沢山の生き物と暮らす私ですが、恐らく大半の方が苦手とする生き物も我が家にはいます。その代表格と言えば、やはり蛇ではないでしょうか。
しかし、あの叶姉妹も一時期は大蛇を飼育していた事があります。欧米で爬虫類飼育をしている人の7割は蛇だと言います。爬虫類の中でも改良が最も進んでいてアルビノだの、メラニスティック(黒化個体)だのアザンティック(黄色減退個体)だの数え切れないほどの色彩変異を生み出しています。諸外国ではペットスネークと言ってペットとしての地位を確立しているものの日本ではまだまだ受け入れがたい部分があるようです。
面白いものでこの生き物は古くから世界で神の使いとして崇められるなど信仰の対象であったり一方で魔物のように嫌われたり・・この差は何だろうか・・と不思議に思います。日本でも昔から蛇の抜け殻を財布に入れておくとお金が貯まると言いますよね(私も白蛇の抜け殻を入れています)、そんな風に縁起物の一面もあるのでしょうが、やはり生きている姿を直視できない方も多い筈なので今回は生体(親)の画像は載せていません。
沖縄にはサキシママダラといって成長しても1メーター満たない、地元では比較的ポピュラーな種がいます。このサキシママダラが今月8日に産卵しました。飼育下での繁殖は殆どなく珍しい例だと思います。トカゲやカメは産卵後、母親はその場を立ち去りますが蛇の母親はとぐろを巻き卵を保護します、取り上げると暫くの間ケージ内を落ち着かなく動き回り卵を探します、ショックで数日食事を摂らなくなる事もあり、この姿をみていると蛇とは母性が強い生き物で産みっぱなしの爬虫類が多い中で哺乳類に近いものを感じます。
以前から紹介のカメレオンも容姿や仕草、相当不思議な生き物ですが・・足を持たないのに不便なく動き、耳が無いのに音を感じとり、時には神のように、そして時には魔物のように扱われ、飲まず食わずで子を守ろうとする母の愛、なんと不思議な生き物だろうかと思います。取り上げたサキシママダラの卵は5個、別の容器で保管しています。順調に孵化してくれますように。。