欠陥人間の趣味なＦ１と酒と享楽なブログ

[Ｆ１] カテゴリの記事

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• キミの海外ＣＭ２本立て

  以前、トヨタとホンダのＣＭについて書きましたけど海外のＣＭって丁寧というか重厚というか作り込みが細かくてホント素晴らしいです。まずはマクラーレンのスポンサーネスカフェのＣＭですマシンはMP4/19?バックミラーに映るのが赤いチームというのがこの後、移籍問題で揺れるキミを暗に現していて面白いです。というかピットインして缶コーヒーを飲むドライバーって･･･次がエンジンサプライヤー、メルセデスのCMです助手席に美女を乗せて走るキミです。運転に集中してるキミは美女に話かけられても適当な相槌しかしません。しかし忙しい間にCM出演までこなさないといけないF1ドライバーってホントにタフな仕事ですね(水野晴郎風に)。

  2006.07.23

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• キミの行く先とフラビオの去就

  フラビオの去就が鍵今年のストーブ(プール？)･リーグの目玉となっているキミの移籍について。報道ではもう完全にルノーで決まりという感じですが実際契約はまだしていないでしょう。というか巧く進んでない感じがしています。マニクール終了後にフラビオがアロンソを呼び戻すかのような噂を流したり、公然とルノーがキミに接触していると話している事からなかなか首を立てに振らないキミに苛立ち、揺さぶりを欠けているのは確実でしょう。ルノーがそこまで必死なのは来季フィジコ、ヘイキのコンビではタイトルを失うことは眼に見えてるからです。それは最悪ルノー撤退にも繋がります。ドイツＧＰでフラビオが自分の去就を発表します。もし彼がＦ1から去るのならば其れはキミの獲得に失敗した事を意味するでしょう。彼が今後もルノーのチーム代表を続けるのならば来季のルノーはキミ、フィジコというラインナップで確定です。しかしキミの第一希望は今だフェラーリ。それもナンバー1待遇での移籍。今季でシューミが引退すると予想して昨年に契約を交わしましたが、チームが好調の波に乗りシューミの引退の可能性がなくなってきてしまいました。個人的にはシューミ、キミのフェラーリコンビかアロンソ、キミのマクラーレンコンビを見てみたいのですが･･･。そしてアロンソのチームメイトは･･･残り7戦をペドロ、パフィット、ハミルトンでシートを分け合うオーディションの場と化すと思います。勿論ペドロにもアロンソのチームメイトになる可能性は残されていて優勝すれば｢迷いようがなく｣(マーティン・ウィトマーシュ)来季のレギュラーシート確定だそうです。

  2006.07.22

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  マクラーレンの新フラップ？

  またヘレステストネタです。テスト初日、マクラーレンのフロントウイングの右側に何か棒状のものが伸びてます。新たな空力デバイスなのでしょうか？それともセンサーなのでしょうか？因みに２日目からは付けていませんでした。左右非対象ですからセンサーでしょうか？

  2006.07.21

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  ルノーの新フロントウイング

  現在ヘレスで8月のテスト禁止期間前の最後のテスト行っているルノーですが今一タイムが伸びません。其れはタイムアタックする間も無い程のタイヤテストと空力パーツ、そしてセッティングを試しているからなのでしょう。その方が逆に不気味に思えてきます。その新しい空力パーツの一つがこのフロントウイングです。ヘレス仕様　　　　　　　　　　　　　　フランスＧＰ仕様　　　　　　　　　　　　　　　　　　フロントウイングのアッパーフラップをノーズまで伸ばして繋ぎフェラーリ･タイプになっています。もともとリアへの気流を制御する為のフラップなので今更試す必要もないと思うのですが、わざわざ投入してきたのを考えると案外フレキシブル効果を狙ったものかもしれませんネ。ルノー側はこういった新たな空力パーツでドイツＧＰまでに0.3秒のタイムアップを予想しているそうです。しかしここにきてＦＩＡがルノーが(フェラーリも？)使用していたダンパーシステムを禁止しました。　フェラーリ型のアッパーフラップドイツＧＰは前戦以上に総力戦になりそうです。というかヘレスと言えばシェリー酒ですね♪イノセンテ。最高です。置いてあるバーは滅多に無いですけれど(涙　　　　　　　　　　　

  2006.07.21

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  ＳＡ06とＳＡ05

  昨夜、仕事で忙しくしている間にアグリの新車がデビューしてました。ついに登場。ホンダの真打ちとなるか？(笑 ＳＡ06(正式にはＳＡ06Ａ)です。シェイクダウンはシルバーストーンのショートコースで行われたのでタイム比較は出来ませんでしたがドライバーの感触はいいようです。ＳＡ05ＳＡ06Ａ 色々と言われていた通りフロント部分はＳＡ05を引き継いでのツイン･キール。サイドポットが絞られ全体的に低くなってます。サイドポンツーン先端にはルノーの様なくびれも見られます。ＨＯＮＤＡのロゴが平行になってる事からエンジンの搭載位置も下げられ重心が低くなっているようですね。排気管を覆うシュラルドも変更。そしてＡ23から流用していたギアボックスもエンジンの位置が変わった事で新型になっている事でしょう(もしかしたらシームレス？)。少し気になったのがフロントウイングのエンドプレートのフラップがＳＡ05同様に一枚しか有りません。レギュレーションでは二枚まで付けられるのですが･･･ＳＡ05の流用だからでしょうか？外見よりも中身重視といった感じですね。ドイツＧＰがホントに楽しみです。ただエンジンの振動の所為かオイル漏れを起こしてしまったらしいですので信頼性に難有りかな？因みに2号車は今日シェイクダウンの予定です。

  2006.07.20

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  フランスＧＰ　-3-

  ■マクラーレン■　Ｋ.ライコネン　  予選6位/決勝5位　ハードタイヤ　17-15-21-17Ｐ.デ･ラ・ロサ　予選8位/決勝7位　ハードタイヤ　18-17-15-20まさかのモントーヤ離脱。ロンは当時(2003年)ランキング2、3位のドライバー(1位はシューミ)を揃えて御満悦だったのでしょうが余りに短絡的すぎました。チャンピオンを引き抜くのはもっと短絡的で安易な方法ですが･･･果してアロンソはどうなってしまうのでしょうか？今回、チームはパフェットじゃなく無難にペドロを乗せました。既に来季はハミルトンと契約済みなのかもしれません。経験の無いパフェットを此処で乗せてもキミに負けては自身の商品価値が下がってしまうだけなのでパフェット側が譲ったのかも？マクラーレンもタイヤに苦しみました。金曜はテスト慣れしているペドロの方がロング･ラン･ペースは速かったです。また今回もキミのマシンにトラブル(電気系)が発生しています。しかし発生したのがラスト･ラップだった為プログラムには支障はなかったらしいです。今回、イギリスＧＰと同様にふたりのドライバーが別々のフロント･ウイングを使用してます。ペドロはモントーヤと同じ、よりダウン･フォース仕様のを付けています。ペドロとモントーヤのマシンの好みは似たものなのでしょう。というよりキミの好みが特殊なのでしょうか？土曜の予選。Ｑ３で他が12周したのをキミは11周しかしてません。これが無ければトヨタに割って入る事も可能でした。ペドロは渋滞に巻き込まれセクター1でミス。Ｑ2のタイムよりも0.7秒も落ちています。決勝では意外にもタイヤのタレが少なく、これならば２ストップを選んでいれば表彰台も有り得たかもしれません。ルノーよりもタイヤに優しいクルマなのは確かです。逆を言えばタイヤの発熱が悪いクルマ。その証拠にスティントの序盤でタイムがイマイチ伸びていないです。また予選での苦戦の原因もこの辺りにある様です。ペドロのレースペースはキミと遜色なく、予選とスタートにさえ慣れてしまえばモントーヤを呼び戻す必要はないでしょう。■トヨタ■　Ｒ.シューマッハ　予選5位/決勝4位　　　ハードタイヤ　 22-24-24Ｊ.トゥルーリ　　　予選4位/決勝リタイア　ハードタイヤ　20-18やっと速さを証明した感じですね。モナコでＴＦ106Bを投入以後、レース･ペースが安定した上にブリヂストンのパフォーマンスアップで今後ルノーやマクラーレンと争えるレベルまできています。しかし優勝となると難しいでしょう。ミシュラン勢とのタイム差は縮まりましたが、フェラーリとのタイム差は以前のままだからです。面白いのがトヨタというチームはマシンのフロントとリア、メカニカルと空力とを分裂して開発されています。TF06のフロント･サスペンションは昨年後半に投入されたTF05Bと殆ど同じです。ですからブリヂストンとのマッチングに苦労したのは当然でした。TF06Bで初めてブリヂストン仕様のフロント･サスが搭載されたのです。金曜FP1から好調でした。ソフト(オプション)、ハード(プライム)どちらも選べる状況でした。ただ他のブリヂストンユーザーよりグレイニングを気にした少し固めのコンパンドだった様です。予選では2ストップながらも自分達よりも軽いルノーやマクラーレンというミュシラン勢より上位へつけます。しかし決勝ではヤルノがブレーキトラブルでリタイア。表彰台が狙えたラルフはピット作業のミスで4位に終りました。これからのトヨタの課題は信頼性の向上でしょう。第2戦マレーシアGP以降2台そろっての完走がありません。しかしコンストラクターズ4位はほぼ確実だと思います。今後はルノー、フェラーリ、マクラーレン、トヨタの8台がポイントを争い、リタイアして出来た空席をBMWやレッドブルが争うというパターンになりそうです。そしてシューミを助けるのはマッサではなく弟ラルフだったりするかもしれません。

  2006.07.19

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  フランスＧＰ　-2-

  ■ルノー■　　Ｆ.アロンソ　　予選3位/決勝2位　ハードタイヤ　スティント分割　17-25-28Ｇ.フィジケラ　予選7位/決勝6位　ハードタイヤ　18-27-25敗因はタイヤでしょう。今回ミシュランは10種類ものスペックを用意しましたが(ブリヂストンは5種類)、全てのスペックがハズれてしまったようです。まずオプション(ソフト)タイヤが全く使い物にならず、そしてプライム(ハード)はグリップ不足。というのも金曜の夜に降った雨でラバーが流されてしまい、グリップが向上しませんでした。金曜のＦＰ２でアロンソはプライムとオプションを比較。土曜のＦＰ３ではシューミと勝負をする為にもオプションの使用にこだわり、１セットのタイヤをミゾが無くなるまで走りきりました。しかし順位は16位。予選は苦戦を承知でプライムを使用。フィジコはＦＰ１の途中から(2ストップ狙いの)プライムです。決勝ではスティントの後半、ピットイン近くでタイムが上がりませんでした。マシンが軽くなるよりもタレの方が強かったのです。ルノーの使用したミシュランのプライムは15周後からタイムが落ちていってます。それでもアロンソは同じ２ストップでフィジコよりも0.5秒速いペースでした。アロンソが２位の決め手となったのは２回目のピットイン(42周目)のタイミングでした。この少し前からマッサのタイヤがドロップオフで(38～48周目)19秒台にまで落ちています。アロンソは一時19秒台まで落としたタイムをここで18秒台に戻し最後のピットイン。そしてニュータイヤで18秒台前半から中盤のペースで走り続けます。相手より１回ピットストップが少ない以上、相手より速く走る必要はなく相手と同じペースで走れていればいいのです。しかし其れはアロンソだから可能でした。フィジコはおそらく金曜から２ストップと決めていたにもかかわらずタイヤのタレは早くペースが伸びませんでした。レース後フラビオがアロンソの契約について再確認をした報道が有りましたが、来季 エースがフィジケラではフェラーリは勿論、トヨタにも負けてしまうのです。何がなんでもキミを獲得するしかルノーが常勝を続ける道は無いのでしょう。■フェラーリ■　　Ｍ.シューマッハ　予選1位/決勝1位　ソフトタイヤ　　18-20-17-15Ｆ.マッサ　　　　　 予選2位/決勝3位　ソフトタイヤ　　16-18-19-17アメリカＧＰでのワン･ツーフィニッシュはインディアナポリスという特殊なサーキットが生んだイレギュラーなケースで、フランスでは以前のようにルノー(アロンソ)･ミシュラン優位は変わらないと誰もが思っていました。フェラーリはリアを絞り、スタートシステムを新しくしてきました。金曜午前のＦＰ1ではタイヤ温存の為に走行をせず、午後のＦＰ2から2台ともソフトタイヤで走行。ヘレスでテストした結果からの決め打ちです。タイムアタック後に2回のロングラン。土曜のＦＰ3ではシューミがコースイン直後から18秒台中盤～前半のタイムを連発。この時点でクルマは出来上がっていたのでしょう。しかし直後にエンジンを吹かした為に発火。マッサも同様のトラブルを抱えてしまいます。予選には無事に修復。予選Ｑ3ではアロンソとバトルを演じますがこのＱ3でのロングランでシューミはタイヤを労わっていたのかアロンソよりも遅いタイムで走っています。レース自体は完勝でした。しかしチャンピオンシップには負けました。それはマッサがアロンソに交わされたからです。既に７戦を残して17ポイントの差ではシューミが自力でチャンピオンになるのは不可能で、彼がチャンピオンになるには彼とアロンソの間に誰かが入らなくてはいけません。チームとすれば当然マッサです。しかし前戦アメリカＧＰでの2位はブリヂストンの性能がミシュランに対して圧倒的に優位だったからでした。今回は第3スティントでペースが伸びずアロンソに先行されてしまいました。もしかしたらシューミとマッサのタイヤのスペックが違うのかもと思いましたがレース後のトッド、ロスのマッサに対する失望のコメントを読む限り同じスペックだったのでしょう。しかしこの２チーム、エースドライバーとセカンドドライバーの実力の差がハッキリしてきました。特にルノーは開幕当初には２人のドライバーが同等のポイントを獲得していたのが強みだったのに今ではアロンソのチームになってしまっています。

