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カテゴリ:カメレオンとその他爬虫類
宮古島での生活もあと・・・と思うと少し寂しい気もする今日この頃。最初は南国への憧れと冒険心からやって来た宮古島ですが13年と言う月日の中で、生き物について沢山の経験、そして知識を得ることができました。特に島の生き物たちとの出会いは良い想い出になりそうです。 1か月前、友人が「見たことない珍しい蛇を見つけた」と私の元に連れてきました。その個体は僅か15センチほどで胴の太さは鉛筆の半分くらい。友人は「50年、ここに暮らすが初めて見た」と言う。それもその筈、発見例が殆どなく、生態についても全く知られていない宮古島固有種「ミヤコヒバァ」だったのです。本土のヒバカリの仲間で頭部の形状からもカエル(オタマジャクシ)喰いとは予測できるのですが如何せん、飼育につて何の情報すらありません。以前地元の小学校で暫くの間飼育されていたとう記事は目にしたことがありますが・・ でも最後の最後に最高の希少生物を直に見て触れることが出来き嬉しさで一杯です。宮古島に何度も来られた故千石先生でも実物を目にする事は無かったでしょう。 今、このチビ蛇は30センチほどに成長して胴も太くなってきました。(成体で50センチ前後だろうと言われていますが全く不明です)代謝が早い様で餌を食べれば次の日には糞をするので(パイソンやボアなどは週1回の給餌、そしてその数日後に糞をします、つまり代謝が緩やかなんですね)給餌を1日置きにして育てると成長速度が増しました。少量の餌を高い頻度で与えるのがどうも良いらしい、餌の関係から水辺近くに棲んでいるらしく水槽に置いてある水に湿らしたミズゴケの上にいる事が多い、それとも高湿度を好むのかも。ヒバカリ同様、魚も食べるという説もあって近くの小川にいるパナマグッピーという小魚を捕ってきてケース内で泳がせるが全く無関心、魚は食性から外れているらしい。 実際の飼育で生きた餌を与えるのは・・昆虫、魚まではまだ許容範囲だけれどそれ以外はどうも辛い気持ちになるので与える気にならない。だからこの子は冷凍マウスで育てる事に。それへの移行は意外と楽で順調に育っていますが、この子は甘ったれなのか、私の手に乗ってではないと食べてくれません、困った子です。 飼育を通して幻のヘビと言われる「ミヤコヒバァ」の生態が少し見えてきました。1頭の飼育だけでは何とも言えませんが・・幻なんだから仕方ないです(涙)・・取り合えず記録は残しておきたいと思います。ミヤコヒバァを見て気づいたこと・・この蛇の尾。特に長い。蛇の尾ってどこ?何て聞かれそうですが蛇を裏返して裏側(お腹側)を見ると総排泄口が確認できます、その部分から下が尾になります、手足が無い動物は分かり辛いですよね。ミヤコヒバァの尾は長くてとても細い、そしてこの尾を巧みに動かす。恐らく餌となるカエルに「ミミズだよ~食べにおいで~」と言うことだろう、東南アジアの樹上棲蛇グリーンパイソンにも同じ行動(ルアーリング)を見たことがある。生きるための知恵なんですかね。野生の生き物に興味は尽きません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 25, 2012 10:22:20 PM
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