まぐれ・トレード生活

[古流ほか合気道など] カテゴリの記事

全202件 (202件中 101-150件目)

< 1 2 3 4 5 >

• 　夏はオフシーズン

  この時期の稽古はやはり何年たっても辛いものがある。かといって、やめられない。やめたら身体の芯がふにゃふにゃになってしまいそうだから・・・。とはいえ炎暑の中の稽古は、集中力を維持するのが正直なところ困難だ。息が切れることより、意識が朦朧となりかかるのがいけない。当然、新たな発見などない。そして（今のは会心の技だなぁ）と思えることは皆無である。 相手とのつながりを感じたい。相手と呼吸をつなげたい。そういう意識はあっても身体がついていかない。 でもやめられない。生活の張り。自分の居場所だから。 炎天下。我輩は、窓を開放しても尚熱い空気の塊が渦巻いている道場へ自転車を走らせる。

  2007年07月29日

  コメント(4)

• 

  　今日は脱いでみた☆

  小雨模様だというのに暑い！蒸し暑い！そんな中、今日も合気道の稽古に励んできた。道場で胴衣に着替えるだけで汗をかいている。準備運動でもしようものなら、いよいよ汗で胴衣が重たくなりはじめる。。。しかも合気道は袴を着ける。　↓  下半身は蒸し風呂状態になるわけだ。言うなれば「部分サウナ」か？お尻が痩せたいわけじゃないので、今日はこれを着けないで稽古してみた。 なんだか鎧を脱いだような身軽さと心許なさが綯い交ぜになる。。。しかし稽古が進むと、いつもより若干の涼やかさがある。助かる～。 だけど年には勝てず・・・息切れして頭は朦朧となってくる。あと二ヶ月・・・夏の蒸し暑い道場での自分とのタタカイは続く。。。

  2007年07月04日

  コメント(7)

• 　『飛び受け身・考』

  今年に入ってからのこと。ある日、上段者との稽古中に、「受け」で小手返しをかけられたとき、結構高い位置から飛び受け身をした。飛ぶ瞬間、「そこから飛ぶ！？」と「取り」の上段者が呟くようにもらしたのを訊いたのだ。自分は気持ちよく受け身をとったのだが、その「呟き」が耳にこびりついた。そのときは五人くらいで組になって稽古していたので、その言葉の意味を確かめる間もなくその日は過ぎてしまった。後日、ふと気になって先生にそのことを話すと、それは「飛び受け身のタイミングが早いんだと思うよ」とのこと。相手が小手返しの「手ごたえ」を感じる間もなく、受け身に入ってしまってる、ということである。「相手に技の手ごたえを感じさせる余裕を持ちなさい」というようなアドバイスをいただいた。思い返せば、自分が小手返しをかけたときも人によっては手ごたえを感じない物足りなさがあった。それはやはり相手の受け身の始動が早すぎるためであったのだ。それ以来、小手返しのときは十分に極められてから飛び受け身に入るように意識した。実際、やってみるとそれでも余裕がある。またそれが相手の動きをよく見るきっかけになった。崩されながらも、「取り」の捌きや重心の移動などがじっくり見られる。さらに小手返しされる方向も人によって様々で、一様に同じ方向に飛び受け身をするのもどうかと考え出した。それで引っ張り込まれるような小手返しにはその方向へ無理なく飛び受け身し、とにかく自分の手首を守る、身体を守ることを中心にすえてきた。ところが・・・最近、「見栄えのいい受け身」をちょっと意識しだしたのだ。余計なことなのかもしれない。でも、より縦回転を意識して足を高く上げるような飛び受け身をすると、「おぉ～！」と周りのうけがいい。そして技をかけた後輩も「技をかけたとき気持ちいいです」と云った。この「見栄えのいい受け身」が、より「安全・正確な受け身」と重なってくるのかどうかは分からない。。。

  2007年06月26日

  コメント(4)

• 　『稽古風景その二』

  先週のこと、久々に道場見学者があらわれた。しかも数年ぶりに外国人の方である。長身のロシア人で、現在は仕事のため日本で暮らしているとのこと。救われるのは日本語がけっこう話せること。道場に来るのだからまるで日本語がダメな人はいないといえばいないが・・・。彼は日本文化に興味津々という眼差しで稽古を見つめていた。自分はちょうど彼の目の前の組で稽古していたので、ここは一丁、（大和魂をみせてやる！）という意気込みであった。その日はけっこう調子がよく（調子の良し悪しがあること自体未熟だが）、短刀正面打ちの基本技を交代しながら気持ちよくかけていった。調子のいいときは、流れがあり、力を使わず、姿勢が良い。はじめから終いまで澱みがない感じがする。自分の相手は以前空手をやっていた人で、そっちでも黒帯までいっただけあって筋骨もしっかりしており、手加減抜きで伸び伸びと技をかけることができるのが嬉しい。離れて見ていた先生に、「簡単そうにかけてるなぁ」と云われる。稽古後、道場長が件の見学者に対応されていた様子では、非常に目を輝かせて入門する気まんまんに見えたが、さてどうなることか。。。

  2007年06月10日

  コメント(6)

• 　『稽古風景その一』

  道場にまだ色帯の主婦の方が稽古に来ている。けっこう努力家でカンもいい方だと思われる。彼女には基本技のメニューで稽古を進めるが、先生と自分とその女性の三人で組になったときのこと。誘導の入り身投げで、先生が彼女の「受け」をされたとき、自ら首を相手の腕の一番いいところに乗せていくのを見て、（あぁ、そうか）と気づいた。技が上手く入ると「こういう手ごたえがあるのだ」ということを言葉ではなく体で彼女に教えているのだ。そこで自分もそれに習って、入り身投げの腕の中に入っていく。自分の首を彼女の腕に合わせていくのだ。綺麗に技がかかったようにみえる・・・はず。 思い返してみれば、自分もまだ級だった頃に同じように先生が技の中に入ってきてくれたことが何度もあった。それによって「技の感覚をつかむ」ということが実際にある。逆に考えると、技の中に入っていって一番いい位置でかかってあげる・・・というのも自分の稽古になるような気がする。二教のときなども不慣れな相手の動きの中で、もっとも効きのある角度（点）に自分から入っていく・・・というのは良い稽古かもしれないと思ったのである。。。

  2007年06月06日

  コメント(12)

• 　高校生の清清しさ

  道場長に付き従って、高校の合気道部を二つハシゴしてきた。驚いたのは、武道場の外に車をとめると、待ちかねたように数人の部員が外に出てきて胴衣を入れたリュックを「持たせていただきます！」と云われたこと。おそらく創部以来、そういった習慣となっているのだろうが、自分は初めてでもあって「あっ、結構です。ありがとう」と上手く好意を受け止めることができなかった。考えようによってはそれ（先生を迎えること）が先輩としてのステイタスになっているかもしれない。次回は先生方のように上手に好意に甘えてみよう。はじめの高校では黒帯は一人もおらず、技量としてはまだこれからで、女子にいたっては「ふにゃふにゃ」であった。話には訊いていたが受け身もまだちゃんとはできていない。だが皆が楽しそうに真面目に稽古している様子にとても好感を持った。礼儀もしっかりしている。前途は長いが、これだけたくさんの部員が合気道を学ぼうとしているのが何だか嬉しい。一時間ほどの指導のあと、その印象を残したまま次の高校へ。こちらは道場内の雰囲気がピリッとしており、三年生の女子数人と男子一名が黒帯でその上級生らが見事に統率を取っているムードを感じた。最初の高校とは技量の差は歴然であり、高校生でこれだけできれば何も云うことがない・・・と思えた。おそらく部長である三年女子の凛とした態度が全体に波及しているのだろう。稽古終了後、袴を取ろうとしたら件の女子がサッと目の前に来て「袴を畳ませていただきます！」と云った。「えっ！？袴！？」そういう習慣も訊いていなかったので、非常に素っ頓狂な声を上げてしまった。道場長は急いでそのまま帰られたが、もう一人の先生は袴を部員に任せていたので、自分も恐縮しつつ「ではお願いします」。ここまで心底他者から敬われるという経験がないだけに、やや打ち震えるような感覚があった。そして目上の者に対する礼儀がしっかり浸透している高校生らに非常に明るい未来を感じた。新聞紙面を騒がせる高校生のイメージを覆されたような、とても自分の中でいい経験となった。

  2007年05月26日

  コメント(12)

• 　いいのだろうか？・・・と思いつつ。

  道場では以前から二つの高校の合気道部の指導をしており、これまで道場長他指導員一名が出向いていた。明後日、その指導にお供することになった。「時間があったら一緒に来てみますか？」思いがけない道場長の誘いに、「はい！是非」と二つ返事をしていた。（好奇心とは恐ろしいもので・・・）まだ指導員資格にはほど遠いので、補佐という感じだろうか。出稽古でも色々刺激となったので、高校の合気道部という未知の世界をのぞくのも勉強になりそうである。一方の高校は十人に満たないらしいが、もう一方は新入部員が多く、全体で三十人ほどいるとのことで、今の時代の若者が「合気道」という武道に興味を持ってくれていることが何だか嬉しい。彼らから見れば、自分は「いい大人」であり、良い模範にならなければならないが、不必要な気負いは持たないようにしたい。話によれば、合気道部とはいえやはり現代っ子の集まりのようで、一昔前の厳しい指導ではついて来ない・・・らしい。高校生というと身体も「ごっつい」のだろうと想像するが、先生曰く、「ふにゃふにゃ」？らしい。ともかく当日が楽しみである。