  2006.07.18

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• フランスＧＰ　決勝

  強(したた）かさという強さ■決勝リザルト■軽~く雑感をレースには負けたけれど勝負に勝ったアロンソ。という印象。最少失点で抑えるあたりは流石チャンピオン。素晴らしい。逆にマッサでいーのか？フェラーリ！？と思ってしまいました。ついでに言えばフィジコ残留でいーのか？ルノー！？ファステストもヤルノやジャックより遅い総合9位。来季ルノーはキミを獲得出来なければ確実に失速します。シューミを失った96年の再来です。ピット戦略･･･予想がハズレましたね(苦笑。アロンソは17-25-28の2ストップシューミは18-20-17-15の3ストップでした。アロンソの方が1周軽かった。けれどもシューミの前に出られないとわかった時点で瞬時に2位狙いの変則２ストップに作戦を変更する辺りにチームとアロンソの強さを感じました。｢強い｣というより｢強(したた）か｣。マクラーレンのレース分割はキミが17-15-21-17、ペドロが18-17-15-20。やっぱり昨日のＱ3はキミは１周分燃料が重め、ペドロはアタックに失敗してたのでしょう。ペドロのあの成績ではメルセデスの地元の次戦ドイツＧＰで早くも交代(誰に？)させられそうです。けれど相変わらずファステストラップだけはシューミ、マッサの次で総合3位の速さです。トヨタは勿体なかったですね。ラルフのピットクルーのミスされなければ･･･けれど、いきなりトヨタが速くなった訳ではなくブリヂストンが調子を上げてきた事によって相対的にグリットが、速さが、アップした感じがしました。ワンメイクな来季は凄い事になるかもしれないです。そしてＳＡ05ラストラン･･･お疲れ様と言いたいです。恒例のオールドファンに捧げる■旧ポイント制ランキング■です。

  2006.07.16

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• フランスGP　決勝予想

  　アロンソは重い？マシンの重量を予測する方法として一般的なのが燃料を残した状態で走った(Q３)タイム－軽い燃料で走った(Q２)タイム。昨日の日記は其れだけで予想した重さですけれど、マニクール･サーキットで燃料積載量が一番反映されるのがセクター１のタイムだったりします。セクター１のタイムを見てみるとシューミのQ３でのタイムはQ２とほぼ同タイム。しかしアロンソはセクター1だけでQ２より約0.3秒遅くなってます。FP3までのフェラーリの走りをみて絶対ここでは負けられないルノーはポールを捨て決勝重視で燃料を残して走った可能性が考えられます。そして路面のコンディションの変化。金曜に雨が降ったせいで二日続けて似たクリーンな路面での走行になりました。日曜の決勝は３日間で唯一ラバーが乗った状態での走行になり、タイヤの磨耗やマシンバランスが金土とは大きく変化すると予想出来ます。今年のスペインGPの様にBSとMIの力関係が逆転するかもしれません。危うい信頼性リアをより絞り込んだフェラーリは２台ともFP３でトラブル発生。70周を走りきる事が出来るのでしょうか？またエンジンが２レース目なのはフィジコ、ルーベンス、ヤルノ、リウッツィの４台。2002年の11台以来のサバイバルになるかもしれないです。■予選リザルト■と、うだうだと意味も無く深読みするのが結構好きだったりします。大抵ハズレます。っていうかデートが中止で暇だったりなんかしてます。

  2006.07.16

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• フランスＧＰ　予選

  ニコ、エンジン交換アメリカＧＰでオーバーレヴさせてしまった所為で交換が噂されていたニコのエンジンですが、どうやら予選直前に交換されていたようです。よってグリットは９番手から19番手に後退します。とはいえＱ２でのベストタイムよりＱ３でのタイムが2.3秒も落ちているので２ストップ分の燃料は確実に積んでいます。軽いアロンソ燃料積載に比例するＱ３でのベストタイムからの落ち幅ですが1　シューミ　+0.3822  マッサ　　-0.1693　アロンソ　+0.0794　ヤルノ　　+0.265　ラルフ　　+0.4666　キミ　 　　+0.5397  フィジコ　+0.4448  ペドロ　　+0.73となりマッサが一番軽く、次にアロンソ→ヤルノ→シューミ→フィジコ→ラルフ→キミ→ペドロの順に。けれどキミは(他車は12周した)Ｑ3を11周しかしていなく、他より１周分重い状態でタイムアタックをしたと考えられます。このままいくとシューミが順当に優勝ですが、路面の性質を加味するとスペインＧＰの再現になるのかもしれないです。

  2006.07.15

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  フランスＧＰ　金曜

  ■金曜リザルト■ルノータイヤ評価とセッティングの修正。アロンソが3周目にベストタイム。フィジコも同時にタイムアタックをするがオーバーが出てアロンソに約0.4秒の遅れ。その後はアロンソがタイヤ比較。フィジコもハンドリングの微調整の後にタイヤ比較。とはいえフィジコのエンジンは２レース目。無理は避けたい。アロンソは高速区間(セクター1、2)でフィジコより0.3秒づつ速かった。テクニカルなセクター3ではフィジコが0.15秒速い。Ｃスペックエンジンの差か？マイルの関係か？セッティングの好みか？フェラーリ金曜午前のＦＰ１を走行しなかったのは今季初。今回はヘレスでのテストで使用したソフトタイヤの決め打ちだった為もありタイヤを温存。シューミはコースイン直後の２周目にベストタイム。その後はロングラン。19台前半～18台後半。マッサはレスダウンフォースなのかセクター1以外ではタイムが延びない。チームとしては土曜まで様子見といった感じ。マクラーレンまたしてもキミにトラブル。とは言ってもマクラーレンはスペインＧＰから金曜の周回数を抑えている(モナコＧＰ以外)のでマイル的には普段と変わらず。またキミとペドロが違うフロント･ウイングを使用。ＭＰ4/21は非常にスィートスポットの狭い車で、スタンダードなフロントウイングでは乗りこなすのが難しいという。キミが比較的ノーマルなウイング。ペドロはイギリスＧＰでモントーヤが使用したタイプ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　ペドロ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　キミホンダルーベンスがクラッシュし、バトンがグレイニングに悩み、アンソニーのロングランのタイムは安定しているがあと１秒は足りない。最高速も伸びないので予選で前に出れないと苦しいかもしれない。

  2006.07.15

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  奇怪なウイングあれこれ

  何かと噂のＢＭＷの｢垂直ウイング｣。自称｢ペトロナス･ツイン･タワー｣･･･。BMWザウバーのスポンサー、ペトロナスが所有するマレーシアにそびえる超高層ビルと同名です。スポンサー想いです。さすがです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ウイングです　　　　　　　　　　　　　　ビルです実際にどんな効果があるのかはわからないが風洞上ではそれなりの効果が出てるのでしょう。ドライバーの感想はイマイチだけれど･･･ＢＭＷザウバーの風洞は(下の写真の様に)立派だし。其の立派な風洞があれを生んだと思うと複雑な気分も少々･･･。　　　　　　　　　　　　　けれどＢＭＷの様な奇怪なウイングは今回に始まった事ではなく、ここ近年の奇怪なそして短命なウイングを集めてみました。95年にマクラーレンがＭＰ4/10でエアインテーク上にウイングを付けた通称｢ミッドウイング｣。別名｢ちょんまげウイング｣(爆。ウイングの効果以前にシャシー自体が失敗作だったりしてシーズン途中にウイングは姿を消しました。因みにマクラーレンがメルセデス･エンジンを始めて積んだシャシーです。当時のドライバー、Ｎ.マンセルが太りすぎでマシンに乗れずモノコックを作り直させた事でも有名です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マクラーレンＭＰ4/1098年にはレギュレーションで失われたダウンフォースを少しでも取り戻そうとコクピットの両脇、サイドポンツーン上にそびえ立つ｢Ｘウイング｣が大流行。前年にティレルが始めた当時は誰もが効果を疑い｢バンザイ(お手上げ)ウイング｣とバカにされたのだけれどフェラーリまでがコピー。   　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ティレル(現ホンダ)026　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ジョーダン(現ＭＦ１)198しかし美観を損ねるというよく意味のわからぬ理由で禁止に。ピットでエアガンのホースが引っ掛かってウイングが折れるという事も有りました。でも、これどーやってドライバーはコクピットに入ったのでしょう？今考えるとかなり不思議です。2001年のモナコＧＰにはＢＭＷの垂直ウイングに酷似したノーズウイングなるものが登場。当然ながらドライバーの視界を妨げてしまい安全性の理由で即日禁止に。というかこんなモノが眼の前に突っ立ってたら気が散ってたまりません。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　アロウズＡ22　　　　　　　　　　　　ジョーダンＥＪ11そして今回の垂直ウイング。その運命はいかにっ！？

  2006.07.14

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  Juan Pablo Montoya Bad Boy Video

