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~あるがままの愛しさ~ しぃ・こーちんぐ

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2006.07.03
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カテゴリ:痛い。。。
さてさて、個人的な課題については前回の日記に書いたとおり
いーかんじにステップアップしてきたわけですが、サミット自
体の「Spirituality & Peace」のテーマはどのように進んでい
ったか。

前にも伝えた通り、サミットの参加者は大きく分けて、今まで
のサミットにも参加していてMDGに関するアジェンダを立てる
ことにフォーカスしているMDGグループと、スピリチュアリティ
の重要性にフォーカスしているSPグループ、仏教に根ざした文化
を土台として地域で貧困・HIV・アルコールの問題に関わっている
タイグループの3つで構成されていた。

MDGグループにとってはスピリチュアリティがMDG達成にどう役立つ
のか、スピリチュアリティにフォーカスするためにどんな具体的な
ツールがあるのか、それをどう人々に提供するのかなど、実用的な
ことを知りたいという思いがある。SPグループはまずスピリチュア
リティが全ての行動の土台となる重要性を訴えることから始めるの
だが(前回の日記のアメリカ女性のスピーチ参照)なかなか次の段階
に移ることがむずかしい。

SPグループの構成員は、論理的アプローチ(宇宙と人間の関係の知
識や説法)身体的アプローチ(体操・ヨガ・指圧)意識のアプローチ
(瞑想・祈り)など、スピリチュアリティに関する様々なテクニッ
クを知っていた。タイグループはそれらに非常に興味を示したし、
MDGグループからも知りたい、時間を取って実践してみたい、という
声があがっていた。

なのに、なぜか瞑想する時間をプログラムに組み込めない。
最初の予定に入っていたメーチー(主催の尼さん)の話も、
次々に起きるプログラム変更に伴いどんどん削られていく。

「参加者の主体性に任せる」といって、いきなりかき集めたメンバー
にその会議の目的や進行方法も説明ないまま「さぁ、司会をして進め
てね」主催側の計画性の甘さも大きな要因だったと思う。はじめから
混乱を招くのが狙いだったかもしれないけど。。。(^^;

でも、SPグループが強くリードをとればより精神面に光を当てる会議
にすることは十分に可能だった。だけど、どのように他グループに思
いを伝え会議をリードするかについて慎重に話し合うあまり、SPグル
ープ自体が論理のみのディスカッションに始終しだすようになった。
そうして始めはやわらかかったグループの雰囲気は重苦しく変わり、
論理の袋小路にはまり、頭に支配されてしまい、すっかり衰弱してし
まったのだ。

そんな自分達の状態に気づいたときには、出来るだけ呼吸を整えたり、
原点に戻ろうとした。会議全体のスケジュールに瞑想の時間を入れら
れないなら、朝のうちに自分達だけでやろうということにもなった。

なのに、時間になっても集まらない。
私もなんとなく行きそびれていた。


なぜこうなるのだろう。


私は自分の中に「恐怖」を見つけた。



私は瞑想を始めて4年になる。この間様々な心理学や東洋思想、
ニューエイジの考え方、生き方、実践している人々に出会って、
随分精神世界になれていると思っていた。
だけど、自分の馴染んでいる瞑想方法以外のものに心を開くこ
とに、かすかに持っていた「恐怖」。それが私を論理の渦に巻き
込むことを許し、新しい世界への扉を閉ざしていたのだ。

これは私の感覚なので、他の参加者達の中で何が起きていたの
かはわからない。
新しい世界への扉の前で、変わることへの抵抗から立ち止まっ
ていたのか。
今までの思考回路のパターンの呪縛から逃れられなかったのか。
アジェンダ達成への責任感と焦りから効率性を重視したのか。

どちらにしても、私達の心にかすかに潜んでいる恐怖が、自分
を開くことを、人と繋がるのを、変わることを、新しいことに
チャレンジすることを、したたかに潰しているのだ。


すぐに分かり合えるようになると思ったグループの間の壁は、
時間が経つにつれ、より密度を増していくように思えた。


つづく



mae-chee&Joy





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Last updated  2006.07.04 01:05:14
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