ヒッパルコスの空

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• オリオン座

  もしも、わたしたちの眼がカメラのように、光を集めることが出来たら、上の画像のようにみえるかもしれません。狩人の星座オリオン座は、惑星地球の夜空で最も容易に識別できる星座の一つですが、私たちの目では、オリオン座の星々や星雲は、この美しい写真画像にあるほど、肉眼では多彩にはみえません。低温の赤色巨星ベテルギウスは黄色を帯びて、左端に最も明るい星としてみえています。その他のオリオン座の高温の青い恒星はたくさんあり、右上にはリゲル、左上にあるベラトリックス、及び右下にあるサイフがあります。オリオンのベルトで一列になっているのは下から上へ、アルニタク、アルニラム、ミンタカで、すべておよそ1500光年離れており、この星座の良く研究された星間雲から誕生しました。そして、オリオンの剣の中央の星が赤みを帯びて、ぼんやりして見えるなら、それは、オリオン大星雲として知られており、肉眼でも見える星雲の一つで、地球から約1,600光年の距離にあり、約33光年の実直径を持つと考えられている星のゆりかごです。もっと大きな画像で確認してみてください。

  Oct 24, 2008

• 三つ星

  アルニタク、アルニラム、ミンタカは、明るく輝く青みを帯びた星々で、この華麗な宇宙の光景の中で東から西へ左下から右上へ対角線に沿っており、オリオンのベルト（邦名：三つ星)としても知られています。これら三つの青色超巨星は、太陽よりも熱く、かなり巨大です。それらは、およそ1500光年離れており、オリオン座のかなり研究されている複数の星間雲から誕生しました。事実、この領域の中を漂っている、ガスと塵からなる複数の雲は、興味をそそるもので、そして、そのいくつかは驚くほど見慣れた姿をしています。その中には、暗黒の馬頭星雲や炎星雲が含まれていて、左下のアルニタクの近くにあります。有名なオリオン大星雲自体は、この画像領域の底部から外れたところにあります。参考：Alnitak, Alnilam, Mintaka

  Oct 21, 2008

• 虹

  虹をみましたか！虹は雨上がりにみられることが多いため、苦境を乗り越えた後に開けてくる希望に満ちた明るい未来を象徴するものとされています。虹は、落下する雨粒の背面によって内側に太陽光が反射することと、その空気と水の境界で同時に屈折が起こることによって発生します。虹を見るためには、太陽を背にして、雨の方をみてください。もしかしたら綺麗な虹をみることができるかもしれません。ゆちき＾－＾さんの日記によると、虹のふもとには宝物が埋まっていると昔の人は言っていたそうです。しかし、私はもう何年も虹をみていません。虹は、私にとって昔みた綺麗なものになってしまったようです。

  Aug 31, 2008

• 稲妻

  稲妻をみた。何が稲妻を引き起こしているのだろうか誰も知りません。いくつかの雲の中でゆっくりと分離された電荷が、急激な放電（稲妻）を引き起こしていることは、知られていますが、どのように電荷が、雲の中で分離されるのかについては、依然として多く研究されている題材です。それにもかかわらず、稲妻の電光は暴風雨の間、雲の中ではありふれたことですし、雲と地球の間では、毎分平均6000回の電光が起きています。稲妻は同様に惑星である金星や木星、土星、そして天王星でも見つかっています。NASAは1997年に熱帯降雨観測(TRMM)衛星を打ち上げ、惑星地球の降雨と稲妻を測定しつづけています。参考：ightning_on_Earth人間としてさん。お気に入りに登録有難うございます。これからも宜しくお願い致します。

  Aug 19, 2008

• アフ・タハイと惑星たち

  イースター島には、800個を超える巨大な石像が存在します。それは、平均して人間の背の高さの2倍を超え、重さは200倍を超えます。イースター島像の、これらの、、特異な像の歴史や意味については、ほとんど明確には知られていません。それらは、およそ500年前に失われた文明の現地の指導者たちの姿に合わせて創作されたと、多くの人に信じられています。上の画像は、有名なイースター島の像のひとつである、アフ・タハイの昼と夜です。夜のアフ・タハイの背後には、月と金星と火星であり、明るい恒星アルデバランも見えています。

  Aug 9, 2008

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  エドウイン・ハッブル

  　私達の宇宙の広がりを決定することに関して、歴史上、エドウイン・ハッブルよりも大きな影響を与えてきた人はいません。　他の銀河が存在することを証明したことから、銀河はお互いに離れあっていることを証明したことまで、ハッブルの研究成果によって、宇宙における私達の場所が明確になりました。ハッブルが生きていたのは、1889年から1953年までで、宇宙の拡大率は、現在、ハッブル定数として知られる量が係数となっています。彼の偉大な仕事を記念して、地球周回する宇宙望遠鏡は、彼にちなんで命名されました。そのハッブル宇宙望遠鏡は、打ち上げから１８年間、幾多の障害を乗り越え、現在も運用が続けられており、今月１１日に、地球周回１０万回を迎えますが、これを記念して、ハッブル運用チームから１８名にハッブルが撮影する記念画像パネル（16iｲﾝﾁ×20ｲﾝﾁ）を進呈されます。詳しいことは公式ｻｲﾄ（Hubble site）.へどうぞ。

  Aug 7, 2008

• 天の川

  暗さに目が慣れたあと、時に壮観な天空が出現します。それは、天の川が、頭上に雨のように降りかかるように見えたときです。この驚嘆の夜空は地球の大気で散乱された太陽光よりも、明るく輝かないので、次第に見えなくなります。それらが回転して戻り、見えるように唯一なるのは夕暮れに地球が私達の明るい太陽を再び隠すときです。この天空と地球の戦いが上に劇的に撮影されました。私達のいる天の川銀河内の明るい恒星のほとんどは、ひとつの円盤内にあり、私達の太陽もまた、この円盤内にあるので、これらの星々は、私たちには拡散した帯が天空を取り巻いているように見えます。暗黒の塵と何百万もの星々、そして、明るく輝く赤いガスで強調されているのは私達のいる天の川銀河の平面であり、それは地球の黄色と緑色で反射する雲の背後、平均して数千光年のかなたにあります。slbloveさん。お気に入りに登録ありがとうございます。これからも宜しくお願いいたします。