  Juan Pablo Montoya Bad Boy VideoYouTubeで見つけました。やはり、ウィリアムズ時代が一番輝いていたという印象。そのウィリアムズと決別するきっかけとなったのが3年前のマニクール。52周目の事。チームメートのラルフに自分の作戦を漏らしたと勘違いし激怒。もともとラルフよりギャラが安い事に不満を持っていたのもあって其の半月後にはロン･デニスの誘いのままにマクレーレンと契約した。根は寂しがりだと勝手に思う。本当に自分だけを求める人には苦労を惜しまない。其の証拠にマクレーレンでの最初のシーズン前にモントーヤは身体を鍛え抜き、見違える程にシェイプアップした。しかし序盤にテニスで怪我をして欠場。この時から何かが狂い始めたのだろう。チャンピオンシップはチームメートがリードし、チームは自然とキミ中心に動いていく。スポンサーのロゴが映りやすい記者会見用のレーシング･スーツが用意されている程の規律が徹底したチームの中でモントーヤの居場所は無くなっていったのだろう。契約のタイミングをみれば彼が北米に向う時には既に心は決まっていたのは間違いない。そしてモントーヤの4歳年上のデ・ラ・ロサについて     ↑は彼がＦニッポンに乗っていた時のもの。デ･ラ･ロサは彼がＦポンで走っていた頃に一度仕事で撮影をした事があります。結構静かな印象を受けました。Ｆ３、そしてＦポンと日本国内のタイトルを総なめにしたデ･ラ･ロサはジョーダン(現ＭＦ１)のテストドライバーを経て1999年にアロウズからデビュー。01年にシートを失いジャガー(現レッドブル)のテストドライバーになるがスペインＧＰからプロストに移籍したチームメートに代わって出走。03年からマクレーレンのテストドライバーに。昨年のバーレーンＧＰでモントーヤの代わりに出走出来たのは彼の能力の高さが理由ではなく、もう一人のテストドライバーのブルツが長身な為に当時マシンに乗れなかったからだという･･･。勿論、フランス以降のシートの保証はない。けれど個人的には頑張って欲しいです。  TV解説でおなじみの森脇さんとの2ショットです。

  2006.07.13

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  SA05ラストラン！

    次戦ドイツＧＰからニューマシンＳＡ06を遂に投入するアグリ。フランスGPがSA05のラストランになる。2002年のマシンを短い時間で06年用にアップデートし開幕してからも出来る限りの改良を重ねてきた。イギリスＧＰからはサードカーも投入してきた。個人的には大好きなチームだ。レッドブルとは対極の形の｢Ｆ１チーム｣の姿がこのチームからは感じられる。ミナルディが消滅した今シーズン、其の存在は貴重だろう。ここまでチームの決勝最高位はオーストラリアＧＰの12位　予選最高位はアメリカＧＰの18位。｢SA05のうちにミッドランドに勝ちたい｣琢磨の願いは届くのか？そしてSA06とはどんなシャシーなのか？しかしSA05の｢05｣って何の意味なんでしょ？わかる人が居たら教えて下さい。

  2006.07.12

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• 毒舌レッドブル(＾ ^;

  豪華なモーターホームや広報誌レッドブリテンなど型にはまらず我が道を突き進む新興チーム、レッドブルですが彼等のグランブリ毎にリリースされるプレビューもまた独特で毒×2。今回もニュースになってしまう程の毒舌ぶりです。その謝罪と題された本文とは･･･贖罪昨年のレッドブルのフランスGPプレビューに気分を害された方がいらっしゃったようなので、親善の意味を込めて、レッドブルは善良なるフランス国民の皆様に謝罪したいと思います。ごめんなさい。  話は変わりますが、ライオンや鷲といった立派な国章を持つ国がある一方で、フランスは「ココリコ」なんていうコメディーみたいな名前のニワトリが国のシンボルであることを書くことをお許し下さい。  コメディーと言えば、外国人にとって、コメディ・フランセーズは全くおもしろくありません。ごめんなさい。  あなた方はたいそうチーズにプライドを持っているようですが、実はイギリスの方がフロマージュの生産量では勝っています。ごめんなさい。 あなたの国の凱旋門で、他のヨーロッパの国々が勝ち誇ったような写真を撮り続けていることも申し訳なく思っています。  アングロサクソンのポピュラーミュージックがあなた方の文化に入り込んだせいで、世界中の人々がフランスのラップ・ミュージックをあざ笑うような結果になってしまったことを申し訳なく思っています。  グリーンピースのちっちゃなディンギー(小型ヨット)が、あなた方の戦艦の行く手を阻んだあげくに、目の前で沈んでしまったことを謝ります。  F１唯一のフランス人ドライバーの成績が芳しくないこと、そして、世界チャンピオンのルノー・チームのトップが実はイタリア人であることも申し訳なく思っています。彼の下で働くエンジニアとメカニックの全員がイギリス人であることも、あなた方にとっては、さぞかし腹立たしいことでしょう。 EUがイギリス産牛肉のフランスおける販売を再び許可したことを申し訳なく思います。  交通量の多い交差点で、２CVというおかしな小さなクルマが脇道から突っ込んで来ることを許していたPriorite a Droite（右側優先）というバカげたルールを、外圧に負けて禁止しなければならなくなってしまったことを申し訳なく思います。  ガソリン代が高くなり過ぎて、フランスの農民がイギリス産の羊が満載されたトロッコに火をつける燃料を買うのが大変になってしまったことを謝ります。  ?"le quatorze juillet"（７月14日）のお祭りがあるときに、フランスにいなくて本当にうれしいです。でも、フランス人がフランス人をやっつけたことが、なぜそれほどうれしいのか我々には理解できなくて、すみません。７月１４日といっても、どの革命の記念日なんですか？１７８９年、１８３０年、１８４８年、１８７１年、１９３６年、１９６８年のどれですか？しかし、革命の数が多すぎて、電車の時間表みたいですね！といっても、電車の運転手が、トラックドライバーや航空管制官と同じように、ストライキをしないで働いているときの話ですけど。  今回のレースが、ル・キャステレで開催されないですみません。  ヨーロッパにあるセルフサービスのガソリンスタンドで外国のクレジットカードを受け付けないのはフランスだけですが、それも、あなた方が外国人を好きなあまり、国から出したくないからなんですね。気付きませんでした、ごめんなさい。  ワールドカップに関しては、さすがの我々も皮肉を言う気になれません。いずれにせよ、我々が謝らなければならないことなど最初から何もないと思うのですが。 *コメディ・フランセーズがおかしいものでないのは分かっています。レッドブル自体がフランス国内で販売を禁止されているだけあって皮肉たっぷり･･･個人的には自動車メーカー以外がＦ１チームを持つメリット(広告媒体としてのＦ１)を最大限に発揮していて好きですけどね。 

  2006.07.12

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• モントーヤ途中交代

  マクラーレンは次戦フランスＧＰからモントーヤに代わりテスト･ドライバーのペドロ･デラロサがカーナンバー4のＭＰ4/21をドライブすると発表した。モントーヤは今後マイアミで9月に出産予定の妻のコニーのために時間を費やすと同時にチップ・ガナッシからクライスラー・ダッジを駆ってNASCARに参戦するための準備を進めることになるという。これはチーム、ドライバーのどちらかの一方的な判断ではなく両者が合意した上での交代劇だそうだ。 ファン・パブロ･モントーヤデビュー：2001年オーストリアＧＰ(ウィリアムズＢＭＷ/決勝リタイア)出走：94回　優勝：7回　ＰＰ：12回　ＦＬ：12回通算獲得ポイント：307　ベストシーズン：2002、03年(選手権3位/ウィリアムズ)ＧＰキャリア：ウィリアムズ(2001～04)　マクラーレン(2005～2006)

  2006.07.11

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• もう一つのフランスＶＳイタリア

  フランスGPに向けてベルリンで行われたワールドカップ決勝戦はイタリアがフランスを破り勝利した。それから一週間後のフランス、マニクールサーキットでこの二カ国の意地とプライドが再びぶつかり合う。ルノー(フランス)対フェラーリ(イタリア)マニクールサーキットは高速コーナーが多く、この種のコーナーを苦手としている今季のマクラーレンはまず優勝争いには絡めない。フェラーリは新空力パーツに新スタートシステムと必勝体制だ。其れは続くホッケン、ハンガロリンクでコース特性上ルノーにそれ程のアドバンテージはないと考えているからだろう(昨年ホッケンではキミに独走を許し ハンガロリンクではフリー、予選共に走りにキレがなかった)。ここで勝てば４連勝も夢ではない。対するアロンソはスペックアップ(Ｃスペック)エンジンで迎え討つ。どちらにとっても負けられない一戦となりそうだ。ピットレーンが短くタイムロスも少ない為昨年は上位陣の殆どが３ストップを選んだ。最終ピリオドが５分短縮になった事も踏まえて今年も殆どのトップチームが３ストップを選択するだろう。因みに決勝当日の天気予報では予想最高気温が36℃！？エンジンの信頼性が勝負になるかもしれない･･･この勝負、ワールドカップの再現となるのか？それともフランスが雪辱を晴らすのか？

  2006.07.11

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  モントーヤ来季NASCARへ

  　　予想通りというべきか、遂にモントーヤがF1から去ってしまう。彼はCART時代に在籍していたチップ・ガナッシ・レーシングと契約を結び来季からNASCARに参戦する事が決まった。昨年暮れにマクラーレンが来季(2007年)のシートをアロンソと契約した事に不満を持ったモントーヤはチームと衝突。チームは彼に来季のオプションを行使しないと通達。モントーヤはレッドブルやウィリアムズといったチームに移籍する道を模索していた。しかし、アンダーステアなMP4/20は彼のドライビングには合わず今季の成績は低迷。特にここ2戦では自身が原因のアクシデントでリタイヤし(アメリカGPではチームメイトを巻き込んだ)。次戦フランスGPからテストドライバーのペドロ･デニスに交代させられるのでは？とまで噂された。契約寸前と思われたレッドブルもゲルハルトとＤＣの横槍で白紙になり、トヨタは現状維持。ウィリアムズはハッキリせず今や彼を走らせようと思うチームは無くなってしまった。今から8年前の雨のホッケンハイムＦ３０００。メインストレートの草の上に飛び出して4台を抜き去ったモントーヤを見たフランク･ウィリアムズは其の場でテストをオファーしたという。その後、ウィリアムズの契約下でアメリカでの成功を手にしバトンを押し出す形でＦ１デビュー。当時無敵のチャンピオンだったシューミを邪魔だとばかりにコース脇へ押しやるスタイルは次世代のチャンピオンそのものであった。参戦18戦目のイタリアGPで早くも初優勝。其の後もチャンピオン争いに絡む成績を残すがランキング3位が最高位。また安いギャランティと横暴な態度がチームとの溝を深め2005年からマクラーレンへ移籍。其れも今回のアロンソ同様１シーズン残しての移籍発表(2003年の暮れ)だった。　　マクラーレン時代のモントーヤはマシン云々以前にシーズン序盤をケガで棒に振ってしまいキミの援護役に回る他は無かった。そして其れはロンを大いに失望させた。当時、ロンはモントーヤと契約した事についてこう述べていた｢モントーヤはロータスに在籍していた頃のセナにそっくりだ｣そして｢彼ほどの才能があればフェラーリやルノーもやっぱり欲しがるだろう だから彼の獲得を早い時期に決心した｣　ロンはモントーヤにセナを重ねていたのだ。そのモントーヤがマクラーレンでのたった2年間でシートを失ってしまうとは･･･

  2006.07.10

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  ラルフ都内を暴走？

  　　　観た方も多いと思いますがこれです。勿論ＣＭです。ラルフ(のメットを被ったスタント)が乗るマシンが渋谷～新宿～レインボーブリッジを爆走してます。丁寧にもピットストップまでしちゃってます。以前はマンセルのキャノン、ミカ＆ハーバートのポポンＳ、アレジのパイオニアなどドライバー系も多かったですけれど最近は琢磨、キミとモントーヤぐらいで少なくなったよーな気がします。オマケでホンダのＣＭです。｢パープルヘイズ｣のリフがカッコいいです♪因みにトヨタのＣＭは鈴鹿直前バージョンも用意されてるようです。

  2006.07.06

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• アメリカＧＰ　

  ■決勝リザルト■ブリヂストンのボーナスラウンドフェラーリ+ブリヂストンが強かったのではなく、ミシュランが攻めなかった(攻められなかった)だけという印象。逆を言えば今のＦ１はタイヤの性能が勝敗を大いに左右してしまう。ＦＩＡが提案するタイヤワンメイクには大いに同意。Ｆ１はタイヤの性能を競う場ではないのだから。ファラーリ、トヨタの速さはインディアナポリス限定のものであり、次戦マニクールでは以前の勢力関係に戻ってしまうだろう。昨年はわずか8台のレースだったが今年も10周を終わる前に10台ものマシンがレースを終えてしまっていた･･･。マクラーレンとＢＭＷが消えてしまったのが個人的にはかなり残念。昔ならば赤旗、Ｔカー使用で再スタート出来たのだが･･･レースの見所はルノーＶＳトヨタ。しかし攻め所を知らないトヨタがルノーには勝てる筈もなく表彰台を逃す。次はルノー＆ミシュランが何処よりも勝たなくてはならないフランスＧＰ。■旧ポイント制ランキング■