  2007年05月23日

  コメント(4)

• 一生のうちに一度もないであろうけれど・・・

  本日の稽古は、背後から短刀を突きつけられているところから始まる技。敵に背後に回られて、腰あたりに刃物を突きつけられるなんて、そんなバイオレンスな状況はおそらく一生ない。・・・であろう。たぶん。あったら恐い。だが「もしも」のための稽古である。相手は木製の模擬短刀を右手に持っている。すばやく右反転すると同時に自分の手刀を跳ね上げるようにして短刀をはずす。この時、相手の腕を弾いてはいけない。どちらかというと「押す」に近い。自分の手刀の上に相手の腕をのせる感覚だ。その短刀をつかんでいる相手の手首を左手で取ると同時に、相手の背中側にさらに反転して小手返し。 ほとんど同じ捌きで、「隅落とし」も稽古する。久しぶりであったので感覚を思い出しつつ。 この短刀取りは動線が明確になる感じで、突き・正面打ち・横面打ちなど、どんなパターンでも好きな方だ。先生もわりと本気で突いてきてくれるので、よけなければ怪我するという緊張感がなかなかたまらない。 今日の収穫は木刀の稽古にあった。相手の剣を左右にかわして頭を斬る練習の中でそれはあった。 木刀と木刀がぶつかるのだから、普通ならカツン！という乾いた音が響く。これを先生は木刀で木刀を「受けとめる」ように音が柔らかくなるのだ。受けをさせていただくと、その弾かない感覚がよくわかる。 木刀は茶帯・３級の頃から稽古していたのだが、やっと・・・やっとその「受けとめる」感覚というのだろうか、剣と剣がぶつかる間にゴムが入っているような感覚を初めてつかんだのだ。（あっ！・・・）と、心の中で叫びをあげるのと、「そう！今の・・・」とそばで見ていた先生が云うのが同時だった。 ほんの些細なことなので、これがこの先どういう意味を持ってくるのかは分からない。おそらく傍目にはほとんど動きとして変わらないにちがいない。 でも感動に近いものがあるのだ。。。

  2007年05月16日

  コメント(6)

• 　杖道　見学

  自宅から三十分ほど車で走ったところに九州の黒田藩を流祖とする杖を教えている道場を見つけて、さっそく見学に行った。体験する気満々だったので、ジャージにＴシャツのいでたちだ。一通りの挨拶のあと、先生に歴史的背景を簡潔に説明していただいた。古流として今も続いている杖道だが、門人が少ないということもあり、縁あって日本剣道連盟の一部門ということで属されているとのこと。割合、気軽に杖を持たせていただき、基本の振りから、形を二本まで教えていただき、見学者としては恐縮する思いだった。はじめに杖を握って構えたとき、「あ、何か武道をやってみえた？」と云われたので、「合気道をやってます」というと、握り方ができてるから、とのことだった。普段、木刀を握っている通りに杖を握っていたのだが、古流の得物を握る手はやはり共通したものなのだろうか？とくに修正することはなかったらしい。ただ何といっても合気道の杖との大きな違いは足捌きのようだ。進みだしても必ず足は平行になっていなければならない。合気道のように三角に立ってはいけないのだ。もし習うとすれば、そこが一つのネックになりそうである。そして形稽古だが、ずっと以前に見た薙刀の演武会とそっくりな動きであった。これも合気道のそれとは全く違った。合気道にプラスになるなら習ってみたいと思っていたが、どうやら弊害になる恐れがありそうだ。それにれっきとした古流を合気道の片手間で習ってはいけない厳かなものを感じた。 よく柔道○段、空手○段・・・などのように複数の武道で有段者である方がいるので、これまで武道は重ねて習ってもモノによっては互いにプラスに働くのではないかというイメージを持っていたが、今回のことでそれは全く逆ではないかと思った。確立したものであればあるほど、共通項のある武道は平行して習えないのではないか。むしろ、合気道と平行して習うのであれば、弓道のような捌きとして共通項の無さそうなものの方がいいのかもしれない。 ・・・などと、色々考えられる良い経験となった。

  2007年05月09日

  コメント(6)

• 　両手取り呼吸投げ

  つかまれた両手を上へ呼吸を使うことで相手を崩して、上着を脱ぎ捨てるように自分の真後ろへ投げる。前回の稽古で、これが面白いようにきまった。一度コツをつかむと次々楽に投げることができる。正直なところ、この技がこんなに軽々とできたのは初めてかもしれない。ウレシ、タノシイ♪相手を「上へ崩す」感覚をまともに？つかんだのは黒帯をいただいてからかもしれない。。。それまでは「下へ崩す」ことばかりに意識がいっていた。（いや、しかし、半年後、一年後にはまた新たな感覚をつかんでいるかもしれない）この日は「両手取り・自由」でかかり稽古だったが、後ろ両手取り同様、実際にはほとんど起こりえない状況の技ながら、稽古としては相手とのつながりを十分に利用できるので勉強にはなる。それから滅多に稽古しない、羽交い絞めされたときの呼吸投げ。これも面白い。回り込んできた相手の動きが止まる前に、その流れを利用して肩を落とすようにして投げるパターンと、完全に動きが止まってしまってから呼吸を使って投げるパターンと二種。どちらも奥深い。圧倒的有利な状況がじつは不利な状況にもなるわけである。オモシロイ。。。

  2007年04月16日

  コメント(6)

• 公園で稽古。

  初段審査をひかえた後輩が電話をかけてきて、休みの日に稽古をしてほしいという。どこをどう気にいられたものか、大勢いる中から自分を選んで頼み込んできたのだから「付き合おう」と思った。それで昼すぎから公園にて審査で指定されそうな技をたくさん稽古した。自分は主に「受け」をして、芝生でたくさん受身をした。技が効いてなければ途中でとめて修正をする。木刀を持参させていたので、たとえば「四方投げ」なども剣を使って説明する。休憩をはさみながらだったが、気がつくと夕暮れが迫っていて、およそ五時間がたっていた。いい加減、寒くなってきたので「このくらいにしよ」と終了。その後輩が昨夜の初段審査でなんとか合格した。見ていて少し不満が残るものの、ホッとした。思えば、自分自身のときも傍から見たら「不足」があったかもしれないが、だんだん初段らしくなっていく・・・という感じでいいのかもしれない。実際、最近やっと初段らしくなってきたような気がしている。スキーのときも、ＳＡＪ１級をいただいてから技術がぐんと伸びた記憶がある。大き目の服を着せられたら、身体がそれに合うように成長していく・・・そういうものかもしれない。

  2007年04月08日

  コメント(6)

• 　『侍』

  最近、道場で木刀の稽古をしているとき、「侍みたい」と云われることがある。それに、ちょっと気をよくしている。我ながら（残身が綺麗かもしれない）と思ったりもする。正眼から相手の剣を受けかわして首へ斬り込む・・・という基本形の稽古が多い。できるだけ自分の頭を斬らせるつもりで待つ。ギリギリのところで相手の剣を自分の剣で受け流して横斜めへ入り身。同時に上段から相手の首へ切先を振り下ろす。受けの人に、捌きが「素早い」と云われて、また気をよくしている。相手との間合い、呼吸など、個別の違いにも結構対応できるようになってきたかもしれない。だが、先生から「殺気が強い」と指摘される。たぶん、目が血走ってるかもしれない。そのあたりは自覚がある。剣を振り下ろすときに、肩に力が入っている感じがあるのだ。やる気満々なのを抑えきれない。もっと気負わずに立合わねばならない。剣の課題だ。

  2007年04月01日

  コメント(4)