  Aug 5, 2008

• オベロンとハムレット

  名前に何の意味があるのでしょうか？遠隔の天王星系の月に関してはシェイクスピアの作品と同じ名前が選ばれています。それは、天王星の最も遠いそして二番目に大きな月に「オベロン」とその表面のクレーターに「ハムレット」と命名されています。オベロンは真夏の夜の夢の妖精たちの王ですが、ハムレットは悲劇的に暗く、大きなそして気品のあるクレーターであり、表面の中央右側にあります。上の画像が示しているのはオベロンの知られている表面の特徴でそして、この画像を組み立てたのは合衆国地質調査所(USGS)でナサ(NASA)の自動化された探査機ヴォイジャー2号からのデーターに基づいています。1986年にヴォイジャー2号は天王星系を通り過ぎましたが、いまのところそれを行った唯一の宇宙船です。参考：Hamlet of Oberon

  Aug 1, 2008

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  北斗の星時計

  北半球では、全ての星はほぼ北極星を中心として東から西へ、時計の針とは反対の方向へ動き、24時間で1周しています。それは、地球が自転しているので、私達の回りを天空が回転しているように見えます。この運動が作り出すのは、時間露出撮影した夜空にある星々によって描かれた美しい同心円の光跡です。この画像の中心にあるのは天の北極(NCP)であり、すべての星の光跡弧の中心にある天空の点として容易に分かります。北の星としても知られている、この北極星（ポラリス）の周りを北斗七星は、反時計周りに、１時間に約１５度回転します。回転した指極星の角度（位置）で、だいたいの時間を知ることが出来ます。それ故、私たちは北斗の星時計と呼んでいます。しかし、今夜の夜空は私の目には、星の光をひとつも見ることが出来ません。きっと雲っているに違いありません。こんな日には、天体時計が欲しいものです。

  Jul 28, 2008

• 宇宙人へのメッセージ

  先日ニュースで、アポロ14号の元乗組員エドガー・ミッチェル氏が「米政府は宇宙人の存在を隠ぺいしている」と発言していることが話題になっていた。１９８３年（昭和５８年）８月、旧暦の七夕に合わせて、「彦星」として知られる恒星「アルタイル」に米国から電波信号を送った日本の天文学者がいた。その、宇宙人あての信号は、解読すると、１３枚の画像が現れ、自然数や元素、太陽系の特徴やＤＮＡの仕組みなどを紹介していて、原始生物からほ乳類に至る生命の進化史も記したメッセージになっている。そして、差出人が「太陽系第三惑星」の人類であることが示されている。太陽系や人類の存在を伝えたこのメッセージは、すでに彦星に到達しており、もしかしたら宇宙人がいて返事が届くかもしれません。そんなことを思いながら今夜は彦星をみてみたい。参考：産経ニュース5/12みつかった原画ご無沙汰していました。この数ヶ月に、入退院を繰り返してしまいました。もう入院はこりごりなのですが、家族が心配するので入院しています。まだ、本調子ではありませんが、家に帰ったら、このブログを更新しますので、宜しくお願い致します。

  Jul 28, 2008

• 閏日

  閏年は、オリンピックの年です。そして、今月29日は閏日です。地球が太陽の回りを一周するのにかかる時間と、地球が一回自転するのにかかる時間がわずかに長く、単純な整数比になっていないからです。実際には356.24219回転かかるので、それを補正するために閏日があります。4年ごとに閏日を一日加えた暦を紀元前46年に作ったのは、アレクサンドリアの天文学者ソウシジャニース(Sosigenes)による助言に従い、ジュリアス・シーザーがこれを行ないました。4年ごとに特殊な日がある閏年を適用することで、暦の年はあまりずれません。このユリウス暦は1582年まで使われ、その年に教皇グレゴリー13世が提供したさらなる調整で400で割れる場合を除いて、00で終わる年では閏日を発生させないことを追加しました。このグレゴリオ暦はこんにち一般に使われているものです。

  Feb 27, 2008

• 黄道光

  16世紀の天文家チィコ・ブラーエは、黄道光を観測したとき、彼は薄明の一種と考えましが、現代の私たちは薄明とは違うと知っています。それは、薄明が終わってからも西空がいつまでも白くかすんだような三角形の輝きが、地平線近くに黄道に沿って延びています。それ故、黄道光とよばれています。黄道光は、私達の太陽系の中を周回している小さな塵粒子によって反射されたまさに太陽光です。これらの粒子の多くは、彗星によって放出されました。黄道光を観察するには、大変に暗い場所で春分の日の前後１ヶ月のころ西の宵空と秋分の日の前後１ヶ月のころ夜明け前の東の地平線の近くで、特異な三角形の光が、とりわけ明るくなることでしょう。しかし、私は未だみたことががありません。光害の東京ではみることが困難なようです。

  Feb 20, 2008

• カノープスを探せ

  健康で長生きしたいと願うのは私だけではないだろう。全天でシリウスに次いで第二の輝星カノープスは、中国では南極老人と呼ばれ、この星を一目でもお目にかかれば長寿にあやかれるという伝説があるらしい。しかし、カノープスは南半球の星なので、日本の冬の南の地平線上すれすれにしか姿を現さないので、北半球では見るチャンスが少ない。しかも、東北中部から北の地方では、残念ながら見ることができない。それ故、こんな伝説が生まれたのかもしれません。りゅうこつ座の首星カノープスは、私たちの天の川銀河の中にあり、たったの310光年の距離にあります。上の画像は、オーストラリアで撮られた、宇宙の雲である二つの有名なマゼラン雲が天空に浮かんでいます。小マゼラン雲(右上)と大マゼラン雲（中央）は、16世紀のポルトガル人の探検家フェルディナンド・マゼランにちなんで名づけられました。それらは、小型の、不規則銀河で、私達のいるもっと大きな、渦状の天の川銀河のまぎれもない、付随銀河です。小マゼラン雲はおよそ21万光年、大マゼラン雲はおよそ18万光年かなたにあります。明るく輝くカノーブスは、左下にみることができます。美和。さん。sawarin-puuさん。お気に入りに登録ありがとうございます。更新がなかなか出来ませんが、これからもどうぞ宜しくお願い致します。