  2006.07.03

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• イギリスＧＰ

  ■決勝リザルト■圧倒的なミシュランの速さ予選トップ10の第1スティントの周回数　1.アロンソ(22)　2.ライコネン(19)　3.シューミ(18)　4.マッサ(19)　5.フィジコ(21)　6.バリチェロ(19)　7.ラルフ(？）　8.モントーヤ(20)　9.ハイドフェルド(25)　10.ジャック(27)軽い筈のシューミが予選でアロンソ、キミに敗れたのは何よりもタイヤの性能差が原因だろう(フィジコはチームのセッティングミス、モントーヤはマシンを仕上げきれず後退）。GPの週末は予想以上の気温が上がった為にブリヂストンの用意したソフトタイヤでは予選には硬すぎたのかもしれない。シューミがニュータイヤでのアウトラップを脅威的なタイムで走りキミを抜き2位に浮上したのはタイヤよりもドライバーの力量の差だろう。ルノーは土曜午前のFP3でリアウイングを変えてからいつもの速さを取り戻した。予選が終わった時点でアロンソは優勝を手中にした。マクラーレンはマシン開発の方向性を決めたようだ。高速区間では相変わらず遅いが中低速での速さを突き詰めてきた。現在のサーキットには高速コーナーは少ない。優勝は難しいが表彰台は常に狙えるマシン造り。キミの引き止めは諦めてしまったのだろうか？モントーヤは今だにマシンを乗りこなせてない。来季他チームに移籍ｓるという話もあるが、これでは移籍というより放出だろう。白熱する中団チームの争い今回大健闘のBMW。レースペースも23秒台と軽いホンダ、トヨタよりも速かった。エンジンの信頼性は申し分なく今後ホンダ、ウィリアムズ、トヨタを交えてのランキング4位争いになってきそうだ。トヨタのBスペックはまだまだ遅く、結果が早く欲しい本社はウィリアムズへのエンジン供給を決めたようだ。ホンダは序盤戦のアドバンテージを失い、ついに開幕戦からの連続入賞が途絶えてしまった。そして今回アロンソが勝った事により自力優勝のチャンスはシューミにも消えた。■旧ポイント制ランキング■

  2006.06.11

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• イギリスＧＰ　金曜

  　次戦に備えて　ルノーはフィジコがコースイン直後にいきなりセッションの2番手になるタイムを出すが、次の周でスピン。そのままピットに戻り彼のセッションは終了してしまう。彼が今年のFP2の最初の計測でタイムアタックを行ったのはシルバーストーンと同じく数多くテストで走っているカタロニアだけ。チームのシミュレーションに絶対の自信が有ったのだろうか？最初のラップはペースを落としコースの状態を確かめ、次の周からアタックに入ったアロンソとは大きな差。チームは僅か3周しか出来なかったフィジコについて｢次戦カナダGPの為にマイルを温存出来た｣とコメント。実際、エンジンに厳しいカナダGPではどのチームもフレッシュ･エンジンで臨みたい。ウィリアムズが前戦モナコでリタイヤしたにもかかわらずエンジンを載せ代えなかったのも其れが理由だろう。フェラーリも予選失敗でエンジンを載せ代えた。今回2台ともフレッシュエンジンのマクラーレンはキミ4周、モントーヤ10周。今季FP2最少の周回数。タイヤ選択とセットアップは？フェラーリはいつもの様にシューミがハード、マッサがハードとソフトのタイヤ比較。データが少ない事もあるが、もともとシミュレーションより実走でのデータを重視するチーム。マッサのソフトタイヤでのラップタイムにバラつきが目立つ。モナコでBスペックを投入したトヨタはロングランペースがいい。Bスペック本領発揮か？注目の山本左近。ロングランでのタイムのバラつきが気になったが井出の一件の後にＦＩＡが山本にライセンスを発給したのを考えると昨年の鈴鹿での経験は高い買い物ではなかったのだろう。井出は金曜走行も禁止されたのだから。しかしモンタニーがフランスのマスコミを使ってまでしてシートをキープしようとしてるのはチームにとってはどうなのだろうか？

  2006.06.10

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• モナコＧＰ

  ■決勝リザルト■今更な感がありますけど･･･軽く雑感　疑惑　印象に残るのは、やっぱりシューミのあのスピン。予選終了直前に彼はコースを塞ぐ形でマシンを止め他車のタイムアタックを妨害。その結果、予選1位を獲得した。しかし当然の事ながら審議対象となり、タイム抹消。決勝は最後尾からのスタートに。スポーティングレギュレーションの11６条にはスチュワードの判定で、ドライバーが故意にサーキット上で立ち止まったり、予選走行セッションの間にどんな形であれ別のドライバーを妨げたりしたと認められた場合、そのドライバーのタイムは抹消されるとある。あれが故意かどうかは本人にしかわからないだろうが状況証拠では故意だった。もし故意だとするならチームが珍しくタイヤの選択に迷ったのが背景にあったのだろう。とにかくフェラーリのモナコＧＰは予選で終わってしまった。　1ストップと2ストップ予選トップ10の第一スティントの周回数　1 アロンソ　(24)　2 ウェーバー　(25)　3 ライコネン　(22)　4 モントーヤ　(21)　5 バリチェロ　(45)　6 ヤルノ　(45)　7 クルサード　(29)　8 ニコ　(23)　9 フィジコ　(27) 10ラルフ　(39)上位４台が2ストップ。ホンダ、トヨタが1ストップ。この１ストップ勢に挟まれたニコとフィジコは延々とバリチェロのペースに付き合う羽目になってしまった。クルサードはおそらく途中で1ストップ作戦に切り替えたのだろう。これが見事にハマり上位がリタイアしたのもあって表彰台を手にした。バリチェロのペースは18秒台。アロンソ、キミのペースは16秒台。スタートの時点で優勝は予選上位４台の戦いに。逆を言えばホンダとトヨタは土曜の時点で勝ちを捨てていた。ホンダはバトンがセッティングの方向性を見失い13番手スタートの11位フィニッシュ。バリチェロはピットインでミスを犯し表彰台を逃した。トヨタはＢスペックシャシーを投入したが速さは変わらず。このＢスペックについてチームは｢従来スペックよりも何秒速いかではなく、従来スペックが1周だけ刻めたベストタイムを、何度でも刻めるクルマにしたと考えてもらいたい。いわゆる、セッティングのスイートスポットが広がったんです。だから、モナコだけでなく、どのサーキットへ行っても、安定して速くなるでしょう」一発の速さではなく安定した強さを求めたらしいが他のサーキットでは果して？しかしこの２チーム、速さの勢いがバトン、ラルフからバリチェロ、ヤルノに移ってきた感。久々の快走を魅せたキミとウェーバーは冷却系のトラブルで脱落したのは残念。そしてシューミの鬼神の追い上げ。シルバーストーンでは再びアロンソＶＳシューミか？■旧ポイント制ランキング■

  2006.05.28

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• スペインＧＰ　－2－

  ルノー対シューミ予選を3番手で終えたシューミの決勝に向けたコメントは楽観的なものだった。ライバルよりも多くの燃料を積んでることは確実であり、金土曜のパフィーマンスを考えると決勝はニュルブルクリンクの再現になると誰もが考えていただろう。実際ルノーのパット･シモンズでさえ日曜は苦戦するとコメントしていた。そのルノーはアロンソが2戦連続でポール獲得。今回は隣にフィジコが居る。スタートはシューミが付け入る隙がないままマッサを含めた4台がグリット順のまま1コーナーへ。3周目、予定通りフィジコがアロンソより1秒遅いタイム(アロンソ　1:18.9、フィジコ1:19.9)でシューミを抑え始める。5周目にはアロンソ17秒台後半に。9周目からは17秒前半のタイムでシューミを突き放す。シューミも8周目から17秒後半のペースに入るがそれからが伸びない。ユーズドタイヤのせいかアンダーが出てでしまいマシンと格闘。ルノーの第1スティントまでにシューミがアロンソより速かったラップはわずかに1周。これではピット戦略で逆転するのは不可能だ。23周目にシューミがピットイン。アンダー対策のためにエア圧を変えたニュータイヤを履いてフィジコの前に出る。しかし今度はオーバーステアが出てしまう。それでも第1スティントよりはマシだったらしくコンスタントに17秒台をきざむ。だがアロンソを追撃するには離されすぎた。アロンソはそのままゴール。見事母国初優勝遂げる。2連敗してフェラーリに傾いたシーズンの流れをルノーは自力で手繰り寄せた。今回フェラーリが遅かった訳ではなくルノーが其れ以上に速かった。次戦モナコでアロンソが連勝すればルノーのダブルタイトル２連覇はほぼ確実だろう。

  2006.05.15

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• スペインＧＰ　－1－

  ■決勝リザルト■雑感を。シーズンの流れを引き戻したアロンソ。フェラーリはまさかの失速。路面温度の所為だと思うが暑さでは今だミシュランが有利か。フェラーリは金土曜の好調さに足元をすくわれた感じ。敗因は予選で燃料を積みすぎたせいだろう(シューミ23周、マッサ19周)。軽くしてでもフロントローを奪うべきだった。前に出れさえすれば勝てたかもしれなかった。ルノーは完璧な仕事をした。母国で優勝したアロンソは益々自信をつけ更に強くなるだろう。フィジコは安定性に欠ける。このままじゃもし来季モンタニーがルノーに乗ってもセカンド扱いになってしまうかも？それでもルノーとフェラーリの高レベルでのバトルはまだまだ続くだろう。意外に軽かったキミ。あれで予選9位というのはマクラーレンがホンダ、トヨタには勝てるがルノー、フェラーリに戦いを挑むだけの速さはない証拠。トヨタの同士討ちは尾を引きそうな予感･･･。ホンダは前戦から予選での失速しているのが気になる。サンマリノまでバトンは予選3位以下になる事がなかった。ルノー、フェラーリの2強対決。それに割って入るのはマクラーレンか？ホンダか？トヨタか？予選トップ10の第一スティントの周回数1 アロンソ　(17)2 フィジコ　(18)3 シューミ　(22)4 マッサ　(19)5 バリチェロ　(24)6 ラルフ　(16)7 ヤルノ　(27)8 バトン　(25)9 ライコネン　(22)10 ハイドフェルド　(29)■旧ポイント制ランキング■

  2006.05.14

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• スペインＧＰ　予選

  ■予選リザルト■　アロンソは3ストップ？ルノーが見事にフロントローを独占。今回のフェラーリ+ブリヂストンのパッケージは中古(ユーズド)タイヤでも充分速い。土曜午前のFP３でルノー、フェラーリ共にユーズドでロングラン走行をしたがルノーは17秒台後半、フェラーリは17秒台前半~１６秒台後半のタイム。一度でもフェラーリに前に出られたら追いつく事は不可能だ。燃料搭載量は明らかにフェラーリより軽い。フィジコを壁にしてアロンソが逃げ切る作戦。または3ストップの可能性も考えられる。当然、フェラーリはフィジコに抑えられた場合の作戦も立ててあるだろう。最高速をいかしてコース上でのオーバテイクも予想出来る。またこの2チームが牽制しあった結果ホンダかトヨタが漁夫の利を得るかもしれない。マクラーレンはまたも失態。殆どロングランをしていなかった為にセッティングが出来ずモントーヤは第2ラウンドで姿を消した。キミも意味無く燃料を多く積んでしまい下位に沈む。マシンのポテンシャルは高いのだが予選のタイム差が接近していたのが原因だ。5位のルーベンスから9位のキミまでのタイム差は僅か0.2秒。1周軽くしてれば前に出れていただろう。 