• 　出稽古にて　2

  みなさんから多くのコメントをいただき、あれから色々自分の中で考えてみました。そしてある結論に達したのです。これはとてもスッと腑に落ちる考え方だと思いますが、どうでしょう？自分がとてもひっかかっていたのは、合気道の稽古の違いそのものよりも、出稽古先の道場長の感情をあらわにした厳しい言葉でした。云われた内容のことではありません。なぜ初対面の人間を、それも稽古を始めて十分と経たないうちに面罵したのか・・・。六十年配の合気道七段の方です。道場生も当日は１５、６人いました。彼らはその道場長を信頼して合気道を学んでいるものと思われます。その方があれだけの言動をされるには「意味」があるはずです。 そこで、こう考えます。「合気道を学びたい」＝「スケートを学びたい」たとえばの話です。「スケート」を学びたいと、フィギアスケート教室へ行ったとします。ところが自分がこれまでやってきたのは「スピードスケート」で、当然、履いているスケート靴もスピードスケート用だったとしたらどうでしょう？リンクという氷の上で滑るのは同じであっても、その教室のコーチはこう言うでしょう。「何しにきた？」「なんでそんな靴を履いてる？」激昂しても不思議ではありません。さらにリンクの上では、スピンもしなければジャンプもしない。ただただスピードにまかせて滑っていたとしたら・・・スケート場から出て行ってほしい、と思うのが自然です。 つまり「合気道」という枠でひとくくりに考えていた自分が間違いでした。合気道もすでに複数に分派しています。そして合気道を生み出した植芝開祖の「合気会」であっても、道場ごとに技や求めるところが違っていることが分かりました。つまりは百の道場があれば、百通りの合気道があるわけです。つながりのない道場へ出稽古に行くのであれば、極端に云えば空手や柔道のような全く別の武道を体験しに行く・・・という気持ちで行かねばならない、ということです。 自分の通う道場は、正に「一目惚れ」という感じで選んだ道場です。それは技だけでなく、道場長が作り出した道場全体の雰囲気に惹かれたのでしょう。中には同じ市内でも２区も３区も飛び越えて稽古に来ている方や、市外、他県から通っている方までいて、（なぜ自宅近くの道場に通わないのだろう？）という疑問がずっとあったのです。それらが今回のことで一気に氷解しました。「自分に合っているから」なんです。 合気道は試合がありません。柔道のようにオリンピックもなければ、剣道のように世界選手権もありません。試合があれば優劣がはっきりします。勝った者の技術（心？）が上なのです。そういう意味で合気道は、技の統一、求めるところが一致しにくい武道といえるでしょう。というわけで、合気道ほどたくさんの道場を見学して、自分に合った道場を見つけることが大切な武道はないのかもしれないと思ったのでした。 ただ、合気道は護身術でありながら、「動く禅」ともいわれ、心の練磨に役立っていると実感できる本当に素晴らしい武道だと思います。

  2007年03月11日

  コメント(8)

• 出稽古にて・・・

  自分の合気道が、本部道場のそれとして通用するのかどうか・・・という疑問があった。というのも、通っている道場は他の道場とのつながりはなく、本部道場から師範を招くこともないからである。そこで道場長の許可を得て、ネットで見つけた他の道場へ出稽古にいった。事前に見学をさせてもらったとき、稽古の様子がまったく違うことに興味を覚えたのだ。自分が見たものは所謂、他の武道から合気道がイカサマに見られる稽古であった。 これまで経験してきたことを総動員して見つめてみても、その仕組み？が分からなかった。師範のだらりと下げた両手を取りに行く道場生。なにか技をかけるでもなく、そのまま崩れて畳みに伏していく・・・。師範がちょこんと手を乗せているだけなのに起き上がることもできない様子。顔がゆがんでいる道場生。「？」が頭上でたくさん旋回した。これは是非とも経験せねば！！こんなマジックのようなことが現実にあるならば、スゴイ！と。 当日は失礼のないように、他の道場生の振る舞いを見ながら道場へ入り同じように礼を取る。はじめは転換動作から、次に一教へ。するとのっけから、「まったく基礎ができてない」「そんなの武道じゃないからやめた方がいい」「こんなにひどいのは初めてみた」と開始十分くらいのところで当の道場長に云われた。その鋭利な言葉にまず度肝を抜かれる。自分の感覚が正しいなら、（今この場から去ってほしい）とその方は願望しているようにみてとれた。まるで汚いものでも見るような目付きであった。（ここまできてまだ何も得ていないのに帰るわけにはいかない）ぼくはひたすら恥辱に耐え、「すみません」を繰り返し、指導をお願いした。 道場長の片手を取る。転換動作で崩される　→　誘導されていく。投げのカタチになったので、受身を取る。同じことを他の道場生とも稽古させてもらう。崩れるところまでは確かに崩れる。ところが誘導は・・・（それについていった方がいいのかな？？　この道場の流儀だろうし）と頭の中で激しく葛藤しながら誘導されてみる。本来なら背中がのけぞるところまでスムーズについていくところらしいが、ついていけない・・・。途中で手を離そうと思えばもちろん離せる。（でも、離しちゃいけないんだろうな・・・で、離さない）相手が（いつもと勝手が違う）と感じているのがひしひしと伝わってくる。 途中、道場長の脱力したような片手を中の一人につかませていた。崩しをかけている感じは分かるが、その道場生の崩れ方が尋常ではない。手はくっついて離れないし、顔は苦痛でゆがんでいる様子だ。 同じことを自分にもしていただけた。道場長の両手を取る瞬間、少し後ろへ引くような崩しがあったので、その様には崩れたが、そこから先は何も感じない・・・。？？？？畳みに突っ伏さなければならない感じでもない。無論、手を離そうと思えば離せる。（このままでいいんでしょうか？）という目で見てしまうが、それ以上は何もないようなので、一応パタンと受身を取ってみた。 自分にとっては非常に不思議体験であった。じっくり相手を感じながら中心でゆっくり崩しをかけていく。という稽古であることは理解できたが、そこから先がみえない。「受け」で崩れたあとは（これでいいんでしょうか？）感がつきまとってプツプツと流れが切れているのが感じられる。一つの経験としてはよかったが、正直なところ・・・・・・・であった。帰り際、「ご迷惑かけてすみません。ありがとうございました」と挨拶すると、「そんな合気道してたら○○先生（自分の道場長）の恥だよ」と一言。 とても後味の悪い出稽古であった。。。。

  2007年03月07日

  コメント(12)

• 　気を消す・・・練習

  袴をはくようになって、ますます「やる気」満々になっているが、少し前に先生からこう云われた。「○○さん、やってやるぞ！という気持ちが前面に出てるから、手を取りにいく方の腰がひけちゃうんだよね」云われてみると、たしかに自分でもワカル。。。相手との間合いの詰まる前から、頭の中のイメージで技に入っちゃってる感があるのだ。（やってやるぞ！）ムードが漲ってるかもしれない。。。 よくよく思い返すと、「受け」の方、とくに初段やそれ以下の人はぼくの手を取りに来るとき、腰が引けてる感じがあった。気迫が漲りすぎているというのも、ヨシとはいえないわけだ。「取り」であるにもかかわらず、自分から攻撃していきそうな気配があったのだ。きっと。  そこで、ここ数回の稽古では「気」を消す？ことを意識した。スッと何気に立っている雰囲気をかもし出す・・・？（なんにもしませんよ）みたいな。横面打ちにしても、木刀の稽古にしても、相手に斬らせるつもりで意識的に「気」を抜いてみた。ぎりぎりまで待ってから技に入る。やってみると、それでも充分間に合うものだ。何よりよかったのは肩の力がこれまでよりずっと抜けた感じがつかめたこと。ことによると、これが「自分の息がきれずに技をかけ続ける」ことにつながっていくのかもしれない。。。わからないけど。夏までにそのあたりをつかめたらいいな・・・息切れでゼイゼイしなくてすむし。。。

  2007年03月01日

  コメント(6)

• 　久しぶりの腰痛・・・

  今日の稽古は、どういうわけか壁際で後ろ受身を取ることが多かった。（悪意アリ？）くるりと一回転するスペースがないので、無理やり半回転で残す？感じだ。平日の割りに人も多くて、隣のグループの方ともやはり後ろ受身で接触しそうになる。そういうときは、（壁が近いときも）四方投げで受身を取るにしても、一瞬、後方を一瞥してスペースを把握してから転がるようにしている。 今日は本当に危ない瞬間があり、すぐ背後で隣のグループの方がころんと受身を取っている正にその場所へ、後ろ受身の形で投げられたのだ！！！（あっ！！！）マジかっ！！！膝を折って尻をつくかどうかの刹那に、腰を自らひねって受身を取る方向を変化させ、ギリギリ接触は避けられた。。。だが・・・おかげで腰痛だ。取りは、まだ技のことにいっぱいいっぱいの人なので、回りの状況も把握できていないし、投げる方向を考えることもできないのだろう。人が少ないときや、せめて壁に向かって投げられるくらいなら、いくらでも対処の方法があるが、今回は本当にきつかった。まさか人の上に乗っかっていくわけにもいかないし。。。 というか、自分がもっと隣グループまで状況を把握して、受身のタイミングだけでも予めずらすことができなきゃいかんのだな・・・。反省。 話は違うが、袴をつけるようになって数ヶ月。ついこの間まで、激しい稽古をするとすぐ緩んだり乱れてしまっていたが、ここ数回の稽古では結構動いても乱れが少なくなってきた。自分なりにほんのちょっとだけ工夫してみたのだ。稽古が終わって脱ぐときに大変になってしまったが、稽古中に袴が乱れるよりはずっといい。やはり身なりも大切にしなければ！（・・・と千速　一樂さんのブログを読んで思ったのでした）

  2007年02月23日

  コメント(8)

