『高岡と黒部峡谷』
2日、3日で富山県は高岡市と黒部峡谷を巡った。今回は初めて高速バスを使ってみたが、往復とも渋滞によって30分以上遅延し、旅の予定が狂ってしまうことが分かった。やはり倍の料金を払っても定刻通りの特急電車が良いと判明した。さて初日は高岡市駅前でレンタサイクルを借りて瑞龍寺へと向かった。この地方の名刹といわれるだけあってじつに荘厳で、ここで映画の撮影も行われている。午後四時に返却しなければならないので、急ぎ高岡古城公園と高岡大仏へ移動した。高岡大仏は奈良や鎌倉と比較してしまうとやや小さ目だが、台座の真下を見学でき、それが意外と良かった。翌日は旅のメインとなる黒部峡谷トロッコ列車へ。宇奈月温泉が出発点となるが、進むごとに風が冷たくなっていく。想像以上に標高差があるようで、寒さがどんどん増していき、真冬の上着が必要なことを初めて知る。しかし、黒部川の青さと色づいた山々は本当に美しい。終点欅平からは遊歩道が渓谷の奥へ伸びていて、渓谷美を堪能できる。歩いているうちに身体も温まったが、小一時間で帰路についた。宇奈月温泉では日帰り温泉に入浴したら、体の芯から温まって、上着を脱いで温泉街を歩いたくらいだ。いつものように一泊二日だが、知らない街を歩くのは刺激があって楽しい。