかもしれません。

 いや、人智レベルを超えてしまった今、フツー以下の理解力しか持ち得ない科学者に何を語っても無駄ということで、あのような描写になっているとムリヤリ解釈することもできます。

3. カーチェイス

 リュック・ベッソン監督というと、私は『TAXi』[1998年]のカーチェイスシーンが思い浮かぶのですが、みなさんはいかがでしょうか?。
 『LUCY』でも、暴走、接触、激突、逆走などのテクニックを、白昼のパリ市内で堂々披露しています。

4. チェ・ミンシク

 この映画を語るうえで、チェ・ミンシクは絶対に外せないですね。
 韓国では知る人ぞ知る演技派俳優で、情けないお父さんから、極悪非道人にいたるまで幅広い役をこなし、他の役者を霞ませてしまうことでも有名です。
 『LUCY』でも彼が出演するシーンは彼がほぼ主役みたいになってしまっていますね。
 その他アジア系俳優の演技がどうにもお粗末なので余計際立っているというのもありますが。

 ちなみに、チェ・ミンシクは少女時代が大好きなお茶目なオジサンとしても知られています^^。




どうでもいいトリビア


1. 言語

 中国人は中国語、韓国人は韓国語、米国人は英語、を貫きとおしているところは良かったのですが、米国人の視聴者を意識しすぎてフランス人が英語を話しまくっているのには違和感を覚えます。

 脳力がパワーアップしたルーシーは中国語をものの数分でマスターできるようになったと自称しますが、中国語で会話するシーンはありませんし、パリに渡ってもフランス語を話さないのもとても不自然なのです。

 たとえば、映画『リミットレス』[2011年]では、薬で能力を100%にした主人公のフランス語が流暢になるというシーンがあります。
 主演のブラッドリー・クーパー自身がフランス留学経験があるため、こういったシーンも容易に表現できましたが、ルーシー役のスカーレット・ヨハンソンンの場合はそうもいかなかったというのが視聴者に伝わってしまうのです。

 覚醒が進めば、テレパシー的なもので意志疎通ができるようになるでしょうから、それなら演出的に、吹き替えでもスカーレット・ヨハンソンに似た声優を使ってフランス語を付けた方が良かったのではないかとも思えてしまいます。


 これに対し、チェ・ミンシクの徹底した韓国語遣いには、海外進出を母国語で達成させるという、プロ根性が感じられます。
 母国語つながりでは『ブラック・レイン』[1989年]でも故松田優作の日本語が光ってましたが、日本語のセリフにもかかわらず、圧倒的な存在感を放っていたため、映画公開後にハリウッドから出演オファーが殺到したというのは有名な話です(残念ながらその頃はすでに故人となっていましたが)。


2.アインシュタインが語ったというエネルギーの話

 以降は、『LUCY』のエンディングがよく飲みこめなかった方向けのネタばれとなりますのでご注意ください。

 固体も液体も気体も、分子レベルまで細分化していくと、エネルギーの結びつきによって成り立っていることはご存知の方も多いと思いますが、人の思考やちょっとしたインスピレーションも脳細胞が発する微弱な電気エネルギーによって成り立っています。

 先述の映画『パウダー』にこんなセリフがあります。

"

[引用はじめ]

Only because energy can never cease to exist.
That it relays, it transforms, but it doesn't stop ever.
And he said that if we ever got to the point where we could use all our brain, that we'd be pure energy, and that we wouldn't even need bodies.

(和訳)
エネルギーは絶対に消えてなくなりはしない。
エネルギーは受け継がれ、形を変えることはあっても、エネルギー自体が止まることはない。
(アインシュタイン)いわく、我々が脳の力をフルに発揮できるレベルまで到達すれば、我々は純粋なエネルギーとなり、肉体すら不要となるだろう。

[引用終わり]
"


引用元:映画『パウダー』[1995年]



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最終更新日  2015.01.05 21:12:06


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