• 　☆　道場見学　☆

  先日、小○○拳法の道場見学に行った。合気道と同じく関節技のある武術だけにとても興味があったし、足技（蹴り）はどのようなものかも見たかった。しかし、「道場」というものは自分が通っている所以外まったく知らないわけで、見学とはいえとても緊張した。もちろん、「体験しませんか」と声がかかればその絶好の機会を逃さないために、運動できる服装で出かけたのは云うまでもない。さて当日のこと。あらかじめ電話しておいたので、道場長らしき人がすぐに出迎えてくれた。一礼して靴をぬぎ、板間に上がる。すでに少年部の稽古がはじまっており、まずは道場長らしき方が指導する様子を注視する。組み手？をしている場所（およそ１２畳）だけ厚手のマットが敷いてある。やはり受身があるためだろう。そしてまもなく大人の部と入れ替えになる。平日ということもあり、人数は少ないが、参加していた四人すべて黒帯だったので、自分にとっての「見取り稽古」には十分だと思われた。 関節技はやはり合気道と非常に似ている。打ち技については、拳よりも足技に興味があった。そして構え。間合い。流れとしては、護身術だけに相手の突きを捌いて蹴りで終わる・・・という感じだ。不思議だったのは、二人組で始めるときに、互いに突きの届く間合いまできてから構えること。スタートはそこからのようだ。「間合いを詰めていく」という護身術としてはもっとも大切な感覚の一つである稽古はしないのだろうか？互いに攻撃しようとしても、手足が届かない間合いから構えて、少しずつ間合いを詰めていき、ココという間合いに入ったらすぐ攻撃・・・といった様子は見られなかった。ことによると、突きも蹴りも練習によって間合いは熟知しているから、あえて間合いを詰めていく感覚は省いているのか？ そして関節技があるということは、受身が大切になってくるが、三段の方のそれをみて、美しさに若干欠けることが意外で少々驚いた。綺麗な受身は余裕（経験）から生まれると思われるが、その美しい受身が我が身を守るものだと考えられる。したがって、受身と技の熟達は比例してくるはずだ。 しばらくして、「ちょっとやってみますか？」近くで稽古していた黒帯の方に声をかけていただいた。「あ、いいんですか・・・？」（待ってました！！）つい笑みがこぼれる。胴体に防具をつけさせていただき、蹴りを体験した。もちろん、手加減されていると思うが、その方の蹴りは防具のおかげで痛みこそないが、ズシンと伝わってくる。（おおっ！！）そして自分も教えていただきながら蹴り体験。手ごたえ（足ごたえ？）がとても気持ちいい！楽しい！！この体験がじつに「実」になった。足の捌き。間合い。合気道であれば、どう受ければいいのか、捌けばいいのか、そういう視点で見る。拳による打ち・捌きから（型の区切りである）蹴りにうつるとき、（腕の長さと足の長さは違うので）当然間合いをあけて４５度角から蹴り入れて来る。裏を返せば、相手が間合いを取った瞬間、蹴りが来る・・・という合図になるのか・・・？そのとき相手が右構えなら、右足による前蹴りか左足による脇腹への蹴りしかないわけだ。その二つを見分ける「起こり」を見取ることまでは、残念ながらできなかった。しかし、拳の間合いと蹴りの間合いは自分が想像していたものより差が少ないのが意外だった。やはり相手にダメージを与えるには、そこそこ至近距離から蹴り入れなければならないし、手足の長さの違いってそれほど差がないということなのだ。ん～・・・面白い！！！良い経験だった。

  2007年02月11日

  コメント(4)

• 　後ろ両手取り・呼吸投げ＆入り身投げ

  相手に背後に回られて、後ろから両手を押さえられるところから始まる技。正直なところ、以前はこのカタチを軽視していた。（相手に背後に回られることなんてありえない）と。。。ところが最近思うのは、この後ろ両手取りこそ「相手を上へ崩す」感覚を学べる技だということ。上へ吊り上げるといってもいいだろうか。おそらく相手の重心を上へ崩した時点で、技の半分以上は終わっているのかもしれない。もうひとつ大切な学びは、後ろにいる相手の立ち位置を背中で感じることだ。後ろにいて見えない相手の位置（体格も含めて）を感じ取って、それに応じた崩しや技を使うこと。両手取りだけでなく、後ろから羽交い絞めされても同じことだろう。呼吸投げにしても入り身投げにしても、相手の姿を見ながらかけるのとは違った学び、目で見ず身体で相手を感じ取る修練になると今日はつくづく感じたのだった。

  2007年01月31日

  コメント(10)

• 　全身筋肉痛・・・初稽古

  どういうわけか他の道場より冬休みが長いこともあり、昨日は約三週間ぶりの初稽古となった。自分では動きは悪くなかったと思うし、新たに道場長となられた先生にも「一番若々しいな」と稽古中に云われた。その言葉に「ぶたもおだてりゃ木に登る」状態になり、ますます張り切って稽古した。終わってからも、まだ足りないくらいの気分だったが、帰宅すると妙に眠たい。（ああ、疲れてるのかもしれないな・・・）その夜は、子供のように早々に床について熟睡した。 翌朝・・・つまり本日、起き上がって「あっ！」となる。全身筋肉痛なのだ。布団から立ち上がるだけで身体中が痛い。。。やはり稽古に間があくと体力・筋力が落ちるのか？くしゃみをすると腹筋から脇腹にかけてが痛い。そして尻も。他に上腕の下の筋肉痛もあるが、それにしても尻の筋肉って稽古中けっこう使うんだな・・・と新たな発見をする思いだ。 なかなか疲れがとれず、コタツに横になったりするが、起き上がる段にそれらの筋肉がいっせいに悲鳴を上げる。（ヒーッ！！）起き上がるのをやめようかと思うくらいだ。明日の稽古が大変そうだが、こんなことではくじけないっ！！ふぁぃとっ！！

  2007年01月18日

  コメント(10)

• 　公園の人目につかないところで・・・

  初稽古がまだなので身体がなまらないように、木刀を久しぶりに振った。（毎日振るべきだろ！）と胸中で自分に突っ込みを入れつつ。ここ最近、刃筋が乱れているのが感じられる。何故か？わからない。これまではそれに気付かないまま、やみくもに振っていたのかもしれない。それをやっと気付けるようになってきたのだろうか？？？ 上段から真っ直ぐ斬り下ろす。二回に一回以上、刃筋に納得がいかない。・・・って、じゃぁ、ほとんどじゃないか！！？？これじゃ、人は斬れない。（斬らないけど） なんだか、新たな壁が立ちはだかってきそうな予感。でも壁は突き抜けたときが気持ちイイ。だから見たこともない壁の前に佇むことは喜ぶべきことかもしれない。 来週の初稽古が待ち遠しい・・・。

  2007年01月13日

  コメント(4)

• 　お別れ

  新年早々、通っている合気道の道場長が亡くなられた。昨日、その葬儀に参列した。門下生がたくさん集まり、みなで道場を受け継ぎ、盛り上げていくことを確認する思いだった。直接指導いただいたことはなかったが、気さくに声をかけてくださり、「よくやってる」とお褒めいただくこともあった。喪主の挨拶では感極まったが、故人が霊前で微笑んでいるような気がして涙を抑えた。初段というと、道場ではかなり下っ端の方だが、年齢は上のほうになるわけだし、自分がしっかりしなきゃと思った。気持ち新たに今年は修行に励もう。木刀もたまにじゃなく、もっと振らなきゃな。 きっとこれからも道場にあって、見守ってくれているはずである。

  2007年01月06日

  コメント(2)

• 　「腰投げ」の巻

  昨日の稽古で初めて「腰投げ」を習った。今年の稽古も残り少なくなり、「なにか稽古してみたい技がありますか？」と先生が云われたので、すかさずリクエストしたのだ。一瞬、躊躇する空気があったのだが、「じゃ、やりましょうか」と教えていただけることになった。話しによれば、受けが危険なのであまり積極的には教えていないとのこと。平日で人数も少なく、道場を広く使えるので稽古できる技かもしれない。じつは過去に一度だけこの腰投げを先生にかけていただいたことがあり、その時の記憶が鮮明に残っていてその技に密かに憧れていたのだ。投げられたときは、あっという間に空中を一回転したかと思うと、次の瞬間には畳の上で受身をとっていたのである。（！！！　？？？）この腰投げ。技を系統立てて丁寧に教えていただいた。まず四方崩し　→　呼吸投げ　→　腰投げ　という具合に技を発展させていく。要は立ち居地と投げる方向のモンダイ・・・のようだ。相手に密着して相手の重心を奪う？ことによって、自分の体の上を通して畳へ落とす・・・ということか？とにかくこの日は初体験に終わった。納得はまだぜんぜんしていない。でも傍からの見た目の派手さに惑わされてはいけない技のような気がする。ん～、この先の課題だ。

  2006年12月21日

  コメント(4)