  2006.05.14

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• スペインＧＰ　金曜

  ロングランが速いフェラーリ　やはりタイヤが勝敗を決めてしまいそうな感じ。このコースは昨年、路面が再舗装され荒れた路面がスムーズになった。その為グリップが少なく どうしてもソフト寄りなコンパウンドのタイヤが要求される。しかしあまりにソフトだとタイヤに厳しいコースレイアウトがコンパウンドを痛めつけブリスターを引き起こしてしまう。今回ブリヂストンはイモラ、ニュルで使用したハード(発熱性を優先)と今までのソフトを更にソフトにしたコンパウンドの2種類のスペックを持ち込んだらしい。ミシュランはそれぞれ2種類のプライム、オプションの計4種類のスペック。午前のＦＰ１はフェラーリの1-2。トップタイムを出したマッサ。しかし次の周は1秒近くタイムダウン。シューミは逆に約0.2秒タイムアップ。マッサがソフト、シューミがハードか？午後に順位を下げたのはロングランでタイヤ比較をしていたらしい。シューミのロングランペースは17秒台。ルノー、トヨタ、ホンダは18秒台。他者を寄せ付けない速さだ。午後のFP２では路面温度が40℃を超えたせいで多くのドライバー(特にブリヂストンユーザー)がグレイニングに悩まされた。トップタイムがFP１より0.7秒も遅くなってるのはその為だ。因みに予報では3日間とも同じような天候らしく更にタイヤに厳しい週末となる予感。先日のテストでニュースペックエンジンをブロウさせたマクラーレンはタイヤとエンジンのマイレージを温存させ、キミは4周。モントーヤは6周しかしなかった。コースのデータは豊富にあるから問題はないと考えているのかもしれない。ルノーのFP２は最初にまずタイムアタック。アロンソ、フィジコ共にリザルトのタイムはこの時に出したものである。その後は異例のロングラン。しかしペースが悪い。アロンソが18秒台後半、フィジコは18秒台前半。マッサは捕えられてもシューミには届かない。土曜のFP3で決勝が見えてきそうだ。

  2006.05.12

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• ヨーロッパＧＰ　－2－

  ■ルノー■狂い出した歯車　前戦イモラで今年初めて勝利を逃したルノーは今までの勝ち方を捨ててニュルブルクリンクに挑んだ。金曜午後のFP2、エンジンが2レース目のフィジコは19周も周回した。これに対しニューエンジンのアロンソの周回数は14周。フィジコはアロンソと同じ14周後は殆どインストラレーションラップで周回し、チーム(アロンソ？)の為にデータ収集に務めた感じ。今年FP2でふたりの周回数が違うのは開幕戦以来の事(アロンソ14周、フィジコ11周)。しかし既に520キロ以上走行したエンジンを積むフィジコを多く走らせたのは何がなんでもアロンソを勝たせる為だろう。土曜午前のFP3でフェラーリの速さが本物だと感じたチームは午後の予選最終ラウンドでアロンソに初めて2セットの新品タイヤを使ってアタックさせる。そして見事ポールを獲得。しかし、ここでアロンソに残された新品タイヤはわずか2セット。翌日の決勝では3つのスティントのどれかをユーズドタイヤで走らなくてはならなかった。もし金曜の時点でフェラーリを警戒していれば決勝分のタイヤは温存していただろう。そして其処までして予選を重視したのはスタートでの混乱を防ぐのとイモラでの敗因が予選に有ったとチームは考えていたのに違いない(フィジコが予選で失敗したのも大きい)。決勝ではスタートで目論み通りアロンソがトップで1コーナーを通過。しかしシューミを突き放す事が出来ない。得意のセーフティーカー明けのスーパーラップでも其れは出来なかった(4周目アロンソ 1:34.724、シューミ 1:34.838　5周目 アロンソ 1:34.017、シューミ1:33.903)。原因はタイヤに有った。ミシュランが用意したタイヤは固すぎたのだ。ルノーに限らずミシュラン勢はグリップ不足を解消する為に内圧を高めに設定して走ったのでロングランではグレイニングに悩む事になった。勝敗を左右したのは2回目のピットストップ後だった。アロンソは4周に渡り32秒台後半のタイムを出し38周目にピットへ。ピットアウト直後にスパートしたいがタイヤはユーズド。タイムの伸びが悪かった。ニュータイヤだった1回目のピットストップ時(18周目)のアウトラップは1:53.322。しかしユーズドでの2回目のタイム(39周目)は1:55.113。またレース分割が17-21-23と2回目の給油量が一番多く、ピットストップに長く時間をかけてしまった事も災いした。シューミはこの39周目にレースのファステストラップを叩き出しアロンソは2位に後退しそのままレースを終えた。フィジコは序盤はモントーヤに後半はジャックに捕まり自分のペースで走る事が出来なかった。ルノーの強さはふたりのドライバーが同等にポイントを獲得してる事だと感じていたのだが･･･。■フェラーリ■跳ね馬の目覚め　ヨーロッパラウンド直前にフェラーリはサスペンション、エンジン、燃料に手を加え、またメルボルンでの失敗からブリヂストンとの関係をより密接なものとしマシンの総合力を上げてきた。そしてイモラで久ぶりの勝利。その勢いはニュルブルクリンクでも止まらない。金曜午前FP1、シューミはコースイン直後 いきなりの33秒台。翌周にはこのセッションでのレギュラードライバーのトップタイムとなる32秒台をラップする。午後のFP2ではシューミがイモラで使用したのと同じコンパウンドの、マッサが新しくブリヂストンが用意したコンパウンドのタイヤを履いて比較。シューミが33秒台に対しマッサ34秒台。土曜午前のFP3でふたりのタイムはほぼ互角。シューミはユーズドでの予選シミレーションも行う。午後の予選はほぼ完璧にこなしシューミ2位、マッサ3位。しかしシューミのベストタイムは最終ラウンドではなく第2ラウンドでの1:30.01だった。また最終ラウンドでのユーズドでの周回全てが32秒台だったのは決勝への布石であった。決勝はアロンソが先行したが、レースを支配していたのはシューミだった。17周目、予想通り先にピットに入ったのはアロンソ。ここが勝負だと思ったルノーは少しでも彼を早く送り出す為に残り44周の等分割より1周少ない21周分の燃料を給油。シューミのスパートもユーズドタイヤだった為に33秒台にとどまる。18周目に彼がピットイン。ここでアロンソがスーパーラップ。ピットを出たシューミの前には再びアロンソが。しかしシューミのレースペースがルノーを狂わせた。3つのスティントのうち最も長い第3スティントをアロンソはユーズドで走らなければならなくなった。また後から入ったフェラーリは慌てる事なく確実にアロンソよりも多くの燃料を給油していた。ピットインは2回ある。ここで前に出れなくても最後に前に出れば勝てる。イモラで先にピットインする危険性を知っていた筈のルノーは最初の勝負には勝ったがレースには負けた。38周目、アロンソ最後のピットイン。シューミは36周目からそれまでより0.8秒速い32秒台のラップを刻む。アロンソのアウトラップの39周目にはレースのファステストとなる1：32.099をラップ。そのペースのまま41周目にピットイン。最後のニュータイヤを穿いてピットアウト。アロンソは遥か後方･･･。しかしフェラーリにも不安がない訳ではない。それはマッサだ。彼がアロンソの前に出れなかった為にレースには勝ったがチャンピオンシップには負けた。現在のポイントシステム上、タイトル獲得にはマッサがアロンソに勝つことが絶対条件。とはいってもシーズンの流れはルノーからフェラーリに移ったのは確実だろう。

  2006.05.10

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• ヨーロッパＧＰ　－1－

  ■決勝リザルト■前戦サンマリノでの敗北は常勝ルノーのリズムを崩した感。走りにいつものアロンソらしさが無かった(1回目のアウトラップは別)。フィジコは完全に悪循環にハマってしまっているし。何よりミシュランが不発。タイヤが固すぎた為にグリップが不足し、其れを補う為に内圧を高めにし、結果グレイニングが発生。なかなかタイムが伸びなかった。しかし勝ちを知ったシューミは強い。オーストラリアＧＰ後のテストから明らかにマシンが速くなった。加えてブリヂストンとの密接なコミュニケーション。だがマッサがマッサである限りシューミのチャンピオンの道は厳しい。マクラーレンは一体・・・またも戦略で失敗。表彰台がやっとではキミ離脱も時間の問題か。ホンダはヨーロッパに来てから速さが消えた。以下は予選トップ10の第一スティントの周回数。1 アロンソ(17)2 シューミ(18)3 マッサ(17)4 ルーベンス(20)5 キミ(23)6 バトン(21)7 ヤルノ(25)8 モントーヤ(27)9 ジャック(21)10 ラルフ(28)■旧ポイント制ランキング■ 

  2006.05.08

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• 井出有治更迭について

  わずか4戦でシートを失ってしまった彼に多くの同情の声が集まっている様だが個人的にはこの更迭は当然だったと思う。今回の処置の引き金となったのはイモラでのアルバースとの派手な接触だが個人的に印象に残っているのはメルボルンでの数多くのスピン。それはセッションの進行を妨げる危険もあった(実際に赤旗を出している)。キミのコメントにもあったが有治がモンテカルロを走ったらどんな事になるか・・・。有治更送の本当の理由はその辺りにあるのだろう。まず当然の事ながら安全面での問題。何か有ってから責任を問われるのはＦＩＡである。バトンをはじめ多くのドライバーが以前から彼のドライビングの危険性について言及していた。また、たった一人の(それも最下位チームの)ルーキーの為に世界中のテレビ局が放送時間を延長(又は中断)するような事になってしまうのはＦＩＡのイメージダウンに繋がるだろう。今回、ニュルブルクリンクで有治と交代したモンタニーが琢磨と遜色のないタイムで走行した事で有治の復帰の道はほぼ閉ざされた。しかし有治自身、Ｆ１を甘くみていたのではないだろうか？年齢的にもそうチャンスは長く続かないのは当然なのだが、まともに英語でコミュニケーションを交わせないのは明らかに彼の準備不足。まして亜久里に｢セッティングをどうしていきたいのか、僕が日本語で聞いてもわからない｣(Ｆ１グラ特集５月号)とまで言われている。チームに新人を走り込ませる余裕が無いのは最初からわかっていた筈。走りながら学んでいこうという甘い考えが通用する世界でない事ぐらいわかっていた筈。一体彼はF1で何がしたかったのだろうか？そして今回の交代劇でアグリの｢オールジャパン｣構想に非難の声もあがっているがそもそもスポンサー戦略のための｢オールジャパン｣であって当初、亜久里の構想には井出を含む日本人ドライバーを琢磨と組ませる考えはなかった(ＧＱ6月号)。またＦＩＡからの通達を受けて亜久里は有治をサードドライバーとして金曜に走行させようと考えたが、それが逆にスーパーライセンス剥奪という前代未聞の事態を生んでしまった。チームは有治にもう一度チャンスを与えようと考えたがＦＩＡが其れを拒んだ形となった。｢チャンスを下さい」昨年の10月、井出有治が鈴木亜久里にそう言ってはじまった彼のチャレンジはこれで終わってしまうのだろうか？