  Feb 12, 2008

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  シリウス・ミステリー

  初詣に行きましたか。存在を否定できないものは、この世の中にはたくさんあるようです。その代表的なものは、神さまなのでしょう。そして、世界には不思議な神話や宗教を保有している民族がいます。西アフリカのマリ共和国に住む少数民族のドゴン族は、惑星地球の夜で最も明るい星のシリウスからやってきたという神話を保有しています。彼らの宇宙創世神話の中心にはシリウスの伴星である小さな星が、宇宙におけるあらゆる創造の出発点だというのだ。この星は、1862年に初めて発見されたシリウスＢのことなのですが、肉眼ではみえないこの白色矮星を、それ以前に何故知りえたのでしょうか。下の画像の、左側はＸ線望遠鏡でみたシリウスなのですが、右側は、ドゴン族の描いたシリウスも驚くべきことに、Ａの周りを回るＢの存在も正確に描かれています。そして、この神話によると、シリウスはＡとＢのふたつの星だけではなく、なんと３つの星からなっていて、第３の星には惑星を伴っているというのだ。現代の天文学は、いまだこの３番目の星は発見していませんが、もし、発見されたならば、この神話をどう解釈したらよいのだろうか。参考：ロバート・テンプル著「シリウス・ミステリー」（邦訳［知の起源］）ぷか☆ぷかさん。『Surfrhyme・サーフライム』さん。お気に入りに登録ありがとうございます。これからも宜しくお願い致します。

  Jan 8, 2008

• 謹賀新年

  新年あけましておめでとうございます皆様にとって新しい年が輝かしい年でありますようお祈り申し上げます

  Jan 2, 2008

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  水

  「万物のもとは水である」と古代ギリシャの哲学者でもあり、日食を予報した学問の始祖と知られているターレスが唱えました。水 (酸化水素H2O) は、 本当に注目すべき化合物のひとつで、地球上の生物の基礎となっています。地球は水の三つの形態、固体（氷）、液体（海洋）、そして気体（雲の中に凝集された水蒸気）が同時に存在できる太陽系唯一の水の惑星です。宇宙から見た地球のこの光景の中に見えるあらゆる物を、この水が占めているようです。この水はどこから来たのでしょうか。水のある惑星は珍しくありません。天王星や海王星の方が地球より水は多くありますが、太陽から遠すぎるために、太陽の光が弱いので、その水は氷になっています。そして、灼熱地獄の金星にも、二酸化炭素の大気の中に、水蒸気が含まれているのが分かっています。この宇宙に、もっとも多くある水素と、三番目に多い酸素が合体して出来た水は宇宙に浮かぶ石ころのなかにもはいっています。地球は、太陽から１億５千万kmの距離にあり、水が水であるために、熱すぎず、冷たすぎない位置にある惑星なのです。そんな、特別な惑星地球の環境を大事にしたいと思っています。

  Dec 20, 2007

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  ラピュタ

  私は、今年不思議な思いを二度もしたことがある。一度目は、ペルセウス座流星群が出現する頃、真夜中に双眼鏡でスカイウオッチングをしていた時のことです。南東の空に淡く光る星らしきものを確認しました。最初は、星かと思い星座チャートで確認するための間は、その場所でじっと止まっていたのですが、しばらくして東の方向にゆっくりと移動して、雲間に隠れて見えなくなりました。肉眼では、見えなかったのですが、確かに数分間は止まっていたので、飛行機とは考え難くとても不思議な思いをしました。そして、二度目は先週のことで、夜の６時３０分頃、夜空を見上げながら散歩をしていた時で、西の空に、南から北へ移動する光る大きな物体を確認しました。それは、物体と言うよりも光と言った方が良いかもしれませんが、低空で音もなくほんの数十メートルの距離にあり、斜め前方の３階建ての小学校の校舎に隠れてしまったので、小学校の裏側に走って、あたりを見回しましたが、それらしきものは見つけることが出来ませんでした。ところが、北の彼方空に小さく光る物体がゆっくりと移動するのをみつけました。ほんの数秒間で、瞬時にあんなに遠くに移動出来るのかと不思議に思い、別の光なのかもしれないと考えながら、その光を目で追いかけていました。そんな、姿を不思議に思ったのか、通りすがりのおばさんが私に声を掛けてきたので、目を離した瞬間にその光は消えていました。帰り道、ジョナサン・スウィフト(1667年～1745年)の書いた「ガリバー旅行記」の空飛ぶ島のラピュタのことを思った。このラピュタは、堅固な物体で、底面は平らで海からの光を反射して輝いており、島の頂上には、王の宮殿があるという。大きさは、直径7,200m、高さ70mと巨大な空飛ぶ円盤で、上下左右あらゆる方向に移動できる。その動力源は巨大な磁石だという。スウィフトの時代にも、UFOの目撃者がいたのかもしれない、或いは、スウィフトもUFOを目撃してそれをヒントにしてラピュタを書いたのかもしれない。私は、以前の日記にも書いたように、UFOは宇宙人の乗り物とは思っていません。だからと言って否定するつもりもありません。この太陽系には、知的生命体は、この地球以外にはいないようなので、系外惑星からの訪問者なのだが、太陽系の惑星間の往来でも大変なのだから、広い宇宙の系外惑星となると想像を絶する困難があるだろう、そうまでして来たのに、どうして地球人に接触しないのだろうか。きっと、この疑問は私だけではないだろう。

  Dec 7, 2007

• 月の神秘

  もし月がなかったら私たちの生活や歴史も随分と違っていたかもしれない。月の規則正しく繰り返す満ち欠けは、古代より時を計る基準としてあり、その運動には特別な注意が払われていました。ガリレオが1609年に、彼の望遠鏡で最初に向けたのも月で、そのスケッチが今でも残されています。そんな、私たちのいちばん身近な地球の「月」に、二ヶ月前に打ち上げられた、セレーネ愛称「かぐや」は、現在、月を軌道周回中です。月の科学観測と基盤技術の検証を行う探査機かぐやの任務は、月の起源と進化を研究することです。月の直接観測は、半世紀前に米ソで行われましたが、先日、かぐやに続いて、中国でも嫦娥1号を月に打ち上げが成功しました。そして、インドでも「チャンドラ・ヤーン」という月探査計画を来年に打ち上げを予定しております。また、お隣の韓国でも2020年までに月探査衛星を打ち上げると発表しています。これら月開発競争において、今後、月の起源や進化が解明されれば、太陽系の起源にまで大きな手がかりを得られるかもしれません。

  Nov 29, 2007

• 不思議な彗星

  明るく、円い、ぼんやりしたホームズ彗星が、北半球の星座ペルセウス座の星々の近くにいます。ペルセウス座のアルファ星は、この彗星の右上にある最も明るい星です。この珍しい彗星の広がった核を通して、星々も見ることができます。最近の測定結果では、この塵の多いコマの直径はおよそ140万kmあり、私たちの太陽よりも大きくなっています。100年以上前に発見された、普通の彗星であった17P/ホームズ彗星に、いったい何が起きているのでしょうか？天文学者によると、この彗星が突然明るくなった原因は、太陽光を反射するある種のガス噴流現象か、又は、彗星の核が部分的に崩壊したことに関係しています。しかし、まだまだ確実なところは誰も知りません。そして、この彗星は今後2年間、北半球の空に置かれることになるでしょう。参考：Expansive Comet Holmes