• 　うつし取るように・・・

  道場に個性的なたたずまいの人がいる。身体の中心に丸太が一本通っているような不動の安定感がうかがえるのだ。稽古風景をみていると、あたかもその丸太が畳に垂直のまま移動している感じである。一見して姿勢がいいのがわかる。稽古の曜日がなかなか重ならなかったのだが、先日一緒になったので、すかさずその方のグループに混ぜていただいた。「半座半立ち」（技をかける方が正座、攻撃側が立った姿勢から）の片手取り四方投げ。その方の指導はじつに丁寧である。丹田（腰）から技を発していくことを、細かに説明した上、一人一人に受けをさせて体感させるのだ。立ったまま、上からその方の手に体重をかけるようにして押えていく。ところが、その方がスッと片膝を立てて一歩前へ出たときには、こちらは腕を上へ突き上げられてバランスを崩されている。あとは簡単に四方投げまで持っていかれる。・・・とても嬉しい。よーく分かるのだ。「受け」と「取り」を交代してその他の技も繰り返し稽古した。それを傍で見ていた先生に、帰りしな「姿勢がよくなったね」と声をかけていただいた。今日はいつもより特別姿勢に気をつけていたからだろう。自分の場合、すぐに人の影響を受けるのだ。まず真似をする・・・という意識が強いからだろうか。指導していただく先輩、先生の姿勢や体捌きにそっくりになるらしい。以前にも「先生の動きに似てる」と稽古仲間に云われて嬉しかったことがあるのだ。「自分らしさ」はまだいらないと思っている。とにかく惹かれる方の技、体捌きを吸収して後輩へと伝承できるレベルになっていきたいものである。

  2006年12月12日

  コメント(9)

• かかり稽古が楽しい。

  最近、かかり稽古がとても楽しくなってきた。いつも平日に稽古へ行くので、道場を広く使え、先生もまじえて５～７人くらいでかかり稽古をすることがある。中心の一人を取り囲むようにして、次々つかみかかっていく。あるいは手刀で打ちかかっていく。先生の足捌き、身体捌きを見ているうちに、自分の動きを止めないことと、常に水平方向か縦方向の円運動をしていれば、なにかの技になっていくことが分かった。そしていつも相手の一人に技をかけているときに、残りの人数の立ち居地を視界にいれておくこと。技をかけ終わった時点で、自分の背後に誰もいないこと。そういったことが実践できるだけでも今の自分にとっては、かなり面白いのだ。技のカタチに拘ることもない。はじめの頃は同じ技ばかりになってしまっていたが、この頃は自分の試したい技を流れの中で使えるようになってきた。それで気づいたことが一つ。これまで「正確に技をかける」ということを心がけてきたが、そうではなく、自然なカタチで技をかけることが最善なのだということ。「こうしたい。この技をかけたい」ではなく、「こうなっちゃった。結果的にこんな技になった」というのがいいのかもしれない。とはいえ、きっとまだまだ隙はあるにちがいない。二人に同時に両手をそれぞれ持たれたりすると、一瞬、ハッとしてしまうのだ。二人投げはまるでなってない。だから同時になりそうなときは、つい自分から一方へ間合いを詰めて、一人に素早く技をかけてもう一人の進路を妨害する手段を取ったりする。そして息が上がってくると、リズムも狂ってくる。でもやっぱり、かかり稽古は楽しい！

  2006年11月29日

  コメント(8)

• 

  ☆　はじめて袴を　☆

  先々月に初段をいただき、しばらく技に自信がなかったのであえて袴を注文していなかった。しかし、先月末あたりに壁を突き抜けた感があったので、袴をはいてみる事にしたのだ。そして名前入りでできあがってきたそれを身につけると気分がちがった。素直に嬉しい！！そして先生が云われていたように、転換の動作が分かり易い感じがする。円運動によって、袴が遠心力で広がるからだろうか？？さらに膝行の滑りがイイ！！これ助かる～。 ただ、袴の裾を自分で何度も踏んだりして、（あっ！）と思う場面も何度か。。。バランスを崩すところまではいかなくとも、裾が少しでもひっかかると気がそがれてしまう。  初めて身につけたときは先生に手取り足取り・・・まるで七五三状態であった。だって袴をはくのは生まれて初めてだから。。。今日は自宅で着付け？の練習をしたりした。できるだけ、素早く。そして激しい稽古でもズレてこないようにはけるようになろう！

  2006年11月17日

  コメント(10)

• 　楽しい盛り

  稽古はいつも楽しい。「元気」を先生や先輩方からいただくから。合気道のように、手首をつかんだり首に触れたりというような肉体でコンタクトを取る武道はとくにエネルギーの交換がある気がする。自宅に帰って入浴時に裸になると、腕や膝、肩などに痣や擦り傷があるのに気づくとそれもなんだか誇らしい気持ちになるのがフシギだ。稽古中は楽しくて夢中なので、小さな怪我はほとんど気づかない。 少し前に、壁を抜けたというか、階段を上がった実感があったが、つかむものがあったときは本当に楽しくて仕方ない。ヒマさえあれば、技のこと、受身のことを考えているのだ。身体がうずうずして仕方ないときは、とにかく公園へ木刀を振りにいく。 技もそうだが、受身も「突き抜ける」ことがある。単に丸く転がるだけだが、より畳に柔らかく接地する感覚をこの一、二ヶ月の間に味わったので、それがまた楽しい。楽しいこと尽くめだ。 こういう波のときはとにかく発見が多い。自分の場合は、自宅に帰って稽古を振り返っている時間に「ハッ」と気付くこともあったりする。そうするとそれを次の稽古で確認したくてしかたなくなる。ああ、早く稽古の日が来ないかな・・・と、まるで恋人とのデートの日を待ちわびるふうである。 本当は現実に恋人ができるといいんだろうけれど、そうなると合気道と二股をかける？感じだなぁ。。。

  2006年11月06日

  コメント(8)

• 最近、これにハマっている。

  このサイトの動画。やや小さくて見やすいとはいえないけど、すっかりハマっているのだ。http://www.youtube.com/results?search_query=aikido合気道の開祖・植芝盛平氏の動画を観たのは初めてかもしれない。その他、世界中の道場の演武会などが見られてコーフンしている。いつか自分もこのような達人になりたい。そう思わせる方々がたくさん登場しているのだ。きっと合気道門外漢の人からすれば、「いかさま」に思えるのではないかというくらいの神業？の数々。すべては円運動と気の「流れ」をつかむことに尽きるのかもしれない。明日もはりきって稽古に励もう！！

  2006年10月26日

  コメント(2)

• 階段をあがる。

  じつは初段をいただいてからというもの、すっかり自信を失っていた。自分の技のアラばかりが目に付いて、修正しなければならないことが次々現れてくるようだった。おまけに以前にも書いたが、長身の外国人（彼は関節もかなり柔らかい）にしっかりと技がかかっている感じがないので、それも自信崩壊に拍車をかける。それが、この一週間の稽古で少し突き抜けた感覚があるのだ。なにか切欠があったわけではない。ずっと以前、スキー技術の向上を目指していた頃にも同じことがあった。右肩上がりに線がのびていくのではなく、階段を上がるようにある日突然、一段上がる。たった一段だけれども、それまでとは明らかに違う。スポーツの経験があるなら、誰にでも味わえることかもしれない。ある日、突然「できる」ようになる。件の外国人と組んだとき、いつもより力を抜いて・・・いや、自覚ないままに力が抜けていた技で、彼が顔を歪めているのを横目で感じた。（あ、かかってる・・・）彼の顔が痛みで歪むのを見るのは、いつも先生に技をかけられているときだけだったのだ。彼にはすまないが、これが自信になった。技の向上と、受け身の向上はおそらく同時かもしれない。自分の場合は、受け身が上手くならなければ技は磨かれない、という意識でやってきたため、前受け身も後ろ受け身も、稽古前に入念にしている。膝行での流れの中で前後の受け身を入れるところから始まり、次に立ったまま木刀を上段から振り下ろし、そのまま両手で木刀を握ったまま前後の受け身をする。最後は腕を組んだまま前後の受け身、それから重ねた手を振り子のようにして反動をつけ、その場で前飛び受け身。たぶん、これらの積み重ねが「階段」の一段につながっているのではないかと思うのである。たぶん。。。？

  2006年10月21日

  コメント(8)

• 　有段者証とどく。

  今日、「合気会国際有段者証」を受け取った。もともと楽しくて続けていた稽古であって、段位をいただくことに自分の中でそれほど重きをおいてはいなかったのだけれど、初段をいただき、こうして濃紺の手帳をいただくと開祖とつながりができたようで本当に嬉しい。見た目、パスポートに似たそれを開くと、開祖から現三代道主までの三人の写真があり、非常になんだかありがたい。合気会会員番号は１９６０００番台であり、多くの先輩方の末席をけがす栄誉にあずかった思いがしみじみと湧いてくる。その中には、分派した流祖の方々も入っておられるだろうし、またその多くのお弟子さん方の存在まで想像が及ぶ。。。「この手帳はどこの国へいっても通用するからね」と副道場長に手渡されたのだ。まぁ、海外へ行って合気道の道場へ顔を出すこともないだろうけれど。。。３ページ目には八段までの認可印を押す枠がある。生きてるうちに八段までは無理にしても五段くらいまではいけるだろうか・・・？ん～・・・でもまぁ、やっぱり段位は置いといて、とにかく技を磨いて気持ちの修行を続けたい。今日の稽古でも小さいけれど新たな発見もあり、楽しかった。これからも頑張るぞ！！

  2006年10月13日

  コメント(8)