  2006.05.08

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• サンマリノＧＰ　-1-

  ■決勝リザルト■軽い雑感を。ついに勝ったシューミ。昨年の(6台だけの不毛な)アメリカＧＰを除けば実に2004年の鈴鹿以来の勝利。あの42周目のピットストップがレースの白眉だろう。僕自身は何故に同時に入れないんだぁ！と思っちゃいましたけれど結果オーライで(同時なら抜かれていましたね)。それにしてもアロンソの強さ。安定感はまさに王者。でもってホンダの不甲斐無さ･･･3ストップの意味ないじゃん。危うくバトン炎上するところだったし。マクラーレンの学習能力の無さは僕並みかもしれない･･･(￣▽￣;)自分のペースで走れてこそのピット戦略なのだから。ルノーの敵になるのはまだ先の話だろう。予選トップ10の第一スティントの周回数1 シューミ　(20)2 バトン　(15)3 ルーベンス　(14)4 マッサ　(19)5 アロンソ　(25)6 ラルフ　(16)7 モントーヤ　(23)8 キミ　(22)9 ヤルノ　(？)10 ウェバー　(23)旧ポイント制でのランキング1 F.アロンソ　322 M.シューマッハ　173 G.フィジケラ　124 K.ライコネン　105 JP.モントーヤ　96 J.バトン　77 F.マッサ　58 R.シューマッハ　49 N.ハイドフェルト　310 M.ウェバー　211 J.ビルヌーブ　11 ルノー　442 フェラーリ　223 マクラーレン　194 ホンダ　75 トヨタ　45 BMW　47 ウィリアムズ　2何よりも自分の燃料積載量の予想をなんとかしないとだ・・・

  2006.04.23

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• サンマリノＧＰ　予選

  ■予選リザルト■　　逆襲シューミが息を吹き返した。金曜午前FP1でいきなり24秒台。この時点でマシンは完璧に仕上がっていた。チームはバルセロナでイモラ仕様のサスペンションとニュースペックエンジンのテストを行った。改善された足回りに更に攻めのコンパウンドのBSタイヤ。午後のFP2でタイムが伸びなかったのは午前中使用したタイヤで様々なセットアップを試していたからだ。それでも25秒台を3回マークしている。因みにアロンソは24秒台1回、25秒台2回。フィジコは25秒台は僅かに1回。土曜午前のFP3では前日のユーズドタイヤで24秒台！そして新品のソフトタイヤで23秒台に。予選では最終ラウンドで2回のタイムアタックを行い22秒台でポールを獲得。シューミ往年の勝ちパターンだ。アロンソは予選5番手。間にはホンダの2台とマッサが居る。最終ラウンド26秒ペースのシューミに対しアロンソは28秒ペース。レースとなればアロンソのペースも上がるだろうがシューミに及ばないのは確かだ。前には重いルーベンスと同じフェラーリのマッサ。シューミの燃料積載量はアロンソのマイナス2周辺りか？　　壁ルーベンスが復活したホンダ。燃料積載量はバトンが軽く、ルーベンスはかなり重いと思われる。チームとしてはバトンに逃げ、ルーベンスが後続をおさえる作戦だろう。しかしラップタイムを見る限り、前を追うより後ろおさえる守りの走りになりそうだ。そうなるとバトンよりもルーベンスに期待出来そう。 　そしてまたも決勝重視のマクラーレン。今回も速さにキレが見られない。重いといってもルノーと同じ位の積載量だと思われるので表彰台さえも難しいだろう。スタートでアクシデントに巻き込まれる危険も高い。　昨年はバトンが壁となって見た目以上に楽に勝てたアロンソだが今年は立場が逆になってしまった。ましてエンジンは2レース目。無理は出来ない。スタートでルーベンスとマッサの前に出て第一スティントを何処まで長く出来るか。　今年のバーレーンの再現となるのか？それとも立場を逆にして昨年のサンマリノの再現になるのか？

  2006.04.23

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• サンマリノＧＰ　-プレビュー-

  ■コース アウトドローモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ(通称イモラ)■全長　4.933km×62周=305.609km　ついにヨーロッパラウンドが開幕する。ここから6月の第8戦イギリスＧＰまでほぼ隔週でレースが行われる。テストも殆ど出来ないタイトなスケジュールの為、ここで出遅れてしまうと速さをとりもどすのは至難の技だ。　　コースはもともと高速サーキットだったが94年の悲劇後の改修でストップ＆ゴーなレイアウトになった。ブレーキングと加速時の安定性、そして高い縁石での挙動の安定性が求められる。多くのチームが先日のテストでダンパーを試していたのもこの縁石対策である。レーシング･ラインはひとつしかなく、追い越しは相手がミスをしない限り不可能に近い。よって予選が何よりも重要になる。そしてレース戦略。　　昨年、失格ながらも走らぬマシンで3位フィニッシュしたバトンは3ストップでもポールを狙う筈だろう。前戦でポイントを捨ててまでリタイアしたのはイモラで絶対の自信が有るからだ。しかし先日のバルセロナでのテストではロングランのタイムが16秒台前半のフィジコに対しバトンは17秒台。セオリーな2ストップなら例えスタートで前に出てもピットストップで抜かれてしまい意味は無い。開幕戦から続いている不可解なタイヤ選択も問題だ。　　移籍問題で揺れるフェラーリはここでダメだったら今シーズンは絶望的だろう。ふたりのドライバー共にニューエンジンなのが逆に不安だ。またBSが前戦で投入した発熱重視のコンパウンドを何処まで使いこなせるのか？バルセロナでも目立った速さは無かっただけに・・・。とは言ってもイモラの勝ち方を知り尽くしてるシューミ、フェラーリ、BS。必死で勝ちにいく事は確実だ。変則2ストップで久々のロス･ブラウン･マジックが見られるか？　マクラーレンで気になるのがモントーヤのタイヤの使い方。オーストラリアでは決勝と予選でスピン。マレーシアではグレイニング。バーレーンでも苦しんだ。MP4-21はモントーヤ向きではないのかもしれない。キミはバルセロナテストで自己ベストタイムをロングラン中に出した唯一のドライバーだ。またレースペースもルノーと同じレベルまできている。不安なのはやはり信頼性。テストでもトラブルが頻発した。　　息を吹き返した途端、チームを牽引していたガスコインが離脱したトヨタ。縁石の使い方がポイントのイモラで硬いサスペンションのマシンでは苦戦するのではないか？今回はラルフよりもヤルノに期待したい。

  2006.04.19

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• オーストラリアＧＰ　-2-

  ■フェラーリ■ブリヂストンはマレーシアGP後、低温下でのパフォーマンスを重視したコンパンドのタイヤを用意した。しかしフィオラノでの3日間のテスト全てが雨に祟られてしまい、ニューコンパウンドのタイヤテストが出来ないままチームはメルボルン入りする。土曜の雨のせいでまたしても新コンパウンドを試せなかったフェラーリは新しいコンパウンドを薦めるブリヂストン、テストドライバーのルカ･パドエルの助言を無視し過去2戦同様セット数を重視した｢決め打ち｣でデーターの多いハードを選択してしまう。フェラーリという組織は積み重ねた伝統によってアクティブな決断が出来なくなってしまっていた。結果、シューミは第1スティントのペースが上がらずにトロロッソに抜かれる醜態を晒す。今年のフェラーリはチームとしての力が落ちていると思える。マレーシアで交換したシューミのエンジンはレース距離を走っても何の問題も起きなかった。予選ではブレーキ冷却ファンを付けたままコースイン。そしてタイヤ選択のミス。今回予選に続いて2回もウォールにマシンを突き刺したマッサの実力も疑問符だ。次戦サンマリノで惨敗することがあればかつてのお家芸の内紛が起こるかもしれない。■トヨタ■フェラーリとは対象的だったのがトヨタである。雨に祟られたフェラーリと違いトヨタはポールリカールでしっかりとブリヂストンのニューコンパウンドタイヤのテストが出来た。タイヤの温度の問題が解決し迷いの無くなったチームは金曜、土曜とマシンのセッティングに集中。予選では2台ともに最終ラウンドを通過し、ラルフ6番手、5速を失ったヤルノは走行をせず10番手グリットを獲得する。決勝はヤルノが早々にリタイアするもののラルフがモントーヤの追撃をかわし3位表彰台に。しかしファステストはシューミの0.6秒落ちの10位のタイム。マシンの絶対的な速さが足らない。ガスコインの抜けたトヨタに今度はマシン開発の迷走が待っているのかもしれない。

  2006.04.09

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• オーストラリアＧＰ　-1-

   ■リザルト■タイヤが全てだったレース雨がタイヤ選択の明暗を分けたレース前週に多くのチームがテストを行ったが、フィオラノでテストを行ったフェラーリとバレルンガでテストを行ったホンダは雨に見舞われ充分なテストが出来なかった。アルバートパークサーキット、土曜午前に降りだした雨は路面のラバーを洗い流す。ＦＰ(フリープラクティス)3はウェットコンディション。今年のレギュレーションではこのＦＰ3後に予選、決勝で使用するタイヤのスペックを選ぶ事になっている。しかし参考にすべきセッションがウェットな為に3ｒｄドライバーを走らせる事が出来ない上位チームに多少の迷いが生じた。 ■ルノー■ルノー(少なくともアロンソ)にはそんな事は関係なかった。どのチームよりもタイヤの使い方が巧い。過去2戦でのアロンソのファステストの周回を見ればそれは一目瞭然だ。彼はピットアウト直後に自己最速ラップを出している。バーレーンでは19周目にピットイン。21周目にファステスト。マレーシアでは43周目にピットイン。45周目にファステスト。たった1周のアウトラップでタイヤを最適な状態に出来る。勿論、タイヤウォーマーのせいも有るだろうがマシンの重さを帳消しにしてしまうのは彼だけだ。他の殆どのドライバーはピットイン直前のマシンが軽い状態でファステストを記録している。オーストラリアでもセーフティカー後の最初のラップタイムは他よりも1秒以上速かった。フィジコに起きたメカニカルトラブルは気になるが、それでもしっかり入賞するところがチームの強さだろう。 ■マクラーレン■エンジンの信頼性を確保したマクラーレンだったがレース内容は期待はずれといえるだろう。トップスピードでは第2セクター以外で最速をマークしたもののキミがバトン攻略でタイヤを痛め、その振動のせいでフロントウイングが破損。ペースが上がらずアロンソを脅かす事は出来なかった。モントーヤはタイヤに苦労した。予選までの周回数はわずか19周(キミは24週)。タイヤが温まらずフォーメーションラップ、最初のセーフティカー中にスピン。順位を落とし最後は縁石に当たりエンジンが止まった。２台同時ピットインもらしくなかった。確かにセーフティカー中だったのだがキミが1つ順位を下げたのに対してモントーヤは3つ落としてしまった。ここで前に出られたラルフを追って縁石にヒットしてしまう。マクラーレンが勝つとするならばまず予選でポールを獲る事だろう。

  2006.04.07

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• ラルフ　3位取り消し？

  オーストラリアＧＰの感想は後に書くとしてラルフの3位表彰台のリザルトが審議対象になっているらしい。イエローフラッグ中にニックを追い越したのが問題になっているらしいがもし30秒加算のペナルティを受けた場合彼は10位完走扱いになってしまう。裁定ははたして？

  2006.04.02

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• オーストリアＧＰ　予選

  ■予選リザルト■　本当の開幕戦｢ついに本性を現したマクラーレン｣といった感じに期待大。やっとエンジンを普通に回してきた。メルセデスは昨年までテストしていたエンジンの振動が酷すぎた為に新たにエンジンを設計からやり直した。そのエンジンの初テストは2月中旬。スペアパーツが不足しているため満足にテストも出来ないままチームは開幕を迎えてしまった。そのため回転数を落として戦った過去2戦だった。先週のテストでエンジンの信頼性を確認したチームはポールのバトンから0.6秒落ちで予選4、5位。マクラーレンからすればこのオーストラリアＧＰが本当の開幕戦だろう。因みにエンジンのマイルはモントーヤが217.3キロ、キミ243.8キロ。フィジコは852.8キロ。　迷走ホンダとフェラーリはまたしてもチーム力不足を露呈。バトンがポールを獲得したホンダはともかく、フェラーリは悲惨だ。ふたりのドライバーともに最終ラウンドに残れず、ブレーキ冷却用のファンを付けたままピットアウトをするという下位チームのような失態を犯した。シューミのエンジンのマイルは660キロ。マッサ527.7キロ。ルーベンスは599.8キロ。ルーバンス、マッサは決勝前にエンジン交換も有り得そうだ。バトンのポールはルノー、マクラーレンよりソフト寄りのコンパウンドの為かもしれない。　ルノーの敵は？ルノーの強さはチームの二人のドライバー、両方がしっかりとポイントを稼いでる事にある。マクラーレンはキミが、フェラーリはマッサが、ホンダはルーベンスがマシン本来の強さを発揮出来ていない。この3人の獲得ポイントはフィジケラと同じ10ポイントである。ふたりのドライバーがコンスタントに入賞するチームだけがルノーに挑む事が出来る。それはどのチームなのだろうか？