  Nov 22, 2007

• 星を考える

  「星はすばる、ひこぼし、ゆうづつ・・・・」と清少納言も枕草子のなかで愛でています。昔から親しまれている、この星団すばる（プレアデス星団）は、おそらく天空で最も有名な散開星団のひとつです。すばるには3000を超える星が含まれており、およそ400光年離れていて、それは最も明るく、かつ最も近くにある散開星団です。今月は、上弦の月の頃にはしし座流星群がピークになり、そして満月の24日には、すばるの星々が月に隠されるすばる食がみられます。私も、久々に望遠鏡を覗いてみたいと思っております。そして、その星々の光を感じたいと考えております。星について考えることは、物事をじっくり考えるところにあるという。英語でじっくり考えることをCONSIDERだが、この言葉はCONとSIDERからできているのだが、CONは「ともに」という意味であり、SIDERは「星」を意味するラテン語が語源だという。つまり、「星とともにあること」「星について考えること」が「物事をじっくり考えること」に通じています。星がまず私たちに「考えること」を教えてくれたのかもしれません。

  Nov 15, 2007

• パーシヴァル・ローウェル

  友人が見舞いに持ってきた、「極東の魂」という本を読んでいる。この本は、火星人を信じたパーシヴァル・ローウェルが書いた日本の印象記だ。ローウェルは、日本にダーウィンの進化論を初めて紹介したエドワード・S・モースのボストンでの日本の風俗事物についての講演を聴いて影響を受けたようだ。そして、ローウェルの書いたこの「極東の魂」を読んで、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲）が日本に興味を持ち来日を決意したという。そんな三人は、日本文化のよき理解者であって、私の興味をそそる人たちです。パーシヴァル・ローウェルは、天文学者として知られていますが、彼は実業家として成功していたのに、人生半ばで、なぜ天文学に方向転換したのだろうか。1885年3月に、ボストンに移民定住した名門ローウェル家に生まれ、21歳のときハーバード大学を優秀な成績で卒業して、貿易関係のビジネスの世界に入り、その関係で日本にも滞在していたこともある。しかし、38歳のとき突然に、私財を投じてアリゾナに有名なローウェル天文台を建設して、天文学の研究に専念し、1916年の11月に61歳で没した。余談ですが、大リーガーの選手で、顔がパーシヴァル・ローウェルに似ている、ボストン・レッドソックスのマイク・ローウェルは、名門ローウェル家の子孫なのかと思っていましたが、違っていたので残念に思っています。何故ならば、私の好きな野球選手のひとりだからです。ちなみに、ハーバード大学総長として高名をとどめるローウェル(Abbott L. Lowell, 1856-1943)は、パーシヴァル・ローウェルの実弟です。パーシヴァル・ローウェルは、火星人を信じて火星表面の観測をしましたが、彼の研究は、現在では、ことごとく否定されています。Wikipediaによると、カール・セーガン博士が彼を悪評した記事がありますが、私は、セーガン博士がそんなことを言う筈がないと思っています。しかし、彼が亡くなる前年1915年に、天王星や海王星の軌道に影響を与えていると考えられた、未知の惑星「惑星Ｘ」の軌道や位置を計算して発表しました。そして、彼の意思を引き継いでクライド・ウィリアム・トンボー博士が、1930年に彼が予言した位置に新惑星を発見しました。これが冥王星(Pluto）で、その名前はパーシヴァル・ローウェルの頭文字Ｐ・Ｌにちなんだものです。その後の研究で、冥王星は天王星や海王星の運動にほとんど影響しないことが明らかにされ、そして、昨年には、惑星から、準惑星になってしまいました。しかし、冥王星の発見位置は、ローウェルの予言と一致しています。これは偶然ではありません。野のはな”☆34★さん。お気に入りに登録有難うございます。これからも宜しくお願い致します。

  Nov 1, 2007

• 天の川に続く道

  17世紀の初めに、ガリレオが彼の望遠鏡を天の川に向けました。そして、それが、数え切れない星々で構成されていると発表しました。暗い空の地域から月のない夜でも、この画像ほど華やかではありませんが、光る天の帯は、私達の銀河平面に沿った無数の恒星の光が集まった結果で、あまりに微光で、個別には識別できません。放散する恒星の光は、光を遮る銀河の塵と雲からなる暗黒の領域で切り取られています。このそそるような素敵な眺めは、人通りのない田舎道が天空の天の川への延長であるかのように連想させます。

  Oct 25, 2007

• エチオピア王家の星座たち

  秋の夜空は、エチオピア王家の星座から成り立っています。それは、物語の登場順に辿っていけます。神話物語の発端は、古代エチオピア王家のケフェウス王とカシオペア王妃による娘の器量自慢が、海の神ポセイドンの怒りをかい、アンドロメダ姫を海獣くじらのいけにえとして捧げることになりました。そのアンドロメダ姫の危機を救ったのが、翼のはえた天馬ペガススに乗ってやってきた勇士ペルセウス王子です。そして、ペルセウス王子とアンドロメダ姫は結婚することになりました。秋の淡いこれらの星座をみつけるのに、ペガススの四辺形が目印になります。10～11月の夜9時頃、頭上高く４個の星が巨大な四辺形を作っています。これはペガススの胴体にあたります。特に明るい星はありませんが、この付近に星が少ないことから、秋の星座の中では最も目立ちます。今夜は夜空を見上げてみるつもりです。私の病気も、今月で丸２年になります。２年も生きれたということなのでしょうか。現在は、週の半分を病院で、そして、あとの半分を家で生活している状態です。医師は治るとも治らないとも言ってくれませんが、家族が解っていれば私は知らなくても良いのかもしれません。そんな訳で、このブログの更新も渋っています。何とか続けたいと思いますので、これからも見捨てずご訪問ください。

  Oct 18, 2007

• 芋名月

  最近、空をじっと見つめたことがありますか？今日は旧暦の８月１５日の中秋の名月です。深夜に瞑想するかたにとって良い日になることでしょう。中秋の名月は、いつもまん丸な満月になるとは限らず、今日の月は満月の二日前の十三夜の月です。それは、縁起の良い月とされています。そして、中秋の名月のときは、里芋などを供えて月見をするところから「芋名月」の名もあります。月の表面には、薄暗い模様がみえますが、この模様の見方は世界各地に様々なものがあります。日本では、もちをつくうさぎですが、その他には、ワニ、ハサミがひとつのカニ、本を読むおばさん、ほえるライオン、女の人の横顔などです。さて、今夜の月はどんなふうにみえるでしょうか。

