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日々是考難

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2007年03月02日
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カラスのカルメンを始めて聴きました。たまたまブックオフで安く売っていたので
思わず買ってしまいました。といってもハイライトですが。

「カルメン」 ソプラノ マリア・カラス テノール、ニコライ・ゲッダ、
指揮プレートル、パリ国立管弦楽団 1964年


評判通り、気性の激しい女を歌わせたらカラスの右に出る者はいないのではないのでしょうか。

低くドスの聴いた声で、実に情熱的で土臭いカルメンです。

最後の刺される場面は圧倒、まさにカルメンがとりついたみたいです。

ミカエラをはじめ他のソプラノ歌手の可愛い声とくらべると、その可愛くなさは一目瞭然で
面白いですね。

カルメンは可愛くちゃだめです。スペインの名メゾ、テレサ・ベルガンサのカルメンを
youtubeでちょっと見たのですが、可愛すぎて全然だめ(ファンの方ごめんなさい)。

カラスはカルメンは録音だけで、舞台では演じたことはありませんでした。
映画「永遠のマリアカラス」ではその辺のことが描かれていました。



「永遠のマリアカラス」
監督(製作スタッフ): フランコ・ゼッフィレッリ
出演者: ファニー・アルダン、ジェレミー・アイアンズ、ジョーン・プローライト、ジェイ・ローダン、ガブリエル・ガルコ

あらすじ

1970年代のパリ。オペラ界最高のディーバと謳われたマリア・カラスは、今や美声を失い、愛する人オナシスを亡くし、パリで失意のどん底にいた。
そんな彼女を救おうと、かつての仲間ラリーは「カルメン」の映画化を告げる。その企画に再び情熱を燃やし始める彼女は、生きる情熱とプライドを次第に取り戻していくのだが…。

絶世の美貌と歌声で瞬く間にオペラ界の頂点に登り詰めた歌手、マリア・カラス。著名なオペラ演出家であり、彼女の親友でもあった名匠フランコ・ゼッフィレッリ監督が、フィクションという形で彼女の実像に迫った真実のドラマだ。



この映画、私結構以前に一度みたのですが、なんというか、あえてもう一度みたいと
思うものではなかったです。

そもそもカラスの史実ではなく、もしカラスが生きていたら・・というゼッフィレッリの妄想なんです
から。ようするにゼッフィレッリの自己満足のための映画ですね。

ここで、声のでなくなったカラスが、舞台で演じたことのないカルメンを、声は昔の録音の口パクで
映像で残そう、ということになるのです。
このプロジェクトは成功したので、じゃあ今度は椿姫でやろうということになるのですが、土壇場で
カラスはキャンセルしてしまう・・

カラス役のファニーアルダンは途中からどっちがカラスだか、ファニーアルダンだか、見ているほうも
わからなくなってくるほどの熱演でした。でも実際のカラスを演じているんではなくて、想像のカラスなんですもん。





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最終更新日  2007年03月02日 14時14分40秒
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