  2006.04.01

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• 3連勝の為に　3連勝を阻止する為に

  開幕2連戦はルノーの圧勝で終わり、ルノーは開幕3連勝を目指し、ライバルチームはそれを阻止すべくヨーロッパへ戻り各地でテストを再開した。第3戦の舞台はアルバートパークサーキット。南半球のオーストラリアは秋に入ったところで気温は30℃を越えたマレーシアに比べ20℃前後。今の南ヨーロッパと似た気温であり、次戦オーストラリア、そして続くヨーロッパラウンドに向けたデータを採取するには絶好のテスト期間だ。各チームともタイヤテスト中心に、マクラーレンはエンジンとニューシャシーのシェイクダウンを。ＢＭＷは空力、ブレーキ、冷却系を。ウィリアムズはエアロパーツのテストも行った。ＢＳタイヤのマッチングに苦しむトヨタは今回のテストで何らかのヒントが見えた様子だ。ホンダとレッドブルそしてフェラーリは雨で充分なテストが出来なかった。そしてルノーはタイヤテストとセットアップ開発を行いテストした3日間全てでトップタイムを記録した。

  2006.03.27

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• 07年、鈴鹿でＦ１開催は不可能!?

  先日、2007年の日本グランプリは富士スピードウェイで開催されると発表があった。ある程度の予想はしていたがまさか｢日本グランプリ｣として開催するとは思いもしていなかった。富士スピードウェイは2000年にトヨタが買収し、将来のF１誘致に向けて大規模な改修計画を発表。セパン、バーレーン、上海、イスタンブールパークなどのサーキットデザインを手がけたヘルマン・ティルケ監修の下、約200億円を投じて2003年秋から改修工事を行ない、昨年４月に落成披露した。同時にグランプリ開催可能なFIAの「グレード1」のコース認定を獲得している。つまりトヨタはF1開催の為に富士を買収した。何故トヨタは其処までして富士でF1を開催したかったのか？日本におけるF1でのホンダの地位は絶対だ。長い歴史とセナ、中嶋。そして佐藤琢磨。少なくとも佐藤琢磨がホンダ(正確にはアグリ)に乗っている限りその地位は揺るがないだろう。　因みに昨年、佐藤がシートを失った際にジョーダン(MF1)が彼に接触したのは　暗にトヨタが彼を欲しがったのでは？と個人的には思っている。　自らのチームではなくBチームにシートを用意した点ではホンダも同じだったが　佐藤の選択は正しかった。1999年3月、トヨタはお台場にテーマーパーク｢メガウェッブ｣をオープンさせた。同じ年の1月にF1の参戦発表。そして翌年に富士スピードウェイの買収。F1参戦の狙いは勿論ヨーロッパでのシェア拡大だ。そして この一連の流れをみると国内の若年層へのイメージアップという狙いも見えてくる。その仕上げが富士での｢日本グランプリ｣開催なのだろう。では鈴鹿はどうなるのか？昨年11月、朝日新聞が｢07年 富士でＦ１開催の見通し｣と報じた。翌月ホンダは子会社の鈴鹿サーキットランドを完全子会社化。しかしこの時 既に流れは富士に有るのは明白だった。今月11日付の読売朝刊が｢(鈴鹿とは）来年以降は何の契約もない。来年は開催されない見込みだ」というバーニーのコメントを掲載。しかし翌12日の共同配信などに、｢F1は年間20大会を開催したいと考えており、その場合には日本で鈴鹿と富士と2度開催することになる｣と訂正している。バーニーの本音は前者だと僕は思う。最終的には交互で開催されるのではないか(富士もFOAも複数年契約とは発表していない)？だが来年鈴鹿でF1グランプリは開催されないだろう。もしバーニーが本気で1カ国２GP開催を考えているならば富士が｢日本グランプリ｣として10月に開催する事など有り得ないからだ。しかし開催が決まった富士も問題が山積みだ。宿泊施設やアクセス、駐車場･･･ファンとしてはサーキットだけが｢グレード1｣でない事を祈るばかりだ。

  2006.03.26

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  マレーシアＧＰ　－5－

  信頼性に泣いたレッドブル開幕戦で入賞したクリエンはマレーシアでも好調だった。今回もクルサードを予選で下して2戦連続で最終ラウンドに残った。彼の予選の戦い方が面白い。第1ラウンドでの彼のタイムは1'35.171第2ラウンドは1'34.537しかし最終ラウンドでは1'38.715なんとベストタイムの4.2秒落ち。周回数はわずか4周。チームは第2ラウンドが終了した時点で予選9位(シューミがグリット降格なので実際には8番グリットスタート)で満足し、決勝は予選上位からの1ストップ作戦で入賞を狙ったのではないだろうか？しかし決勝ではスタートでキミに激突。その作戦も無駄に終わる。マシンが重くブレーキポイントが違った事も関係していたのだろう。最終的にはハイドロのトラブルでリタイアした。クルサードは不本意なグリット降格で19番グリットから1ストップで上位を目指すが、同じくハイドロのトラブルでリタイアしている。2台共にエンジンのハイドロリックトラブルらしくフェラーリエンジンの信頼性の低さに泣かされた。昨年はジャガーのコンサバなデザインを受け継いだＲＢ1で信頼性を武器に強さをみせたレッドブル。今年のＲＢ2は逆にアグレッシブなデザインである程度の速さをみせているのだが･･･。未だ｢ザウバー｣なＢＭＷ勝たなくてはいけないウィリアムズに負けたＢＭＷ。このまま負け続けると昨年までのウィリアムズの不振の原因はＢＭＷに在った事になってしまう。予選では有ろう事か2台とも第2ラウンドで姿を消してしまった。ニックは渋滞に阻まれ、ジャックはタイヤを活かし切れず満足なタイムを出す事が出来なかった。サスペンションをマクレーレン型にしても昨年のザウバー同様ミシュランとのマッチングに苦しんでいるのだろう。決勝はニックがスタートで11位から6位にジャンプアップ。モントーヤを追撃するが5位入賞を目前にしてエンジンブロウ。ジャックはヤルノトレインに乗車してしまいタイムロスしてる間にシューミに抜かれてしまう。しかし終盤ラルフの猛追を振り切り7位入賞を果たした。ファステストはニック7位、ジャック9位遅くはないのだが速くもない。良くも悪くもザウバー的な印象がしてしまう。

  2006.03.25

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• V８エンジンの寿命　－なんと琢磨が･･･－

  ２戦を終えた時点での各チームの全てのエンジンについて簡単にまとめてみるとルノー　アロンソ １基(1150.5)　フィジコ ２基(373.4＋593.14)マクラーレン　キミ １基(714.7)　モントーヤ １基(1127.6)フェラーリ　ミハエル ２基(773.4+437.8)　マッサ ３基(552.0＋354.8＋310.4)トヨタ　ラルフ２基 (774.6＋310.4)　ヤルノ１基 (1157.2)ウィリアムズ　ウェーバー １基(774.9)　ニコ １基(698.6)ホンダ　バトン１基 (1177.6)　ルーベンス２基 (717.8＋382.5)レッドブル　クルサード ２基(519.6＋282.7)　クリエン １基(977.8)ＢＭＷ　ジャック ２基(341.0＋471.2)　ニック １基(984.5)ＭＦ１　モンテイロ １基(1096.1)　アルバース １基(858.8)トロロッソ　リウッツィ １基(1210)　スピード １基(1138.9)アグリ　佐藤 １基(1216.4)　井出 １基(970)カッコ内の数字は走行距離、単位はKm赤字はエンジントラブル 青字はハイドロトラブル走行距離が700キロを超えた辺りがボーダーという印象。また同じエンジンを積むフェラーリ、トヨタ、ホンダ共にカスタマーチームの方がトラブルが少ない。それにしてもフェラーリとレッドブルのトラブルの多さは･･･。1000キロを走りきってないエンジンはフェラーリ、コスワースそしてＢＭＷ。２台の２基のエンジンが交換無しで1000キロ以上走った唯一のチームが規制V10のトロロッソというはちょっと問題だろう。因みに一基のエンジンでの走行距離ナンバー1は･･･佐藤琢磨っ！

  2006.03.23

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  マレーシアＧＰ　－4－

  過信したウィリアムズウェバー予選4位　ニコ予選3位。土曜までのウィリアムズは完璧だった。エンジンはV8の老舗コスワース。ブリヂストンタイヤのマッチングも問題なし。金曜にブルツを走らせられるのでセッティングも早い。ニコはバーレーンでファステストを記録し勢いもある。しかし決勝はスタートでチームメイト同士が牽制しあってる間にアロンソに先行されるという失態を犯す。大きく出遅れたニコはニックをオーバーテイクするも僅か6周でエンジンが音をあげた。ウェバーも15周目に同じくエンジンブロウ。コスワースエンジンは2万回転に届くという。しかし信頼性ではオフのテストで7基ものエンジンを壊している。コスワースより壊したのは冷却に失敗したレッドブル(8基)とエンジンクラッシャーのマクラーレン(12基)だけだ。また金曜にブルツを走らせる事が出来る為にトップチームに比べると走行距離が少ない。ニコのブロウしたエンジンの走行距離は僅か698.7キロ、ウェバーは767.8キロ。因みにアロンソのエンジンの走行距離はスタートの時点で840キロに達していた。コスワースエンジンの信頼性は決して高くはないと考えていいだろう。この状態が続くのならばチームは他のエンジン(トヨタ？)を探してもおかしくない。同じミスを繰り返すホンダバトンが3位表彰台に昇ったホンダだが予選2位を考えると満足は出来ないだろう。フィジコ攻略どころかアロンソに抜かれての3位。バーレーンでも予選3位からクラッチのトラブルで6位に後退。キミに抜かれ4位で終わっている。この2戦とも勝負は第2スティントに有った。バーレーンではタイヤのドロップオフに悩まされ本来なら後ろにいる筈のモントーヤに先行を許し彼を抜きあぐねてタイムを失い結果キミに前を行かれてしまいレースをフィニッシュした。マレーシアでは軽いフィジコに徐々に話され(17周目までに7.1秒差)最初のピットアウト後にモントーヤ、そして周回遅れのスピードに前を抑えられアロンソに先行された。2戦とも同じミス。ピットアウト後のトラフィックを考えていない。言い換えれば臨機応変に戦略をたてられるスタッフが居ない。バーレーンではギアボックストラブルに見舞われマレーシアではエンジン交換と10秒停止のペナルティと不運が続くルーベンスの不振も気になるところだ。