  Sep 25, 2007

• フィートウ

  南鳥島近海で発生した、台風９号が接近しております。巨大な渦巻く嵐は、遠い宇宙の渦巻き銀河にも似ています。それらは、単純で美しい数学的な曲線の形を示しており、対数らせんとして知られています。台風は雲を伴った巨大な渦を巻いた組織的な嵐で、熱帯性低気圧はその莫大なエネルギーを暖かい蒸発した海洋水から獲得します。この水の蒸気が冷やされ、凝縮されると空気を加熱し、気圧を低下させ、そのため、比較的冷えた空気が渦を巻くようになります。台風９号には、アジア１４の国や地域が命名した名前があり、この９号はフィートウと名づけられています。花の名前らしいのですが、どんな花なのか興味あるところです。明日以降には、東海地方、関東地方を横切るかも知れません。 台風の進路にいる方々は、警戒をしなくてはいけません。

  Sep 6, 2007

• 大気汚染

  黒い炭素を含むエアロゾルは、太陽光線を遮り異常気象の原因です。山火事は、大事な森林資源を焼き尽くすばかりではない。森や林が消えることで土地の保水力をなくし、そのために水害など二次災害も生むことがあります。上の画像は、NASAの地球観測衛星アクアが、先月26日と27日に撮影したギリシャの山火事です。炎と煙は、大気を汚濁して周辺に広がりつつあります。炎とは急激な酸素獲得でありかつ酸素は生物存在の主要な指標なので、惑星地球上の火災はその惑星の生物指標になるでしょう。そして、火災は自然の生態系サイクルの一部と考えられています。地球の大森林の火災は、たいてい稲妻によって引起こされていますが、このギリシャの森林火災は放火とのことで、たくさんの悲劇を引起こしています。全CO放出のおよそ半分が人類が源であり、この多くはいくつかの大規模な森林火災で作り出されています。参考：Smoke from Fires in Greece

  Sep 3, 2007

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  月からみると日食

  今週火曜日(8月28日)は、月が地球の影の中心に近いところを通過しました。太平洋地域で夜空を見上げた人々に一番良く見えた、結果としておきた皆既月食は、暗く、およそ90分間続きました。地球の影の中をゆっくりと移動する月（動画）の全ての壮観な光景をみられた方は幸運でした。もし、月面の表側からみれば、同様な現象である日食をみることができるでしょう。それは、私たちの美しい惑星地球の円盤が完全に太陽を遮ることでしょう。上の画像は、グラフィック・アーティストが、月からみた日食を描いたものです。惑星地球の塵の多い大気を通した太陽光の流れが、赤みを帯びた色合いを霞のように取り囲んでいます。そして、地球の夜側がかすかに見えており、暗い、赤くなった月によって照らされていますが、それらは、影絵となった地球の縁の周りに沿って見えています。月からみる地球は、太陽より４倍の大きさにみえます。セラピーＭiＸさん。お気に入りに登録ありがとうございます。これからも宜しくお願い致します。

  Aug 31, 2007

• 地球の影が月を隠す

  8月28日の月食の間、地球の影の中を月が通り過ぎました。宇宙に伸びている、地球の円錐形の影は、二つの別の部分を持っており、比較的明るい、外側の部分、すなわち、半影(penumbra)と、比較的暗い、本影(umbra)と呼ばれる内側の影です。６年ぶりで日本の各地でみれる皆既月食だったので、人々の注目を引きましたが、残念ながら東京では分厚い雲に隠れてみることが出来ませんでした。日本でみれる次の皆既月食は、2010年12月21日だそうです。楽天Infraredさん。お気に入りに登録ありがとうございます。これからもどうぞ宜しくお願いします。

  Aug 29, 2007

• 皆既月食

  新月のとき、太陽が月に隠されることがある、これが日食です。そして、満月のとき、月が地球の影の中にはいることがある、これが月食です。明月２８日は、夜空を見上げてください！満月さえみつかれば、日本の何処の地域でも、地球の影に満月が次第に飲み込まれ消えていくのが、必ず見られます。今度の月食は、皆既月食です。地球の影が月を飲み込んだとき、どんどん明るさをなくしてきて、ほとんど消えるのは、皆既月食のときです。太陽光が、地球の反対側の暗い本影域に入るとき、月は、忘れることのできない、赤とオレンジの色合いになることがあります。赤みがかった色合いの原因は、塵の多い地球の大気によって散乱されたり、反射されるからです。参考：月食シュミレート参考：皆既月食の見え方(AstroArts)参考：皆既月食はどんな色（国立天文台）

  Aug 27, 2007

• 星空探検

  Google Earthで宇宙を探検してきました。今回はスカイ機能搭載で、見ることが出来るので地球だけでなくなんと宇宙にまで拡大してます。そして、地球の衛星写真地図と同じように、月面と火星にも対応しているので、月や火星を旅行するのも面白いかもしれません。最新版の無償ダウンロードが可能です。http://earth.google.com/sky/skyedu.html

  Aug 24, 2007

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  不思議な星「ミラ」

  ティコ・ブラーエの弟子で、ドイツで牧師をしていた天文学者デビッド・ファブリシウスは、1596年8月13日の未明、くじら座の方向に見なれない星をみつけました。この星は、明るい２等星と、肉眼ではみえない９等星の間を11ヶ月の行程で劇的に変化する星であった。この不思議な星はミラとなづけられましたが、これはラテン語で不思議なものという意味があります。そして、現代の天文学者達がつい最近になって発見したのは、驚いたことに、もう一つのミラの印象的な特徴です。これは、ＮＡＳＡの紫外線宇宙望遠鏡「ギャレックス」が行った観測で明らかになったもので、それは、13光年近い長さの巨大な彗星のような尾です。何十億年も前は、ミラはおそらく、私達の太陽と似ていましたが、今は、膨張した赤色巨星になっており、その外側の物質は星間宇宙に吹き飛ばされています。紫外線光で蛍光を発している、脱ぎ捨てられた物質は、周囲の星間物質の中を秒速130キロメーターで突き進みながら、この巨星の背後に引きずられています。ミラの尾の中にある物質の量は、惑星地球の質量の3000倍に相当すると推定されています。くじら座の方向およそ400光年離れている、ミラは、現在、あまりに微光のため、肉眼では見えませんが、11月中旬には、再び見ることができるでしょう。参考：MISSION NEWS参考：Stars & Galaxies参考：The Tail of a Wonderful Starｎｉｓｈｉｎｏｈｏｓｈｉ2000さん。お気に入りにご登録ありがとうございます。これからもどうぞ宜しくお願いします。