• 言い訳できない。

  そもそも合気道には柔道のような階級別というのがない。男女の区別もない。護身術なのだから、身長差がどれだけあろうが、体重差がどれだけあろうが、ちゃんと技がかからなければならないのだ。ところが、今日の稽古。相手も同じ黒帯ながら、身長が自分より２０～２５cmほど高く、当然体重差もある外国人と組んだとき、まるで技がかからない。いや、カタチになっている技はある。（四方投げ、交差投げ、カンヌキ、小手返しなど）だが、入り身投げはどうにもならない。まず崩れない。崩れないから技がかかるはずがない。彼もよくしたもので、技がかかっていなければ受け身を取ろうとしないのだ。誘導して入り身投げをするときは自分の目線の上に相手の首がある。だから後ろから見上げるような格好になる。心理的には、もうその時点で「これは、かからない」という気持ちに支配されてしまうのだ。だが、いつも稽古日が違うのでほとんど一緒にならない五段の女性が、その外国人に入り身投げをかけたという目撃談があるのだった。その女性はぼくよりも身長が低い。にもかかわらず、彼を崩して入り身投げをしっかりかけたらしい。やはり年数というか、経験だろうか。そのハナシを訊いたとき、つくづく「その現場」を見たかったと思ったのだった。そしていつか自分も身長差に関係なく、誰にでも全ての技がかけられるように修行を続けたいと思うのだった。。。

  2006年10月06日

  コメント(4)

• 木剣の稽古

  今日は木刀を使っての稽古。はじめに先生が手本を見せてくれるのだが、その「受け」に指名されることが多い。これは「自分に目をかけてくれている」と都合のいいように受け止めている。事実、重要なことを学ぶのだ。木刀を正眼に構える。そしていつものように「斬れる」と思ったところでいつでも斬りかかってくるよう云われる。こちらが間合いをつめなければ、先生が間合いをつめてくる。「斬らねば斬られる」という間合いに入った瞬間に振りかぶるのだが、その振りかぶる動きが始まった刹那に胴を抜かれている。「あっ！」と思う。というか、実際に「あっ！」と声にだしていた。 この「知らぬ間に斬られていた」という感覚を先生は伝えたいのだと思うのだ。振りかぶって自分の木刀の柄が額まで上がった頃には、とっくに胴を斬られて後ろから二太刀目の腰を斬られている。もちろん、先生は当てるだけだが、痛いのと痛くないのとの中間くらいの強さである。自分の番。何度か同じ形をやってみるのだが、「遅い」と先生に静かに云われる。自分でも遅いのがわかる。でも二つ目、三つ目と形を変えていくうちに、その呼吸がわかってきた感じで、脛抜きをしたときに受けの人が「あっ！」といった。一度分かると、次もできる。「うん、つかんだみたいだね」先生に頷いていただけた。でもこれ、稽古に間があくと忘れてしまいそうな気がして不安だ・・・。 斬ろうという気持ちが強すぎると、相手が見えていないようだ。静かになった？ほうが相手の呼吸がわかり易い感じだ。ん～、でも何年もあとにこれを読むと稚拙なことを書いてると思うんだろうなぁ・・・。

  2006年09月27日

  コメント(8)

• 『　初段允可　』

  本日の昇段審査で、とうとう初段をいただいた。もちろん嬉しいけれど、ホッとした気持ちが大きい。もう全身脱力。放心状態。夜とはいえ、今日の暑さの中での審査だったので、体力の消耗が激しかったけれど、なぜか前回の審査より短く感じた。なぜだろう？見てた人に訊くと「いや、あんなもんだよ」というけれど。突き短刀取りはもっとやりたかったなぁ・・・。技のレパートリー、まだいっぱいあったのに。そういえば審査の座技で正面打ちされたのは初めてだったので、面食らったけれど咄嗟に対応できてよかった。ともかくこれで来週からは、伸び伸びと稽古ができるぞー。この一週間は本当に緊張感にがんじがらめになってたなぁ。。。

  2006年09月09日

  コメント(22)

• 　　昇段審査　　

  じつは今週末、合気道の昇段審査があるのだ！だからすでに数日前からじわじわと緊張しはじめてる。（はやすぎるやろっ！まだ何日も先なのに！）自分をなだめすかしても緊張はやまない。なにしろ「蚤の心臓」とは云わないが、「ハムスターの心臓」なのだ。（たいしてかわらへんやろっ！）しかも心臓に毛は生えてない。。。一本も。ツルッパゲの心臓だ。で・・・毎日、技のことばかり考えている。仕事してても何してても頭の中で繰り返しひとつひとつの技を反復している。だが、相撲などが「心・技・体」と云われるのと違って、合気道は「心・気・体」が揃って成ると云われているので、とくに「心・気」を充実させたい。 あ～、それにしても緊張する～。。。まぁでもその場に立てば・・・「命のやり取り」なんだから！やらなければ、ヤラレル！というつもりで。。。きっと落ち着けるはず！ガンバロウ！！

  2006年09月04日

  コメント(12)

• 諸手取り

  昨日の稽古は、じつにひさびさに諸手取りの技を稽古した。自分の片方の手を、相手が両手でつかんでくるケースだ。実際には、そういうことはなかなかあり得ない。というのも、普通は相手が自分の手首をつかみにくるのをあらかじめ感じて、つかまれるかどうかの瞬間にこちらから技をかけるからだ。だから、これは「もしも」つかまれてしまったら・・・？というときのための技といえるのだろうか。。。あるいは、自分の片手をあえて相手に両手でつかませることによって、相手の「両手をふさぐ」「他の使い道をなくす」という意味になるのだろうか？？？呼吸投げ・・・つかまれたまま転換して相手を崩し、そのままひょいと前方へ投げる。これが一番好きだ。十字がらみ・・・これは上手くかかれば、相手はまったく抵抗できずにかなりダメージを受ける投げ技だが、稽古していても「上手くかかる」なんてこと果たしてあるだろうか？？？とぎこちなさが付き纏う。稽古不足だ。 暑さが緩んできたので、たすかる。。。でもスタミナ切れが「気」の切れになり、稽古終わりの方の受け身がざつになってる自覚アリ。。。取り（技をかける方）は「気」が入ってないと、まともに技がかからないので「気」がぬけることはないが、受けでは気を抜いちゃってるときがあるのに気づく。。。マズイ。怪我のもとだ。明日は気を入れてしっかりやろう！

  2006年08月31日

  コメント(2)

• 『汗滝道場』

  先日の稽古。まるで温室のような道場で、汗が滝のように流れた。（かなり血が濃くなっちゃってんだろうなぁ・・・）と思いつつ、基本技を繰り返し練習。「はい、やめ！」先生が一旦区切りをつけるたびに、アクエリアスのペットボトルに駆け寄る。呼吸は荒く、岸辺にうちあげられた魚のようにアップアップ状態だ。相手が交代して稽古は続くが、暑さに意識朦朧として、「えっと、一教だったっけ、二教？　裏？表？」と、取りと受けを代わると自分が何をしていたのかも分からなくなる。。。かなり、ヤバイ・・・夏は九十分の稽古が本当にキツイ。限界を超えちゃってる感があり、稽古が終わるとハイになったりする。着替えてホッとしているところへ副道場長があらわれ、「そういえば道場長が近々審査するっていってたよ」といった。「あ・・・ハィ」気持ちとしては嬉しさより、避けたい方が強い・・・来月ということらしいが、この暑さが続かないことを祈りたい。。。

  2006年08月12日

  コメント(2)

• 猛暑の中を一歩ずつ・・・

  十日ぶりに真夏の稽古。汗がダクダク噴出する。熱中症にならないよう、ポカリを半分凍らせたものを用意したので、それを途中で飲めばいいと思っていた。。。ところが、高校生と中学生の男子と組んで稽古してると、休む間がないのだ。彼らは体力の上り坂。こちらは下り坂の人間。（ちょっと、たんま～っ！）と、心の中では叫んでいるが、テンポよく進む技を遮ることができない。キリがいいところでペアが交代となり、またポカリが遠のく～。。。だれも水分補給をしようとしないので、ついつい自分もやせ我慢？ それで、結局終了までみっちり稽古して、やっとの思いでペットボトルにしがみつく。軽い脱水状態にアルカリイオン飲料？が五臓六腑にシミワタル。。。（あ～　生き返る・・・）十日間も稽古の間があくと、技の感覚が鈍っていないか心配になるものだが、今日はまずまずなかなかどーして・・・という感じだった。おそらく秋ごろに次の審査となるだろう。これから先は心構えのモンダイかもしれない。昇段を望む気持ちよりも、それによって早く「杖」の稽古がしたいのだ。（二段以上でないと杖を教えてもらえないため）合気道は三段をいただいて、やっと一区切りのように云われている。自分はまだまだひよっこだが、いつかはたどり着きたい。

  2006年08月03日

  コメント(12)