  2006.03.22

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  マレーシアＧＰ　－3－

  詰めの甘いフェラーリシューミ、マッサ合わせて３基のエンジン交換・・・。次戦までには解決されるとトッドは言うが、エンジンの問題はテストで度々起こっていた筈。オーストラリアでもある程度のトラブル(ギアボックスか？)は起きるのでは？と言うか･･･オーストラリアでもエンジン交換の可能性大！？フェラーリは優勝を狙えるポテンシャルは有るだろう(予選でフィジコより6周分多い燃料で0.8秒落ち)。しかしマレーシアでは信頼性が足を引っ張ってしまった。もし仮にシューミ(又はマッサ)が優勝してもレッドブルを除く全てのチームがフレキシブルウイングについて提訴を行い優勝が暫定になっていたのは確実だ(CSでは車載カメラでフロントウイングが たわむのがはっきり写されていた)。バーレーンではシューミは110%ルールに引っ掛かり、本来のレース戦略が行えなかった。マッサはピットでホイールガンのトラブルに見舞われ最後尾まで沈みノーポイントで終わった。トンバチスの加入、コスタの昇格とチーム改革は進む中確実にチーム力は低下していると感じてしまう。出口の見えたトヨタ今年トヨタは大きく変わった。コンストラクターズ４位となり金曜に３台目のマシンを走らせられなくなった。そしてタイヤをミシュランからブリヂストンにスイッチした。これでは慢性的なサーキットでのタイヤのデータ不足に悩まされてしまう。バーレーンではタイヤの発熱に悩み、決勝をテストとして走った。当初、タイヤの発熱が悪いのは予想していたよりもサーキットが低温だったからではないか思われていた。しかし高温のセパンにやってきても問題は解決していなかった。ヤルノは終始リアのグリップ不足に悩んでしまう。ラルフは健闘した。予選第二ピリオドで自己ベスト(10位のタイム)を叩き出した直後にエンジンがブロウ。不運にも最終ピリオドに残ってしまった為事前にFIAに申告していた量(22周分)を搭載して最後尾から決勝レースをスタートした。しかしニューマチックバルブの消費が大きく13-9-16-15周の3ストップに変更。それでも8位入賞を果たした。ファステストはBS勢トップのシューミの100分の4秒落ち。トヨタ復活の鍵はラルフが握っているのかもしれない。

  2006.03.22

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  マレーシアＧＰ　－2－

  一夜明けてチーム毎の雑感を。ルノーの敵はルノーなのか？という印象。レース中盤にフィジコにはバトンではなくアロンソとのタイム差を無線で知らせていた辺り、フィジコ、アロンソともにお互いしか見ていなかったんじゃないの？と思ってしまう。今回、前戦リタイヤした為にエンジンを詰め替えたフィジコと違いアロンソは２戦目のエンジン(走行距離は557.4キロ)。無理は出来ない。実際、バーレーンでアロンソは第２スティント以外エンジンを労わる走りに徹していた。チームは決勝まで二人に同じ周回数を走らせた。金曜から土曜の各セッションで2-14-13-22周の282.7キロ。決勝がスタートする時点でアロンソのエンジンの走行距離は840.1キロに達していた。しかも予選でアロンソはリグのトラブルで8位に沈んでしまう。結果、チームは作戦を分けざる得なかった。アロンソは重い燃料のロングランで表彰台を狙うしかなかった。もし予選のトラブルがなければ･･･ブロウしてたりして(￣□￣;)キミ標準のマクラーレン速い事は速いのだが、ずば抜けた速さが無い印象。信頼性を確保する為に回転数を落としてるせいも有るのだろうが(チームの過去４年間の開幕３戦での完走率は僅か66.7％)。予選で前を狙わずに重タンでいく戦略が速さを消してしまってる感も･･･。モントーヤは昨年のマレーシアと同じ23周目に最初の給油をしている。バーレーンも昨年と同じ(ドライバーはデラロサ)。ライバルチームが燃料を軽くして前のグリットを狙っているのにだ。今年は無闇にピットストップを遅らせても前に出れるとは限らない。其れはニュータイヤという切り札が存在するからだ。今回はモントーヤは最初のスティントでタイヤのグレイニングが発生してバトンを抜くには至らなかった(前戦でも彼はタイヤの問題に直面している)。其れが無くても終始誰かに前を抑えられていては抜くに抜けないだろう。とは言えマクラーレンの本当の速さはキミがトラブルフリーで走ってみない事にはわからないというのが本音。逆を言えば予選で前を狙っていればキミのアクシデントは避けられた。

  2006.03.20

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• マレーシアＧＰ　

  いずれバーレーンと合わせて細かく深読みしたいと思ってるので軽い雑感を･･･。ルノーの安定性が際立ったレース多分スタートする前に勝敗は決まっていた。スタートでアロンソの前に出て唯一フィジコに挑戦できた筈のバトンも敵ではなかった。マクラーレンは拍子抜け。速い事は速いのだが強さを感じない。以下はトップ６の予選ラウンドでの順位(カッコ内)とピットストップの周色々と見えてきそうで面白い。けれどシューミのグリット降格がなければレースはもっと白熱したものになっただろうに･･･。Ｇ･フィジケラ(1)　17-38Ｆ･アロンソ(8)　26-43Ｊ･バトン(2)　19-38Ｊ･モントーヤ(6)　23-42Ｆ･マッサ(-)　29Ｍ･シューマッハ(4)　23-45以下は旧ポイント制でのランキング1Ｆ･アロンソ　16　　2Ｇ･フィジケラ　10　　　3Ｍ･シューマッハ　7　　4Ｊ･バトン　7　　　5Ｊ･モントーヤ　5　　　6Ｋ･ライコネン　47Ｆ･マッサ　28Ｍ･ウェバー　11ルノー　262フェラーリ　93マクラーレン　94ホンダ　75ウィリアムズ　1

  2006.03.19

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• キミ･ライコネン　マクラーレン離脱

  予想通りといったところ。しかしキミが移籍するからアロンソと契約したのか？それともアロンソと契約したからキミが離脱したのか？個人的には後者だと思っている。まずマクラーレンがアロンソを欲した。　アロンソの契約については疑問な点が多くある。まず、何故 彼があの(自分のマネージャーでもある)フラビオ･ブリアトーレを差し置いてロンとの交渉をまとめマクラーレンに移籍する事が出来たのか？そして、あの時期に移籍の発表を行ったのか？　移籍の件に関してフラビオは｢アロンソが勝手に決めた事で自分は何も関ってない｣と述べた。そしてバーニーは｢デニスとアロンソによる意図的なブリアトーレはずしが行なわれた｣と発言している。これを真に受けるならアロンソはフラビオに不満で移籍した事になる。僕はフラビオではなくルノーに不満があったのでは？と思う。｢不満｣というより｢不安｣だけれども･･･。　現在ルノーは多くの問題に直面している。今年の新車発表会で流れたカルロス・ゴーンのインタビューで彼は「好成績を維持し、すばらしいレースを見せ、トップにいつづけることができればF1参戦に問題はない。しかし、2008年にF1がどうなるかが確定していない。不安定要素がなくなり、投資に値する潤沢かつ正当な利益が自動車メーカーに、特に勝者にもたらされれば参戦をつづけるだろう」つまりＧＰＭＡの要求が認められなければ、そしてルノー車の販売に直接的に貢献できなければルノーはＦ１を撤退するという事である。そしてメイン･スポンサーであるマイルド･セブンの今季限りでの撤退。ルノーが2007年末をもってチームを売却し、以降はエンジンサプライヤーのみとして参戦するという噂まで囁かれている。ルノーのマネジングディレクターでもあるフラビオは当然アロンソをルノー残留させる気でいたろう。しかし先が見えないチームにチャンピオンは残留するつもりはなかった。今後勝てるチームを選んだのであろう。そしてあの発表の時期だが、あれはロン･デニスの策略である。その話は明日にでも。ってアロンソの話だけで終わっちゃったよ･･･。

  2006.02.22

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• 110％ルール！？

  と聞いてスーパーアグリの予選落ちを連想しちゃいましたが正確には今年から導入される“ノックアウト方式”予選の第3パートで実施され、ドライバーたちが故意にスピードを落として燃料を節約することを防ぐ為にインラップ、アウトラップを含め、各ドライバーが自己ベストタイムの110％を超えた周回については、燃料補給の対象外になるというものなので予選落ちとかは関係ないので一安心。って言うかホント年々予選方式はややこしくなってくなぁ･･･。

  2006.02.20

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• トロロッソの新車はRB１？

  最近気になった事を･･･　バーレーン･テストでフェラーリの新車より速かったトロロッソ(旧姓ミネルディ)。幾つかのサイトでは昨年のレッドブルのシャシー(RB1)で出したタイムとあるが、これってトロロッソの新車(STR-1)じゃないの？つまりRB1＝STR-1。って昨年のBARホンダのマシンRA007で参戦するつもりがコンコルド協定の関係で泣く泣く4年落ちのアロウズのマシンで無理矢理参戦するスーパーアグリの立場は((￣□￣;)！？　もともとＦ1チームは自らが知的所有権を有するシャシーを走らせなければならない。では何故トロロッソは問題視されないのか？　実は似た例が11年前にも有ったりした。　1994年 当時ベネトン(現ルノー)のマネジング・ディレクターだったフラビオ･ブリアトーレがリジェ･チームを買収。翌年のリジェの新車JS41はベネトンの新車B195にそっくりだった。というか同じだった･･･。実際ダンパーやフロントウイング、ギアボックスに至るまで流用可能だったらしい。因みにこのJS41に乗ったのは鈴木亜久里(おいっ！)。因みに当時のリジェのエンジニアリング･ディレクターは後のアロウズ(おいっ！！)の監督トム･ウォーキンショー。彼は｢スタッフがベネトン出身だから似てしまうのは当然｣と言い、FIAも同じ車ではないと判断した。　今回のRB1とSTR-1を見比べてみるとフロントウイングとサイドポットに違いが見られる程度だ。では何故FIAはこれを認めたのか？問題はRB-1の知的所有権を誰が持っているかだろう。　レッドブルはジャガー･レーシングを買収して昨年から参戦した。RB-1はジャガーのR5を元にして開発された。という事は･･･RB-1の知的所有権はジャガー(フォード)が持っている！？って強引すぎるが其の位の事が当り前のF1。充分に有り得る話･･･。※訂正･･･バーレーン･テストでトロロッソが走らせていたのはRB1でした。

  2006.02.19

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• チームの寿命

  今年のエントリーする全11チームの内、参戦10年を越すチームは僅かに3チーム。フェラーリ(1950年～)マクラーレン(1966年～)ウィリアムズ(1973年～)この3チーム以外で最も古いチームとなると2002年に参戦したトヨタとルノーになってしまう。なんといっても昨年まで参戦していたザウバー(1993年～)、ジョーダン(1991年～)、ミナルディ(1985年～)といった中堅チームが軒並み買収されてしまったのが大きい。っていうか淋しい。　参戦する11チーム中、自動車メーカー系が6チーム(マクラーレンを含む)。メーカー系が3チーム。プライベーターが2チーム。　会社本体の経営が悪化すれば撤退をする(自動車)メーカー系。　スポンサーが付かなくなれば撤退をするプライベーター系。　次に消えるのはどのチームか？　　　　けれど最後は･･･熱意でしょ。　

  2006.02.18

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• 開幕まで3週間

  気付けば開幕まであと3週間。どのチームもテストの仕上げに入ってる。好調そうなのはルノー。そしてホンダ。バーレーンでのタイムを見る限りでは2年前の再現。ルーベンスもジェンソンとのタイム差が縮まってきたし。31秒台もいいタイム。ウィリアムズもエンジンをＶ8の老舗コスワースへスイッチしたのが良かったのかバレンシアで好タイムを出している。気になるのはニコのタイムの悪さ(体調不良のせいかもしれないけど)･･･。マクラーレンはお家芸の信頼性不足が炸裂。速いが壊れるのも早い。バレンシアでは周回数を稼げなかった。フェラーリは･･･ちょっと判断に苦しむ。バーレーンではレッドブルのセカンド･チームのトロ・ロッソより遅かった。しかしマッサが新車で31秒台に入っているので圧倒的な速さはないが遅くはないだろう。トヨタはモデファイされた新車のタイムを見るまでは何も言えない。昨年もコンサバなシャシーでテストシーズン序盤を走り、大きくモデファイを施したシャシーで開幕を迎えている。ＢＭＷ、レッド･ブルは中堅クラスな感。ミッドランドはテストらしいテストを行ってない。そしてスーパーアグリは･･･走ってくれるだけで満足すべきか。

  2006.02.17

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