  Aug 21, 2007

• ペルセウス座流星群

  今年もペルセウス座流星群の季節がやってきました。暗い空が流星雨を眺めるには好都合です。ペルセウス座流星雨は、予定では来週初めがピークになりますが、新月のため月明かりの影響がないので、たいへんよい条件で観察することができるでしょう。この予定された、宇宙の天体ショウ「ペルセウス座流星雨」は、世界的に見ると、13日の昼間 (日本時間) に最も多くの流星が出現するだろうと予想されています。しかし、流星群の活動は何日間か続くので、その前後数日間は流星の出現が期待できます。晴天にも恵まれて、壮観な地球をかすめる流星群が現れるのを願います。月明かりのない夜遅くまで観測を続けると、時折起こるペルセウス座流星の火球を探している北半球の観測者の方々は、きっと報われることでしょう。参考：国立天文台参考：AstroArts

  Aug 9, 2007

• 火星の旋風

  火星の平原を横切って行くのは、何でしょうか？それは、ダスト・デヴィル(旋風)です。火星の旋風は「dust devil」と英語表記されるが、より規模の大きいものが「デヴィル」に化けるらしい。現在、火星の旋風は移動探査車のスピリットとオポチュニティに必要とされる太陽光の不足を感じさせ続けております。火星のダスト・デヴィル(dust devil)と最もよく似た地球での現象は、竜巻や水上竜巻です。しかし、火星のダスト・デヴィルの根本原因は、不明のままですが、関係するかもしれないのは、太陽によって温められた岩石や土壌で熱せられて生じる上昇気流が上空へ伸びていく空気の渦巻きだ。火星でも頻繁に発生しており、地表が充分に暖まる午後によく発生することが知られている。参考：A Martian Dust Devil Passes

  Aug 1, 2007

• 四つの太陽

  空に四つの太陽があるとどのように見えるでしょうか？そのような４重連星HD98800が、私たちのいる天の川銀河にあります。それは、地球からおよそ150光年離れたコップ座の方角に存在しており、二組の連星系から構成(HD98800AとHD98800B)されています。その一組は、一つの塵の円盤で囲まれていることは、何年もの間知られていました。しかし、地球を周回するスピッツァー宇宙望遠鏡から赤外線で見た最近のデイターで示されたのは、その塵の円盤には複数の間隙があり、それは、その円盤内を周回する複数の惑星によって取り除かれているようにみえます。カリフォルニア大学のエリーゼ・ファーラン教授は、「惑星はちょうど、宇宙の掃除機のようなもので、それらは塵を片付けてくれます」と、語っています。もしもそうであれば、私達の太陽系の火星と同じ距離で惑星が周回しているかもしれません。上に写真掲載されたのは、画家による図画で、HD98800星系が近隣の観測者にどのように見えるだろうかが表されています。参考：The Four Suns of HD 98800

  Jul 31, 2007

• 虚の世界

  ブライトさんという若いご婦人がおりました。その人の歩く速さは光よりも速かったのです。ある日外に出て、戻ってみたら、前の晩になっていました。（茂木和行著「無から生まれた宇宙」より）私たちは、夜空に瞬く星々をみていると、不思議な気持ちになることがある。この星々の光は、はるか時間と空間を旅をして、今、私たちに届けられています。そこに見えているのは、過去の光（姿）です。私たちにみえる宇宙は、ほんのひとしずくにすぎませんが、しかし、天体シミュレーター「Mitaka」の最新版v1.0.1をダウンロードして、光よりも早く宇宙の果てを目指してください。きっと、宇宙は私たちを待っているかもしれません。

  Jul 23, 2007

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  夜が光り輝く雲'

  魅惑的で不気味に光る夜光の雲があるのは、地球の表面上空、約80ｋｍのところにある宇宙の縁です。今年４月２５日に打ち上げられたＮＡＳＡの極域中間圏雲観測衛星「エイム」は、この夏の地球の表面上の８０ｋｍ付近で、神秘的に輝いている極雲の最初の発生を公開しました。上の画像は、先日ＮＨＫのニュースでも公開されましたが、エイムによって観測された北極域の夜光雲の分布で、この雲の広範囲分布画像が得られたのはもちろん初めてのことです。この特別な眺めが、北極域上空で形成されている雲の構造を、白と黒で詳細に表しています。最も高空に出現するこの雲は、もっと正確には極域中間圏雲と呼ばれ、小さな氷で包まれた粒子で構成されていると考えられているものの、それに関して多くは不明のままです。気候変動とこの夜光雲の出現頻度は相関があると考えている科学者も少なくありませんが、今後、AIM衛星は、両極上空の二つの雲の季節を完全に記録して、高緯度の夜光雲と低層大気における全地球規模の変動の間にありうる関係を調べることになるでしょう。参考：Night-Shining Clouds

  Jul 8, 2007

• 七夕

  ベガはベガでもホクトベガです。地球の歳差(首振り運動)により、西暦14000年頃には北のスター北極星になる予定です。七夕の織姫星（織女星）として知られる、夏の宵の夜空を飾ること座 のベガです。夏の三角形 の中でも一際明るく輝く青白い星で、 Arclight of the sky（夜空のアーク灯）、夏の夜の女王星、真夏のダイアモンドなどに例えられる美しい星です。太陽系からの距離25光年、シリウス、カノープス、ケンタウルス座のα星アルファ・ケンタウリに次いで、全天で4番目に明るい星です。東京の空では、夜10時頃、東に向いてこと座を見つけたら、その右下を探して下さい。 3つつながった星が見つかると思います。それが「わし座三星」で中心の一等星アルタイルが彦星がみつかるでしょう。七夕の伝説では、この日に織姫と彦星は１年に一度デートできることになっています。しかし、織姫星と彦星は15光年程離れています。２星の間は光の速さでも15年かかるので、私たちには、デート現場をキャッチ出来ません。ベガとアルタイルの光は、２５年前と１５年前のものです。当時、生まれた赤ちゃんも今では、２５歳と１５歳です。そんなことを、思いを馳せながらベガとアルタイルを眺めてみるのも面白いかもしれません。ゆちき＾－＾さん。お気に入りに登録ありがとうございます。これからも宜しくお願い致します。