• 暑さゆるんでハリキル。

  今日の稽古はいつもに比べて暑くなかった。汗はしっかりかくが、脱水目前でとどまってる感じ。短刀突きからの技をあれこれ復習。先生から、「技がしっかり極まりだしてるので、今の半分くらいの感覚にしてください」と云われた。前にも書いたが、極まる感覚をキッチリ得ていない技は、どこまでも正確さを追求しようとするので、自分が思っている以上に危険になってしまうようだ。基本技、一教や四方投げなどのように極まる感覚を身体で覚えていれば、相手によって加減もできる。ときどき先生がぼくにぼくの技を真似てかけてくれる。「こんな感じになっていて相手が受け身を取れる人ならいいけど・・・気をつけてください」相手に受け身を取らせる余裕を持ちなさい・・・ということだと思う。 短刀突き・自由　・・・では、先生が受けになっていただいた。先生はこのごろかなり本気で突いてきていただけるので、手にしているのは木製の短刀とはいえ、まともに腹を突かれると（どうなるんだろう？）と頭をかすめる。ヤラレル！！！という瞬間に短刀をかわしつつ入り身。そのまま入り身投げ。刹那の間に自分と相手の「窮地」が入れ替わるのを感じる。「いまのは一年に一度でるかどうかの技でしたねー」畳から起き上がった先生に最高の褒め言葉をいただく。（あぁ、ビデオに撮っておきたかった。。。）今日も充実した稽古であった。

  2006年07月19日

  コメント(16)

• 出血大サービス

  元気のモト・合気道の稽古は欠かさない。しかし今日は落ち込んだ。もう七十をこえている五段の先生に「受け」をしていただいたのだが、相手の体勢を崩して肘で当身をいれるとき、軽くだけれども顔面に入ってしまった。。。いつもだと当身はカタチだけなのだが、勢いと流れでポンと入った。「あっ、すみません！」「いや、いい。こっちがかわさな　いかんかった。いい」自分の両親とほとんど同じ歳でありながら、現役で稽古を続けられてることにまず驚くが、やはり受け身などで身体を痛められてはいけないので、こちらも気を使う。かといって、みえみえの手加減は失礼にあたる・・・気がして、スピードを押えて技をかけている。でも様子では大した衝撃ではなかったようで胸を撫で下ろした。ところが、だ。続くときは続くもので、今度は初段の女性に「受け」をしてもらってるとき、またもや肘が顔面にヒットしてしまった。しかも、鼻を正面から当てた感覚が肘に残っている。「すみません！」一旦、稽古を中断。やはり鼻血が大量に出てくる。横になってティッシュで鼻を押えている彼女に、「大丈夫？」とか「骨は折れてないかな？」とか「本当にごめんね」とオロオロして声をかけるが何もできない。しばらくすると血は止まったようで、起き上がって「だいじょうぶだよ」と云ってくれる。「今日は出血大サービス！」と明るく振舞ってくれる彼女に、申し訳なさで一杯だ。女性にとって顔は男のそれ以上に大切なもの、という認識があり、それを傷つけたことに、いくら稽古でのこととはいえ、深く落ち込んだ。稽古後、こちらが意気消沈してるのをみて、さらに「平気」をアピールする彼女を見て、「自分も普通にしなきゃ」と気づいて、ともかく胴衣を着替えた。これまで自分も顔面にヒットされたことはあったが、当てられた方のが気は楽だ。相手に怪我をさせることのほうが、精神的ダメージが大きい。もっと技を磨いて余裕をもって相対する必要を感じた稽古だった。

  2006年07月07日

  コメント(10)

• 汗まみれの季節になってきた・・・

  道場で胴衣に着替えると、すぐに汗ばんでくるようになった。準備体操をするだけで一汗かくくらいの感覚だ。今日は模擬短刀による正面打ちからの技を数種、稽古した。一番面白いのは、というか、好きなのは「呼吸投げ」。合半身から相手の足元へ沈み込み、低い姿勢で反転と同時に短刀を握っている腕をつかんで切り下ろす。一秒かかるかどうかくらいの速さで相手を畳に転がす。大事なのは相手が打ちかかってきたときに、目の前から「消えた！」と思わせるタイミング。ぎりぎりまで自分の頭を斬らせるように呼び込むのだが、これが結構緊張する。自分の命を投げ出しておきながら、一瞬で相手を制する・・・というイメージか。。。？しかし、今日も「イチ、ニ」と二動作になっていると先生から指摘を受ける。その一秒の中に節目があってはいけないのだ。流れる動きが必要だ。それでつい、技を急いでしまい、小手返しでは「急ぎすぎ」と注意を受ける。正面打ち逆半身。攻撃をかわす　→　当身を入れて相手を崩す　→　誘導　→　小手返し　・・・という一つ一つの動作を丁寧に、と。急ぐのは自分の欠点だ。流れをつくろう。

  2006年06月30日

  コメント(4)

• 稽古　後遺症・・・

  一昨日の合気道の稽古で、「指責め三教」を久しぶりに習った。先生に技をかけられると、「ううっ・・・」と思わずうめいてしまう。もう、この世のものではない痛み・・・という感じで、胸の奥では「堪忍してぇ～！」と絶叫していた。そして久しぶりだと受け身も咄嗟にできず、二日たった今も手を握ったり開いたりすると違和感がある。稽古のすぐ後などは、力を入れて物を握れないくらいだった。これは護身術としては、もっとも簡単で相手にダメージを与える技の一つではないだろうか？それも手加減しないと簡単に指の骨を折ることになるだろう。そして今日は木刀を振って襲ってくる相手を素手取りする技を各種。（八双からの袈裟斬り）これは短刀取りよりも緊張する。（本気で討ってこられたら対応できるだろうか？？？）というくらい、木刀を構えた相手は威圧感がある。これは「三段」用の技ということで、流れだけ教えていただく。でも面白い！

  2006年06月09日

  コメント(4)

• 武士の生まれかわり？？？

  前回の稽古。三段の方に合わせて木刀の捌きを習った。剣の稽古は大好きだ。これまでは青眼対青眼からの捌きだけだったが、はじめて八双に対しての捌きを習った。木刀を握るとスッと静まるような引き締まるような感覚になる。身体の中心に向かってシューッと気持ちが集まってくるような。。。先輩がたから、「剣を持つと目つきが変わるなぁ」と笑いながら云われる。相手の剣の初動を制して反転と同時に背面から袈裟斬り。（もちろん軽く当てて止める）「うまい！」と声がかかるのが嬉しい。自分でも捌きがスムーズで、常に中心で相対していることを実感できる。しかし不思議なもので、上手く出来たときは足の捌きが後から反芻できない。自分の下半身がどのような動きをしたのかが印象に残らない。単に足元が視界に入らないからだろうか？？？でも確実に素手のときより動きが軽やかで安定感が増している。フシギだ？？？ 守護霊様の中に「武士」がいるのかな？江原啓之氏にみて貰いたいものだ。。。

  2006年06月03日

  コメント(4)

• 感じる稽古？

  今日の稽古は短刀突き色々。やはり呼吸投げが一番面白い。「いち、に」で投げるのではなく、「いち」で投げることを繰り返し練習する。「受け」からすれば、気がついた時には転がっている・・・という感じか。そのあと、有段者の方の杖の稽古に加えていただく。先生から、「すみませんが、構えているだけでいいです」と木刀を手渡された。「斬っていく」気持ちで青眼に構える。杖を構えている上段者に、木刀対杖の間合いについて先生が話されているのを聞いてもとても勉強になる。（長さからして単純に杖が有利だ）はじめは、ぼくが構えている木刀を杖で弾いてから突き、打ちの形を確認する。そのあと先生は、「木刀で斬れる間合いまで近づいたら、かまわず斬りかかってください」といわれた。先生が間合いをジリジリ詰めてくる。剣の長さからして一歩踏み出せば頭を斬りおろすことが出来る間合いまできたとき、遠慮なく斬りかかった。いや、斬りかかろうとした・・・というのが正解だ。たぶん、木刀の切っ先が動いた刹那に弾かれた。こちらの呼吸が動き出したその出鼻を挫かれたので、すごく気持ちのダメージが大きい。かわって、有段者の方と同じように立ち合うのだが、木刀が弾かれるタイミングがこれも説明ができないくらいほんの刹那遅いため、「出鼻をくじかれる」感覚ではなく、弾かれても立ち直れそう・・・という感じで、先生のときに受けたような気持ちのダメージがないのだ。先生と交互に稽古するが、何度やっても同じように「違い」を感じる。おそらく、そこに合気道の極意がありそうな？気がしてならなかった。よく分からないけど。。。自分は木刀で「受け」だけだったが、非常に得るものがあった気がする稽古であった。

  2006年05月24日

  コメント(4)

• 平常心

  今日はいつも平日に一緒に稽古している女性の「初段審査」があった。じつは人の審査を見るのは初めてのことで、とても楽しみにしていた。自由技を一つ一つ見ながら感じたのは、普段の「実力」を出すのは至難の業だということ。もう、緊張してふわふわしてるのがこちらに伝わってきてドキドキしてしまった。いつもなら奇麗でしなやかな技を極めているのに、審査中にそれが見られたのはわずかだった。それでも道場長は見るところを見ているようで、彼女は見事初段合格と相成った。よかった。。。きっと自分のこれまでの審査もあのようであったに違いない。水を打ったように静まり返った道場の満座の中で、緊張感に包まれながら「普段の実力」をだすには、たった一つ、「平常心」ではないかと感じた。いざというときの平常心。これを養いたい。そして、次に自分が受ける審査では、まず何よりも自分にそれを課そうと思った。

