テーマ:暮らしを楽しむ(388446)
カテゴリ:きらめき
あと数日で還暦を迎えるが、赤いちゃんちゃこは着たくない。
先日、偶然にも赤い柄のスカートを買ってしまった。 30代の焦り、40代記憶力低下、50代の容姿の老化まで、それなりに受け入れることができたのに・・ 老年期を受け入れる準備は簡単にはいかない。 体力の低下、うっかりミスの頻発、有り得ない行動とケガの連続、ど忘れなど、 少し前の自分とは明らかに違う自分へと猛スピードで入れ替わっていく。 しかしながら、私にはまだ取り戻したい若い日々の時間がある。 子供の頃から、派手なものが苦手で選ぶ色はいつも淡い色だった。 大学生になってやっと一歩踏み出し、ピンク色に目覚めた。 派手な色が決して嫌いだったわけじゃないと気づいたのは、その頃だった。 たった4年の自由な日々でもあった。 結婚が決まった24歳の夏、一面に真っ赤な柄のあるワンピースを初めて買った。 意を決して買った、少し派手めのワンピースだったが・・ 嬉しそうに見せる私に母は言った。 「そんな甘えたみたいな服、〇〇ちゃんにあげ!」 結局、一度も着ることはなく、4つ下の妹のものになった。 記憶からも消え去ったと思っていた遠い昔の出来事だ。 結婚して、度々襲う母の呪縛と姑の顔色伺いから、再び、自由に服を選べない日々が続いた。 今、50歳を過ぎて呪縛から解き放たれ、やっと取り戻せた日々の中にいる。 偶然にも再び、赤い柄の服を選んでいたのだ。 手元に置いてはみたものの、遠い記憶が甦り、私を後退りさせていた。 紺色のスポーティなトップスを組み合わせるなど、抑える方法を思案していた。 瞬間に、閃いたのだ! 還暦なんだから、堂々と赤色を着よう! 落ち着いた服を・・なんて、また還暦からの呪縛を自分にかけてしまいそうだった自分がいたのだ! 年相応なんて、いったい誰が決めたんだ! 私達は、いつだって自由なはずなんだ! にほんブログ村 別窓で開きます 日常の小さなできごとを愛する生活 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年07月07日 17時10分05秒
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