  Jul 6, 2007

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  天の川に浮かぶ宝石

  「もうここは白鳥区のおしまいです。ごらんなさい。あれが名高いアルビレオの観測所です」と銀河鉄道の夜（宮沢賢治）も紹介している、アルビレオは、一つの明るい点から明らかに異なる色の美しい二重星に展開されます。380光年の距離にあるアルビレオのこの二つの明るい星は、一つの連星系で、互いに比較的遠く離れており、一周を完了するのにおよそ7万5千年かかります。ときどき、小さな望遠鏡でも、天空の秘密の美しさを明かすのに役立つことができます。それが、この明るく輝く二重星、アルビレオの場合です。僅かな等級でしか見えない、アルビレオは、比較的明るく輝く金色の星は3.1等星とエメラルド色の星は5.4等星です。上に写真掲載された、アルビレオは、白鳥座で5番目に明るい恒星系で、肉眼でも観ることができます。

  Jul 2, 2007

• ブルームーン

  今夜はブルームーンです。一ヶ月に何回、満月になるでしょうか？ブルームーンに一度(once in a Blue_Moon)と米国ではいうように、滅多にありません。実際、このブルームーン(青い月)という用語の現代用法では、ひと月に起きた二度目の満月のことを言います。今夜のブルームーンは2004年8月以来のことです。ブルームーンは、一般的には数年毎に起こります。ブルームーンがまれである理由は、満月間の日数が29.53日で、平均月の日数よりほんのわずかに短いためです。しかし、月が青い色調に淡く色づけされて見える可能性はあります。それが時々、引き起こされるのは、地球大気内での細かな埃の循環によるものです。もしかして、今夜の月は青くみえるかもしれません。

  Jun 30, 2007

• 眠れる美女銀河

  眠れる美女銀河（黒眼銀河）は、眠ってはいません。一見、穏やかに見えるかもしれませんが、実は上下に揺れて、回転しています。最近の観測結果で示されているのは、意外なねじれの中で、この渦巻きの外部領域にあるガスは、すべての星と反対方向に回転しています。銀河の内部と外部にあるガスの間で起きている衝突が作り出しているのは、沢山の高温の青い星と桃色の発光星雲です。非常に美しい内部の動きをしているM64は、NGC 4826としても登録されており、小さな銀河と大きな銀河が衝突した結果であると考えられています。そこで結果として生じている混合はまだ収まっていません。私たちの天の川銀河も、隣のアンドロメダ銀河と衝突して大銀河を形成すると考えられています。参考：M64: The Sleeping Beauty Galaxy

  Jun 27, 2007

• 塵のカーテン

  不思議な反射星雲vdB152は、たいへん微光です。塵のカーテンあるいは幽霊のような幻影が、およそ1400光年彼方で、天の川の北部に沿った、王の星座、ケフェウス座にあります。一つの大きな分子雲の縁近く、袋状の宇宙の塵は、背景の星々からの光を遮ったり、あるいは、そこに埋め込まれた明るい恒星から光を散乱し、この星雲の一部に特徴的な青い色を与えています。この星からの紫外線光がこの星雲の塵にかすかな赤色を帯びた蛍光を発生させていると考えられています。星は分子雲の中で形成されますが、この星は、偶然この領域に彷徨いこんだように見えます。それは、星間宇宙の中を行くその速さがこの星雲の速さと違っているからです。この奥深い望遠鏡画像は、vdB152がある推定距離において、幅およそ7光年あります。参考：APODcarry0812さん。タリア川の石さん。伽哉さん。お気に入りに登録有難うございます。これからも宜しくお願い致します。

  Jun 24, 2007

• 夏至

  今日、太陽は惑星地球の空の最北点に到達します。夏至と呼ばれる、この日付が伝統的に記すのは、地球の北半球では春から夏へ、そして、地球の南半球では、秋から冬への季節の変わり目です。地球の自転軸の傾きが主な原因となって季節が変化し、太陽が空を一年かけて南北に動きます。水平線にそった日の出と日の入りの地点をたどると季節の一巡とともに太陽の運行を表す一本の道になります。しかし、残念ながら、今日の天気では太陽が顔を出すことがないでしょう。

  Jun 22, 2007

• 惑星状星雲と渦巻き星雲（棒渦状銀河）

  それは、空にある指環のようです。この華やかな眺めは北の星座であること座の方角にあり、何百年も前に、天文学者たちは、最も特異な形を持つひとつの星雲に気づきました。現在は、M57又は、NGC6720として知られる、このガス雲は、指輪星雲(リング星雲)としてよく知られるようになりました。天文学者たちは依然として惑星状星雲とM57を呼んでいますが、差し渡し1光年のM57は惑星ではなく、太陽のような恒星の進化の最後に放出されたガス状の覆いです。そして、見落とされがちな棒渦状銀河IC1296が右下にみえ、それは20世紀初頭では渦巻き星雲と呼ばれていました。たまたま、このペアは同じ眺めの中にあり、そしてそれらは同じ大きさのようにみえますが、実際はかなり遠く離れています。M57はおよそ4000光年の距離にあり、わたしたちがいる天の川銀河の中にありますが、銀河外にあるIC1296は約2億光年以上の距離にあります。参考：A Tale of Two Nebulae

  Jun 21, 2007

• 若い月と飛行機

  若い月をみましたか？この細い二日月が撮られたのは、若齢の34時間と18分のときです。朔望月すなわち完全な月の相の周期である、新月から満月そして、新月に戻るまでの間の月齢を測ると、月は29.5日以上になることはありません。若い月は、見る価値があるかもしれません。この若い月を見ていた幸運な天文学者ステファン・サイプ氏が、また報われたのは、望遠鏡で見た大変劇的な眺めです。それは、遠くの陽に照らされた細い二日月の前を飛行する一機の旅客機の眺めでした。このジェット機のすばらしい飛行機雲は、西の地平線の下に沈みつつある太陽の強い赤い光を反射しています。tutuanna♪さん。お気に入りに登録有難うございます。これからも宜しくお願い致します。

