テーマ:暮らしを楽しむ(388461)
カテゴリ:映画
河瀬直美の撮る映像の世界の感覚が好きでたまらない。 静かに流れる会話と映像と音。 おおきな起伏の無い映画なのに、どんどん引き込まれて、その世界の住人になったような感覚にさせられる。 言葉ではない形で、心の中を揺さぶりながら、自ら表現させられていくような感覚。 エンドロールを見送りながら、もうここから離れていかなければいけないのだという、別れの寂しさを噛み締めながら劇場を去る。 理不尽な無差別殺人が多い。 亡くなる人に感情移入してしまうと、つらくてどうしようもない日々になってしまうだろうから、淡々と毎日をやり過ごすしかない。 そういう理不尽さを赦すしかないのだ。 それは、次に訪れるVISIONのために、伴うしかない痛みだから。 人類は進化し続けることで、多くの歪みを抱えてしまう。 それは破滅への道でもある。 けれども、人類は破滅することはない。 自らを破壊することで、新たな再生の道を切り開いていくからだ。 そして、森もまた彼らによって再生されるのでだろう。 この監督は、次にどんな映像を見せてくれるのだろう。 コンサートの日を待つように、再び、彼女の映像が待ち遠しくて仕方ない。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年01月02日 21時19分16秒
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