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2006年12月13日
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カテゴリ:
メトロ
メトロ文庫



浅田次郎さんの『地下鉄(メトロ)に乗って』を読みました。
今年の秋に映画化もしてましたね。


<ストーリー>
40代の主人公・真次の兄は、高校生の時に父親との口論の後に地下鉄に飛び込んで自殺した。
そのことがきっかけで、大企業のトップとして成功したが冷たく横暴だった父親と決裂する。

その後、家を出て結婚もし、真次は父親とは全く連絡も取らず生活していた。
そんなある日、高校の同窓会があり、飲みすぎた真次は地下鉄で家に帰ろうとするが……。


地下鉄を出ると、そこは東京オリンピックのあった、昭和39年の町であった。
その年はまた、真次の兄が自殺した年でもあった。


真次はタイムスリップを繰り返し、父の生き様や過去の真実を知ってゆくことになる。



切なくも、読む人の心に何かを強く訴えかけてくる作品だと思います。
どこか懐かしいような印象も受けました。

読了後すぐには、ラストに納得がいかないような気もしましたが、ゆっくり考えると
このラストも物語の終わり方のひとつとしてアリかもしれないな、と思えるようになりました。






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最終更新日  2006年12月14日 00時57分26秒
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