  Jun 19, 2007

• 惑星状星雲

  フクロウ、キャッツアイ、木星の幽霊、そして土星に共通するものは何でしょう？これらはすべて惑星状星雲です。惑星状星雲は、倍率の低い望遠鏡でみると、天王星のように円形で青緑色しているので、天王星を発見したハーシェルが惑星状星雲と名づけました。実際には、太陽のような恒星が核燃料を使い果して終わるときに放った拡大するガス状の覆いです。見つめるほど美しく、対称的な、惑星のような形の宇宙の雲は一般的には私たちの太陽系の大きさの1000倍もあり、よく知られた名前を連想させます。上の画像は、10枚の異なる惑星状星雲を、連続に表わされており、各々はその中心部の星の上に置かれています。順番に登録名称はNGC1535、NGC3242（木星の幽霊）NGC6543（キャッツアイ）NGC7009(土星・星雲）NGC2438NGC6772エイベル39NGC7139NGC6781そしてM97(フクロウ星雲)です。恒星の一生でこの輝かしい最後の段階はおよそたったの1万年しか続きません。参考：The Planetary Nebula ShowAｒｔさん。 お気に入りに登録有難うございます。これからも宜しくお願い致します。

  Jun 18, 2007

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  猫は天使か悪魔か

  昨日、我が家の猫が入院しました。先週末から具合が悪かったのですが、ついに昨日入院してしまいました。虚弱体質なのか、私の代わりに入院したのか分かりませんが、度々入院します。早く元気になって欲しいものです。そこで、今日は猫の話題をいくつか掲載します。（画像あり）猫天使：突然に羽が生えた猫の話題です。以前、イギリスでも同じような猫がいましたが、それは、悪魔とされてしまいましたが、この猫は天使かもしれません。通勤する猫：デブ猫：世界最小の猫：猫がヒヨコを育てる：犬の赤ちゃんを産んだ猫：鼠のような子猫：ピンク色した猫：世界には、いろいろな猫がいるようです。そして、宇宙の猫は、猫の手星雲です。下の画像は、猫の手(足)跡に識別できますか？赤い色をしているのは、それは大量の電離した水素原子が原因です。この散開星雲は、5500光年の距離にあり、さそり座の中にみえます。

  Jun 13, 2007

• 小惑星と銀河

  小惑星の大部分は、火星より太陽に近づくことはありませんが、中には地球や金星の軌道を乗り越えて、太陽に近づくのがいます。アポロ、アドニス、ヘルメス、イカルス、トロ、ジオグラフォスと呼ばれる小惑星たちです。この小惑星たちは、重さが軽いので、惑星の引力を受けて運動が変わる場合があります。今年３月の遅くに、アポロ型小惑星2006 VV2が、惑星地球を素早く通り過ぎて、340万km以内すなわち地球-月間距離のおよそ8.8倍まで接近しました。それは、知られている同等規模の小惑星中で2036年までは最も接近するものです。この組合せられた望遠鏡の眺めは、およそ1時間を超えて記録された一連の画像からのもので、3月28日に撮られました。この小惑星は、この領域の中央近くで始まり、左下へ軌跡を描いており、見た目、M81銀河の大変近くを通過しているようです。もちろん、右側にあるその伴銀河M82とともにM81は、実際に1200万光年彼方にありますが、対照的にこの小惑星までの距離は、ほんの15光秒です。そして、それは惑星地球にとって、潜在的に衝突する危険があることを意味しています。参考：Asteroid and Galaxy

  Jun 11, 2007

• 虹彩星雲

  惑星地球の夜空にある明るく輝く星団や星雲には、しばしば花や昆虫にちなんだ名が付けられています。そして、1300光年かなたで、ケフェウス座の方角に星の多い領域にある星雲も、例外ではありません。それは、時に虹彩星雲（アイリス星雲）と呼ばれ、NGC7023と登録されています。繊細な宇宙の花弁のようなこれらの雲は、星間の塵やガスからなり、それらが青く開花しているようにみえます。更に、この美しい画像が目立っているのは、印象的な細部における、この虹彩星雲の色彩範囲とその対称性です。虹彩星雲の中にある塵の多い星雲の物質が取り囲んでいるのは、形成中の、重く、熱い、若い恒星のひとつです。宇宙の塵で構成された中央にある複数の繊維状のものが輝いているのは、赤みを帯びた放射励起発光(フォトルミネッセンス)によるものです。それは、ある種の塵の粉塵が、目に見えない強力なこの星の紫外線放射を、目に見える赤い光に効率的に変換します。しかし、星雲の優勢な色は青であり、それは、星の光を反射する塵の粒子の特徴です。ここに表わされている、この虹彩星雲は、差し渡しおよそ6光年あります。参考：NGC 7023: The Iris Nebulayamanimoさん。お気に入りに登録ありがとうございます。これからも宜しくお願い致します。空の花だけではなく、私の好きな野に咲く花もフリーページに掲載しました。第一弾はアザミの花です。見て頂けたら幸いです。

  Jun 9, 2007

• 飛行機雲

  この画像は、ここ数年話題になっているケム・トレイルなのだろうか？人類によって作り出された人工の雲は、かなりありふれたものになっているようです。細長い雲の筋がたくさんありますが、それらは飛行機雲、すなわち飛行機によって作り出された巻雲です。飛行機のエンジンの排気ガスが、飛行機雲を作り出すのは、周囲の空気が、過剰な水蒸気で飽和することによって起こります。飛行機の翼も、同じく飛行機雲を作り出すことがあり、それは、気温が下がり、小さな氷の結晶の形成を引き起こすことによります。飛行機雲は奇妙なこと以上のものになってきていて、それは、地球の雲をかなり増加させ、日中は太陽光を宇宙に反射させて、そして、夜には地球に熱放射を戻して、地球の気候を変動させているようです。今、地球は温暖化が心配されていますが、気候への影響は、たくさん研究されている問題です。参考：Contrail Clutter over Georgia参考：CHEMTRAILS参考：http://www.carnicom.com/conright.htm

  Jun 7, 2007

• 月虹

  あなたは月虹を今までに見たことがありますか？ちょうど太陽に照らされた虹のように月虹は月に照らされています。太陽は月よりもかなり明るいので、太陽に照らされた虹は月虹よりももっと明るく、そしてもっと普通に見られます。上に撮影された(Rob Ratkowski)、劇的な月虹Moonbowsの弧の中には、明るい金星があり、金星虹だと言わんばかりに輝いています。月の光自体は、太陽光が反射されたもので、色はほとんど同じです。虹(Rainbow)と月虹の両方を作りだすのは小さな水滴の中で散乱された光です。一般的には近くの降雨によるものです。雨滴はそれぞれ小さなプリズムのように作用し、調和して絵に描いたような色のスペクトルを創りだします。

  Jun 6, 2007

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