  2006年05月13日

  コメント(6)

• 久しぶりの稽古

  ゴールデンウィークをはさんだので、十二日ぶりの稽古だった。一週間以上、間があくと稽古欠乏感があり、とても楽しみだった。道場だけでしか会わない面々に懐かしさのようなものを感じたり。。。片手取りからの技を数種と突き入り身投げ。一週間以上間があいたので感覚を失っていないかという不安があったが、とても気持ちよく技が極まった。乱取りで先生に対しては遠慮なく、下級者に対してはそこそこ加減しながら。それでも先生からは、「もう少し加減してあげて」と云われたりする。自分では技が極まる瞬間に気をわずかに抜いているのだが、それでも傍から見ると極めすぎに映るのだろうか。技は正確に極めたいといつも心がけているが、この頃は下級者や上段者でも女性に対しては、「極まる！」と分かった時点で抜くようにしている。「極まる」感覚を覚えたからこそ、それができるが、自分の中で完全につかみ切れていない技は「正確に極まる」点を探りながら、になってしまうので、思っている以上に相手に痛みを負わせているかもしれない。人づてに、上段者の女性が自分の「受け」になるのが恐いと云っていたというのを訊いた。やはり相手があっての稽古なので、その人その人に合わせた技にしなければいけないかもしれない。自分の場合は、今は稽古にみえていない四段の方にいつもしっかり技を極めていただいていたので、本当に極まると「こんなに痛いのだ」と身をもって知った経験が今になってみるとよかったと思えたりする。（当時は、恐い人だな、と思っていたし、その方の「受け」は嫌だなと思っていたけれど・・・）稽古の終わりに先生から、「いまの七割くらいの感覚で技をかけるように」と一言があった。なんだか小さな節目を迎えているのかもしれない。

  2006年05月10日

  コメント(6)

• 「受け」について思う

  たとえば「受け」で正面打ちをしかけるとき、相手の技の習得のためにも自分の技の研鑽のためにも「正確に」手刀で切り込むよう心がけている。相手の頭を真っ二つに斬り下げるように打っていく。とくに上段者に対しては男女の別なく遠慮なくそうしていた。ところが、二段の女性に対して正面打ちをしかけたとき、手刀が接触して唇を少し切ってしまった。「あっ、すみません！」女性の顔を傷つけたわけだから、そのことがあってから、とくに女性に対してはたとえ上段者であっても加減するようになった。できれば「正確さ」は失いたくないので、「起こり」を見せるように心がけている。本来、攻撃側はその「起こり」を悟られないようにして打ち込んでいくものなのに、正反対のことをして打ち込んでいくのは自分のバランスを崩しそうで恐い。（いまから切り込んでいきますよ）という呼吸を見せるわけだから、やっていながら何だか滑稽だけれど。同じか下の級の方々には、さらにスローにするため、足の着地が先で手刀が後・・・という野球のピッチャーのような具合になってしまう。これでいいわけはないので、「寸止め」を練習しようかと思い始めた。きっと確実に寸止めができるようになれば、「正確さ」も「起こり」の問題も解決できるにちがいない。

  2006年04月24日

  コメント(10)

• 黒帯返上・・・

  久しぶりに正面打ちを稽古した。これ、久しぶりだとまず正確に「打ち込む」こともできなかったりする。「取り」の方に迷惑になる。打ち込むとき、わずかにつま先が内側へ向くのだ。すると手刀も「内側」へわずかにフックするようになってしまう。（これは六段の副道場長に指摘を受けた）久しぶりにやって「できない」のは身についていないからだ。非常に落ち込む。。。あるいは木刀の素振りをずっとさぼっていたのも影響したか？こちらが「取り」で、正面打ち二教、三教をかけるときも、つま先が正確に相手に向いていない。それを壁際で見ていた五段の先生が気付いて、やはり注意をうけた。まずい・・・。（黒帯返上）自宅でイメージトレーニングをしよう。。。

  2006年04月07日

  コメント(4)

• あっと驚く呼吸投げ

  両手取りからの呼吸投げをいくつか習った。面白かったのは、呼吸を出しながら相手に取られた両腕をバンザイのように上げていき、フッと沈むようにして自分の後方・背中の真後ろあたりに投げる技。初めて先生に技をかけられたときは、いきなり支えを失って「あっ」という間に先生の背中側へ飛び受身という形になって驚いた。そしてきわめつけの技、相手にどこも触られることなく、投げてしまう？もの。相手に触れずして投げる？技。相手がこちらの両手を取る瞬間に、相手の足元にフッと沈むようにして四つんばいになってしまう技。これも初めて先生にかけられたときはビックリした。いきなり消えて、いなくなるので、手を取りにいった自分の勢いで向こう側へ崩れてしまうのだ。フシギだ。。。でも面白い。合気道の技はいろいろあるけれど、究極は「呼吸投げ」なのかもしれない。相手の力によって相手に崩れてもらう。敵が向かってきたら、ほんの少し手を添えてやって崩れてもらう。オモシロイなぁ。。。

  2006年03月24日

  コメント(4)

• 傷の絶えないわけ・・・

  中学生じゃあるまいし、しょっちゅう擦り傷、切り傷つくっていてどうする？　というくらい身体のあちこちに細かな傷がある。かさぶたがとれたら、また次の新たな傷・・・というように血小板大活躍だ。四十にもなって、こうして傷だらけになっているのは、合気道の稽古に毎週欠かさず通っているからである。この前の土曜日は、ふだん稽古では一緒にならない「憧れ」の方がいて、といっても自分より十も若いのだが、三段か四段で技の切れ・スピードは道場随一で、いわば大リーグの「イチロー」的存在なのだ。たたずまいは正に「武士」のようで、近づきがたいオーラを放っている。思い切って、稽古をお願いした。小手返し、入り身投げなど、これでもかというくらい投げ飛ばされたが、受身を取りながらもその技の切れ、スピード、「気」の漲りなど肌で感じることができて感動した。容赦なく、畳にたたきつけられた。「スゴイ・・・」思わず笑顔になってしまう。さんざん投げられてウレシイなんて、「マゾ」に目覚めたかもしれない。気の流れが途切れない。水が流れるように、風が流れるように、正確で見事な技の連続を体感できて、自分の中にも得るものがたくさんあった。いつか自分もああなりたいものだ。

  2006年03月06日

  コメント(4)

• 後ろから羽交い絞め・・・

  今日の稽古は背後から羽交い絞めされたときに対応する技。もっとも基本的な呼吸投げから。呼吸を前方に出すようにしながら身体を膨らませるイメージで腕をＯの字に開く。背中に敵が密着した感覚を残したまま、瞬間的に片側の肩を落とす。（傍から見ると振るい落とす感じだ）すると相手は支えを失ったようにバランスを崩して片側へ転がっていく。これは受身もやや難しく、けっこう上達につながると思われる。「ほんとうに受身が上手くなりましたね」とみなから言われるのがウレシイ。受身の上達は技の習得につながっている。よく技を知っているために、自分から受身をしにいってしまう人がいるが、あれは自分にも相手にもよくないと思われる。技をかけられるまでは、攻撃に徹するからこそ互いの上達があると感じるのだ。今日は「二段」の方がたくさんいて面白い充実した稽古だった。

  2006年02月22日

  コメント(2)

• 脳天直撃・・・

  今日も木刀を使っての稽古。無刀取り。素手で相手の木刀を取り上げて攻撃に使う技。相手の振り下ろしてくる刃先をかいくぐるようにして、相手の脇腹へ拳を入れる。間髪入れず下から柄を支えて、もう一方の手で剣の峯を下方へ押さえ込み、縦方向に１８０度回転させる。すると面白いように切っ先は相手の喉へ向く。そのまま喉突き。先生と立ち合うとき、いつも本気で木刀を振り下ろすように注意を受けてきたので、最近では誰と稽古するときもスピードはともかく、動線だけはしっかり相手の頭を真っ二つにするよう、振り下ろす。今日は同じ准初段の女性に対して、スピードは緩めているけれど、脳天を割る線で振り下ろした。すると、　　コン！！という気持ちのいい音が。。。上手くかわしてくれなかった。というより呼吸が合わなかったのか？？「あっ、ごめんなさいっっ！！」あわてて彼女の額の上あたりをワシワシ撫でた。でも当人はさほど痛がってる様子はない。当たった瞬間、剣を止めたことは止めたのだ。でも「コン！！」というやけに耳障りのいい音。京都の古刹の庭でしか聞けないような音。なんだっけ？　水が竹に溜まるとそれが下へ降りて石にあたって音をたてるやつ。。。って、そんなこと考えてる場合じゃない。その後からは彼女に木刀を振り下ろすことがちょっと怖くなり、いつでも寸止めできる力とスピードで手合わせした。稽古には怪我はつきものといえば、そうだけど。やはり自分が人を傷つけるのは避けたい。気をつけよう。

  2006年02月08日

  コメント(8)

全202件 (202件中 101-150件目)

< 1 2 3 4 5 >